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数学オリンピック

2018-07-16 20:40:20 | アジア情勢複雑怪奇

まったくの小ネタなのだが、数学オリンピックでロシアがトップ3位に入りましたという写真をロシア外務省のtweetサイトで見た。

 

じゃあトップ3は他にどこの国なんだろうと数学オリンピックのサイトを見た。

https://www.imo-official.org/results.aspx

 

RUSがロシア。数字は一番左が2018年。2017年が11位、ずっと行って2位が2010年、1位が2007年。

 

2018年のトップ10は、

  1. USA
  2. 中国
  3. ロシア 
  4. ウクライナ
  5. タイ
  6. 台湾
  7. 韓国
  8. シンガポール  
  9. ポーランド
  10. インドネシア
だそう。
 
毎年いろんな国が一喜一憂している気がするけど、近年でいえばUSAと中国が安定的に強い。
ロシアは混乱期以前はソ連で、92年からロシア。10位を外れたのは昨年2017年の11位が1回というのは、なかなかスゴイのではあるまいか。満足してないだろうが。
 
 
 
日本は今年は13位。韓国はかなり前からずっと良い成績をあげている。
 

 

こういうのを見て、これが直ちに何かに結びつくとは思わないけど、長期的には、その国の元気度をはかる様々な指標の1つにはなると思う。この青年たちが10年後、20年後にアカデミズムをひっぱり、産業を刺激するわけだから。

そして、抽象的な思考能力と密接(数学の場合はほぼそれそのもの)という意味において、実はこういう種目の安定度は言語的な才の優劣とも密接だと私は考えたりもする。

ロシアのフィールズ賞の受賞者数が、アメリカ、フランスに次ぐというのは、物語るものがあると思う。

こうやって考えると、ロシアとウクライナはせめて引き離したいと考える人がいても不思議ではない、とかも思う。資源もタレントも合せるとそれだけ増えるし、なにか相乗的なところもある兄弟たちだから。

 


 

 

 


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数学五輪IMOと日本の衰退 (箒川 兵庫助)
2018-07-17 15:37:47
昔々の話2つ。1つは理数科で成績優秀だった,ロシア子供たちへのご褒美に保養地への旅行がプレゼントされた。ところがその飛行機がスイス付近に墜落した。
 CIAの仕業とはその当時考えもしなかったが,チリやエジプトやシリアでの悪行の数々を思うと,あれはそうだったんだと思い直している。
 もう一つは,インドネシアのある海辺の町を訪れた時の話。スーパーで買い物をしていたら或る母・娘親子に声をかけられた。いろいろ話したが中学生の娘さんは数学で銀メダルを取ったとのこと。
 オランダに500年間も支配されたこの国で英語を習った上に数学でも成績優秀な娘さんがいることを初めて知った。てなわけでインドネシアが数学五輪IMOで上位に位置するのは納得。
 数学五輪に加えて物理・化学五輪もあるそうな。他方,PISAやTIMMSといった多国間調査テストもある。
 こちらは日本の新聞でも発表されているのでよく知られていると思うが,アメリカは上位25(G25)にも入っていない。上位常連はやはり韓国,中国(上海),シンガポールそして台湾で,アジア以外ではフィンランド。
 まあ,このようにみてくると,五輪上位(IMO)と,平均的な能力上位TIMMS(PISA)では産業の発展にどちらが貢献するだろうかという,問題が出てくるのではなかろうか。
 日本の熟練工の中には,3.1415ぐらい,つまり小数第4位まで正確な金具を造る方がいるそうだ。これはフィールズ賞とはほとんど関係ないと思われる。スマホの枠金型はすべて日本の中小企業で作られているそうだが一般に日本の熟練工の技能は数学五輪とはあまり関係ない。IMOではなくてTIMMSと関係が深いのではないだろうか。
 アメリカから鉄鋼関税が25%掛けられたが神戸製鋼が作る鉄製品の品質もTIMMS型学力と関連している。ただ,ここ20年の間に,日本の,優れた熟練工は退職して中国や韓国に引き抜かれたそうな。
 したがって今後,数学五輪IMOとTIMMS(PISA)上位の韓国や上海や台湾の産業発展には目を見晴るものがあるであろう。しかしシンガポール人は手先が器用だとは思われないので頭でっかちの大人と最先端の技術を生み出す大人とに分かれるのではないだろうか。
 いささか余談になったが,日本で正規雇用が失われ,熟練工が減れば,日本の衰退は明らかであろう。
 
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