大本営NHKが妙な記事を書いていた。シリアの副外相と単独インタビューをしたそうだ。
シリア副外相 米などのシリア軍機撃墜を非難
6月20日 4時55分
内戦が続くシリアのメクダード副外相がNHKの単独インタビューに答え、過激派組織IS=イスラミックステートと戦うアメリカ主導の有志連合がシリア軍の戦闘機を撃墜したことについて「アメリカの目的はISの壊滅ではなく戦争を長引かせることだ」と強く非難しました。
シリアの副外相の発言は、特に目新しいものはない。こんな感じ。
これについてシリアのアサド政権のメクダード副外相は19日、首都ダマスカスでNHKの単独インタビューに答え「アメリカの目的はISの壊滅ではなくシリアを分割し戦争を長引かせることだ」と強く非難しました。
そのうえで、アメリカの行為は内戦の沈静化に向けた取り組みに反し事態を悪化させると警告しました。
で、現状は、ロシアが言う通り、アメリカの行動は主権国家シリアに対する事実上の侵略行為。
アメリカが主導する有志連合がシリア軍の戦闘機を撃墜したことについて、シリアのアサド政権を支援するロシアの国防省は19日、声明を発表し「許しがたい国際法違反であり、事実上の侵略行為だ」として厳しく非難しました。
そのうえで、シリア上空で偶発的な衝突を防ぐためにアメリカとの間で設けていた連絡窓口の運用を再び停止したとしています。
というか、そもそも、ロシアとイランは、主権国家シリアから頼まれて、シリア領内で軍事行動をしている。外来者を排撃している。
つまり、完全に合法な行動をしている国はロシアとイラン。
それに対して、オバマが作った米率いる有志連合なるものは、まったくの非合法、侵略組織以外の何物でもない。
しかも、出て行ってくれと再三再四にわたりシリアとシリア国民が言っても言っても、まったく聞き入れないという意味では、昔の、中国における関東軍とまったく同様だと前から書いている通り。
ここを念押ししていないNHKは、基本的にはあいかわらず日本国民を欺く不埒な大本営ではある。ってかまぁ、偽情報で国民を欺いたから大本営という名が今に残るわけだから、大本営であるなら、国民を欺くことは当然か(あはは)。
が、しかし、ともあれある程度の枠組みを書いたことは、珍しいことかも。これって、米にとって戦況は悪いということで、軟着陸の準備みたいなものか?
そういうわけで、この記事の最後が興味深い。
見出しは、「米 ロシアとの関係悪化防ぎたい考え」
ロシアがシリア軍機の撃墜を受けてアメリカとの連絡窓口の運用を停止したことについて、アメリカ国防総省のダンフォード統合参謀本部議長は19日、首都ワシントンでの講演で「われわれは衝突回避策の修復に向けて取り組んでいく」と述べ、窓口の運用の再開に取り組み、ロシア側とのこれ以上の関係の悪化を防ぎたいという考えを示しました。
また今回のシリア軍機の撃墜については「われわれは警告のためのあらゆる努力をはらったが、そのうえで指揮官は脅威があると判断し行動を取った」と述べ、あくまでも防衛目的の行動だったと改めて強調しました。
とはいえ、ロシアはもうこの手の、アメリカが軟化して、今度こそもう悪いことしないからといってはロシアの手を緩めさせ、またバカなことをする、という繰り返しに飽きてる。
今日のRTの人気記事のタイトルは、
アメリカは、引き続き「ロシアを背中から刺す」だろう、というもの。笑える。
US continues to ‘stab Russia in the back’ with Syrian offensives
https://www.rt.com/op-edge/393196-us-down-syrian-jet/
ラブロフ外相も、米雄心連合はシリア機攻撃について納得のいく説明をしてないからな、と釘をさし続けている。
US coalition still owes explanation over downing of Syrian warplane – Lavrov
https://www.rt.com/news/393284-demand-explanation-syria-lavrov/
ま、見切られてるわけですよ。
で、これをロシア人だけの考えと見るのは今日大間違い。広く世界中の人が、アメリカってほんとーに性質(たち)が悪いと見定めてしまってるってところが、2年ぐらい前とは大違いって感じがしますね。
そもそも、違法な戦争をやり続けてるだけでも大問題なのに、テロリストの手配までお前らかよ、まで見えちゃってるわけね。これってもう、モラル的に大破産なんだよね。
アメが何を言おうが、西側諸国以外の誰も信じてないに等しいと断言してもそう間違ってないでしょう。いちおう、ああそうですかとオフィシャルラインに従ってたとしても。
西側諸国は臆病だし、くっついてると得だと思ってここまで来たからそう簡単に態度を変えられないけど、でもこっちも結構時間の問題だよね。さらにいえば、米国民も自分らのリーダーがやってることに半信半疑以上になってきてる。だからこそ、トランプでもいいや、になったのに、そのトランプ政権のハンドリングも結局勘違いじーさんになってるなぁ、というところが今日新しい。
というわけで、何をどうやってもアメとその仲間にとって良くなる気配はないですね。
NHKはそんな感じを伝えたかったのだろうか。
■ オマケ
それはそれとして、ダンフォード統合参謀本部議長の発言は、つまり、あのシリア機撃墜事件は「現場判断」だった、ペンタゴンのじゃない、って感じを示唆しているんじゃないですかね。
最初から懸念している通りって感じですね。
で、相変わらず信用ならないのは米軍の中は本当に指示系統が一つなのだろうか、というあたりだなぁとかも思う。中が割れてるやろ、とか思うわけですよ。
宴の始末-II (7):来るなら来い by ペンタゴン
いい加減整理しないとならないのはアメリカと、より少ない程度にはその属国群。その他の国々は地道に自分と周辺地域との関係を良好にすることにフォーカスしてればいいと思うな。
』『ミサイルはイラクの領空を通過し、650キロの距離を飛行したあと、標的に命中しました。
2017年06月20日18時14分
parstoday.com/ja/news/iran-i31708』ペルシャトウディさん☆
http://www.sankei.com/smp/world/news/170619/wor1706190061-s1.html
集団的自衛権
( ゚д゚)
お願いだからアジアへのテロ輸出だけはやめてほしい。サウジのアジア歴訪、嫌な予感があたった。
そのうちアルカイダもパートナーなので、集団的自衛権を発動して、共にシリア国軍を攻撃する、とかになるんじゃないですかね。あはは。
collective self defense って確かにペンタゴンが言ったみたいですけど、なんてか、大した考えなしに言い訳してるだけだと思います。そのぐらい言わないと、卑怯な振舞いに説明つかないし。
性質が悪いというより、だんだんと、著しく卑怯者だなって感じになってきましたね。やることなすこと言い訳だらけだけど、何やっても相手を欺くことで勝とうとする。なんだかな、って感じ。
東アジア動向はほんと怪しくなってきました。