いやいやいや、米大統領選でまたまた興味深い展開。ダイナミックUSAといった趣でしょうか。
米の今般の選挙には不正が多数含まれていたというのは、もはや事実問題として公衆の広く知るところとなっていた。しかし、それを現実の政治の中に織り込めなくてトランプ側が苦闘していた。つまり、司法とか州の行政府の長官とかが、不正があった選挙をそのまま認めちゃうという流れに抗することができずにいたわけですね。
最後は最高裁とかいったって、最高裁がスルーしたらどうするのという問題は残る。
そうさせないためにトランプ側は集会開いたりネット上で発言しまくったりして、公衆に広く訴える手法を取っていた。対して、バイデン側は主流メディアがこれらトランプ側の動きを、バカなこと、として無視したりあてこすったりしていた。
そこで、今般は、テキサス州が、ペンシルバニア、ジョージア、ミシガン、ウィスコンシン州を相手に、有権者を不公正に扱った、不正投票を誘発する措置を取ったという主張を基に最高裁に訴えた。
テキサス州、ジョージアなど4州を連邦最高裁に提訴 選挙結果巡り
https://jp.reuters.com/article/usa-election-lawsuit-texas-idJPKBN28I2EU?feedType=RSS&feedName=special20
ここらへんは、最初から書いている通り、そもそも郵便投票が問題だ、というのもあるけど、具体的に、それを含めて、郵送は何日までが有効になるのかといった選挙関連の法の変更は州民に広く知られてるか?という疑惑が私でさえあった。ということで、各州民は腹をたててることでしょう、ってのが容易に予想でき、そうであるなら最高裁が訴えの利益はない、などとは言えなくなるでしょう。
テキサスがスマートなことをしているという、驚き(笑)の事態となっているけど、これにその他の州が呼応しているようなので、公正な選挙を求めて各州が最高裁で決着しよう、という恰好ができ、こうなると最高裁がスルーするとかできないオッズはますます高まる。
アーカンソー、アラバマ、ルイジアナの司法長官がテキサスの動きを支持した模様。
Arkansas, Alabama & Louisiana support Texas before US Supreme Court, alleging ‘unconstitutional’ election in four states
どうなることか、ますます楽しみ。
■ 覚悟の上なんでしょ?
不正もただの不正じゃなくて、しっかり覚悟の上やってたんだなというのがあちこちで理解されるわけだけど、振り返ってみて、ペンシルバニアの検事総長なんか、奇妙な発言をかましてトランプを脅していたわけだから、不正をしても絶対問題にならずに済むと思ってたんでしょうね。最後には票を作ることを想定していた発言としか思えないもん、これ。
ということで、ペンシルバニアの検事総長の言葉が思い出される。11月1日付け。
彼は、ペンシルバニアの票を足しあげればトランプは負ける、と言っていたわけですが、それは、個人が投票所で投票する投票(本来、誰に投票したのか開けてみるまで分からない)以外に、確実にバイデン票であるものが後ろにあることが分かっていたということですね。
If all the votes are added up in PA, Trump is going to lose. That’s why he’s working overtime to subtract as many votes as possible from this process.
— Josh Shapiro (@JoshShapiroPA) October 31, 2020
For the record, he’s 0-6 against us in court. We’ve protected voting rights. Now, ignore the noise—vote!https://t.co/mN8t6TDud7