週末の宿題としてオバマ大統領のthe Atlantic誌の記事を読んだ。何を書こうかなと思っているところ。率直にいって大したことはないですというか、アメリカの現在の失敗の本質が見えるようだ、というなんとも酷いものだと私は感じてるけど。
そんな中、おとといあれというニュースがあったのでメモ。
【モスクワ時事】ロシア外務省は２６日、モンテネグロで２５日にロシア人ら
旧ソ連構成国出身者５５人を含む外国人６０人が「国際組織犯罪」に関与した
疑いで当局に一時拘束されたと発表した。モンテネグロのメディアによると「
全拘束者はオウム真理教の信者で、うち５人は日本人」という情報がある。モ
ンテネグロを管轄する在セルビア日本大使館は「情報収集に努めている」と説
明した。［時事通信社］
http://news.infoseek.co.jp/topics/160327jijiX944
TASSの記事はこれ。ここには、オウムの記載はない。
Russians detained in Montenegro to be expelled
Russian Politics & Diplomacy
March 26, 21:26 UTC+3
http://tass.ru/en/politics/865346
あくまでロシア人について語っているなぁという印象。
"On March 25, a group of foreign nationals numbering 60 - among them 55 are CIS citizens, including from Russia - were detained in Montenegro," the foreign ministry said. "Detention was based on the information available by Montenegro’s police about their possible involvement in the international organized crime."
モンテネグロで拘束された60人のうち、55人がロシア人を含むCISの市民で、拘束はモンテネグロ警察から寄せられた情報に基づいており、この情報によれば拘束された人たちは国際犯罪への関与の疑いがあった、ということらしい。
オウムだという話は、どうもモンテネグロの警察から出たらしくみえる。
Balkan Insightというサイトには、
Montenegro to Expel Alleged Members of Japanese Cult
モンテネグロ、日本のカルト組織メンバーとされる人を国外退去処分にする
とよりはっきり書かれている。
が、しかし、モンテネグロの警察は公式な声明は出していないとも書いてある。
ってことは、状況を整理するに、モンテネグロのメディア（テレビメディア、多分）が先行して振りまいたように見える。
これって何？
※続報。スプートニクの日本語版によれば、情報は「外国の特務機関からもたらされたものだ」とモンテネグロの新聞が書いているそうだ。
新聞によれば「オウム真理教」のメンバーがモンテネグロ領内にいるとの情報は、外国の特務機関から、もたらされたものだとの事だ
ちなみに、モンテネグロは、つい先ごろまたまたNATOの東方拡大計画の一環としてメンバーにすると言い出しているところ。ロシアは、当然反対はしているものの、基本的に表に見えるような形でなんかしているという感じは少なくとも見えない。
状況的には、いつものようにこのヘンの国の「上」の人たちはみんなもうNATO側に買われちゃてるので、庶民が何を言おうと通る状況ではない。
NATO東方拡大のプロセスにおいては、外国資金が現地の買弁政治家またはビジネス関係者を使ってテレビメディアを抑えて、EUだよ、金持ちになれるよ、あんたもヨーロッパ人だよと煽る一方で、反ロシア感情を掻き立てるような番組を作るなどして洗脳用のストーリーライン（判断の蓄積）を刷り込むってのがある種確立した手順なので、そこから考えるならば、この情報は the West 関係者から出たと考えべきなんじゃないか、と一応考えておく。
（これって日本の占領で学習したんでしょうね。）
続報を待つしかないけど、なんなんでしょうね、これ。でも何かが動いてる。
■ オウムって終わってない
そういえば、今年の1月、モスクワでオウムの細胞が発見されたという記事があった。
Authorities uncover Aum cult cell in Moscow: Russian media
クレムリンの近くでヨガやってるそうです（笑）。
笑いごとではないのは、モンテネグロの記事を探したらすぐ上にあったこの記事。
The Hans @India とかいうサイトにあった記事によれば、
西側の研究によれば、アルカイダと日本のカルトグループであるオウム真理教の2つのグループが、核兵器を入手しようと大きな努力をしていたことが知られている。チェチェンのテログループの一部も同様のことをしようとしていた証拠があり、こちらはロシアの核兵器庫の偵察をした、云々。
Western studies have proved that at least two terror groups, al Qaeda
and Japanese terror cult Aum Shinrikyo, have already made serious
efforts to get nuclear weapons. Evidence also suggests that Chechen
terror module too has embarked on the path. This one had already
conducted reconnaissance at Russia nuclear weapon storage sites
http://www.thehansindia.com/posts/index/Opinion/2016-03-26/What-if-
terrorists-have-a-clear-nuclear-intent/216417
単なる陰謀論さ、と言えるのかどうかわからないが、とりあえずメモ。
しかしこう、the Japan Times、オウム、核となると、東日本大震災以降に出て来たびっくりするような論文、いわゆる島津論文なるものを思い出さないわけにはいかないですよね、やっぱり。
どうなるんでしょう。とりあえずこれはこのまま終わりにならないと思う。
それはそれとして、オマケ。
■ 旧ソ連とロシア圏
時事では旧ソ連構成国とか書いてるけど、どうしてCIS（独立国家共同体）と言ってあげないんだろうね。旧ソ連というより、旧ロシア帝国と書いても似たようなものなのにそうは滅多なことでは書かないのも何なんでしょうね。
やっぱり、その表現では、ロシア圏、ロシア世界が歴史的経緯からかなり一貫して成立しているという現状を認めないとならないから、でしょうねぇ。つまり、旧ソ連圏と書けば、バラバラにするのは当然だろう、と言えちゃうが、歴史的経緯から濃く密接な関係があるとすると、それをバラバラにするのはちょっとどうなの、という話になっちゃうでしょ。
つまり、日々の記事からして非常に攻撃的に情報操作をしているんですよね、日本ってか the West って。
印刷機の噂はホントなのかな？オウムからlslsへ渡ったんかな？