昨日6月22日は、ロシアにとっての悲しみと記憶の日。
もちろん、1941年6月22日、ドイツ軍の大兵力がソ連に襲い掛かった日のこと。
例年通り、プーチンは大祖国戦争で倒れた人々を記念した無名戦士の墓に詣でて頭を下げた。
Wreath-laying at Tomb of the Unknown Soldier
今年は、若いモノがウクライナに出張って頑張ってるわけで、5月9日の勝利の日もそうだったけど、年取った人たち何を思っているのだろうなぁと興味を持つ。またこんな時代なのか、の人もいれば、決着付けるしかないな、の人もいるんだろうなと思う。
去年までと違うのは狭義ロシアだけでなく、ウクライナの各地でもこういう日を記念することができるようになった。これはヘルソン。
Historical moment for #Kherson people's,Hundreds of residents laid flowers at the Eternal Flame on the Day of Remembrance and Sorrow pic.twitter.com/yiQ5UkjQ0d
— cooper (@coope125) June 22, 2022
ルガンスク
The Day of Remembrance and Sorrow is being marked in Lugansk. On the eve of the 81st anniversary of the beginning of Nazi Germany's attack on the USSR, an action "Candle of Memories" was held throughout this republic. pic.twitter.com/zk0EBs0B9d
— Spriteer (@spriteer_774400) June 22, 2022
で、現実問題としては、今年は、結局のところこの81年前の出来事を繰り返さず、それが故に、大きく局面を変えた年として記憶されることになるんだろうな、などと私は思う。
今年の2月24日の出来事を受けて3月に私はこんなことを書いた。
総じていえば、ロシアはスローモーションのバルバロッサ作戦を見抜いて、二度と再び1941年6月22日を無為に迎えるような真似はしなかった、ということ。
昨年末、NATOに書面で東方拡大をしないと言え、保証しろ、といったのは、あれがつまり最後の外交努力だったということになるのでしょう。そして、アメリカ政府もEUも、無視した。
NATO(欧州+極東)は、ナチ残党を使って2014年にウクライナを傀儡化したことによって、ウクライナでの戦争準備が非常にやりやすかったので、見てなさいよ、ロシア、もうすぐあなたは滅びるのぉ~みたいに暮らしていたんだろうけど、前に書いた通り、反撃のスケールが違った。
昨年末、NATOに書面で東方拡大をしないと言え、保証しろ、といったのは、あれがつまり最後の外交努力だったということになるのでしょう。そして、アメリカ政府もEUも、無視した。
NATO(欧州+極東)は、ナチ残党を使って2014年にウクライナを傀儡化したことによって、ウクライナでの戦争準備が非常にやりやすかったので、見てなさいよ、ロシア、もうすぐあなたは滅びるのぉ~みたいに暮らしていたんだろうけど、前に書いた通り、反撃のスケールが違った。
スローモーションのバルバロッサが失敗したわけだが
3か月以上経って、今も正しかったと思ってる。そして、時間の経過とともに冷静に考える機会が増え、いろいろ思うに、結局のところこれは81年目の決着だったとも言えるのかもしれないと思うようになった。
冷戦期以降の西側というのは、結局のところナチ2.0だった。一貫して、西側なる集団は反ロシアのブロックであることを止めていなかった。反ソだと思ってた人が多いだろうけど、そうじゃない、と気づいた人がごく少数だがいたらしい。どこかで読んだところによれば、政治学者のモーゲンソーには、冷戦期の書物の中で、反ソビエトだとみんな思ってるけど、ソ連だろうが帝政だろうが関係なく、ロシアは敵視されるだろうという一文があるらしい。
そして多分それはもう1つひねりがあって、多分、これによって1914年以降の西側主導体制が崩壊しつつある、って感じなんだろうなとも思う。
3月のコモディティーに裏打ちされたルーブルの出現に続き、BRICSがバスケット式で準備通貨を作ろうとしていることなどは、大きな出来事でしょう。
BRICS basket-based international reserve currency under consideration — Putin
そんな中、他方で、ドイツの首相は、6月22日、ドイツの議会で、
Olaf Scholz: NATO partners can 'rely on Germany'
安全保障は国が国民に負っている最も基本的な約束だ
ドイツ軍を強化して、我が国のみならず、我が同盟を攻撃から守れるようにする
もちろんウクライナへの武器支援をする、他のNATO諸国と同様だ
パートナーたちはドイツを頼りにしていいぞ
ロシアとのパートナーシップなど見える将来には考えられない、プーチンが攻撃的でロシアが帝国主義だからだ、
A partnership with Moscow is "unimaginable for the foreseeable future with Putin's aggressive, imperialist Russia," he said.
と演説していた。
Olaf Scholz: NATO partners can 'rely on Germany'
ナチのドイツは何も変わってなかった。 https://t.co/xVEKe550nP
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) June 23, 2022
2月に、このショルツが、ドンバスで起こってることは「ジェノサイド」なんかじゃない、大げさだといって、プーチンを笑いものにしたことは、ロシア国民が今般の戦いに際しての決意を固めるにあたって重要な要素の1つだったと思うのだが、一連のドイツの様子を見て、ロシア人集団はさらに、脱ナチ化の重要性を認識することとなったことでしょう。
2月に、ショルツがへらへら馬鹿な発言をして回っている時、こりゃもう、「聖戦」の最初の3音が鳴っておるなと思ったものだった。
cf; The Sacred War
Гимн защиты Отечества
この曲は、1941年6月24日、ドイツ軍の攻撃直後に詩人が書いて、それに名高い作曲家のアレクサンドロフさんが曲を付けて、早くも6月26日にモスクワのターミナル駅の1つベラルースキー駅で演奏されたというもの。つまり、前線に行く出征兵士の前で演奏されたってことでしょうね。
しかし、圧倒されるような悲劇性を予感させる曲なので、しばらく放置され、しかししかし、ドイツ軍の巨大な侵攻作戦によって追い込まれて、これはもう長期戦覚悟の巨大な戦いだというのが人々に認識されはじめた1941年10月頃に、クレムリンからのチャイムの後にラジオで流される仕様となり、以降ずっと流れていたらしい。
そういう経緯だからなのか、現在でも、この曲が演奏されると皆さん起立してる。他のどの曲でもない、これなんだなぁと思って見てた。
ちなみに、現在の5月9日の勝利の日のパレードはこの曲から始まる。
■ オマケ
同じ日、ラブロフ外相はテヘランにいた。
テヘランのラブロフ。
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) June 23, 2022
差異や異論があろうとも普通に関係できる国が多数あるのに、わざわざ西側デスカルトに屈する意味とかあるわけないんだよね。 https://t.co/pScadoXVt8
ドイツ人がuntermenschのために命を賭ける訳ないんですけどね
そして同じ詐術に日本のリベラルも引っかかりました(いや本性を表したと言うべきか…)
まさか日共までもファシストの戦列に加わるとは思いませんでしたが…
アンタらが賛美したゼレンスキーがヒトラーよろしく左翼政党を非合法化して共産主義者を逮捕・拷問してるんですけどそれはいいんですかね?