MOMOSE'S DOOR Day book in New York

NY在住のシンガーソングライターが『自称シンプルライフ』を語ります。ぷぷっと笑ってホロっとなるよなDay book.

かためのまぐろまよらーゆどん

2010-09-22 18:39:42 | 食にまつわるお話
日本からの救援物資の荷物の奥底に、
なぜか築地の食べるラー油とまぐろのフレーク缶詰が
仲良く並んではいっていた。


その姿をみた瞬間・・


まるで・・・


なんというか・・


例えるならば・・・


そう・・・

夫、雅彦63才(仮名)は、長年つとめあげた役所を円満退職。
こころなしか頭皮が薄くなったことを悩みにもつ以外は
毎日、犬のとんきちと散歩にでかけ、
ぼんやりテレビをみているようなごく平凡な毎日だったのだが、
ある日、町内仲間に誘われでかけた川釣りの帰りに連れていかれたフィリピーナパブで、ナンバー2のスージーちゃんに出会ってしまう。
もともと真面目一徹な性格だけに、
彼女のどこまでほんとか嘘かわからない苦労&故郷話にまんまといわんばかりに感動を覚え、それからというもの、
わずかな蓄えと年金を彼女の為に毎日店に通うことで役にたてるものだと信じ込んだはいいものの、
住宅ローンがのこっていることが脳裏によぎるたび、
未だ思い切ってフルーツ盛りをいれることができない
ちょっぴりケチで小心もののピリ辛男だ。

そんな雅彦の一人息子たけし(仮名)は、
都会で一旗あげると言い残し、
高校を中退後、家をでてからというもの、
ただ、ただ、年に一度。

”俺の活躍ぶりを見守っていてくれ”

という短い文の横に、キューピーのシールが貼られた
ハガキ一枚をよこすのみ。

そうか・・・キューピーマヨネーズに就職したのか・・

ある意味わかりやすく一本気な息子である。


そして、気がつけば30年。

そんなバカ亭主とバカ息子をもった妻とし子54才(仮名)は、
今日もレジうちのパートで痛くなった腰に無臭サロンパスを貼りながら、
明日の特売広告を隅から隅までコンマ3秒で目を通すやいなや、
慣れた手つきで、
”さんま5匹100円”のコーナーにハナマル◎をつけ、

はぁ~~~~~~~~っ

っと胃袋の奥底からため息をつき、
刺激の”し”の字もない同じような毎日に
後悔という文字を重ねはじめている。

最近の独り言は、

”おとーさん・・
そろそろ私を自由にしてくれませんか・・・”


そんな・・・


どこにでもある老年夫婦の行く末劇をみているような・・・



いや、違うな。


>えっ、ここまで話ひっぱって違うんですか!


そう。

どちらかというと今のは序章に過ぎない。
むしろ、この二品をおもむろに手にとった瞬間、
私は何かこう試されているような気がしたのである。


例えるなら。



この家族をばらばらに引き離してはならない。











・・・・


なぜだかはわからない。

わからないのだが、乞う思わざる得なかったのである。

なぜなら、私の脳内では、
いや、脳内というよりも、
体内全体にほとばしる感覚といった方がよいだろう、
既にひとつの答えが浮きあがっていたのである。



今日はどんぶりだ。



背後でMY SOSNも叫んでいる。


ごはーん。ごはーん。
ごはーーーーーーーーーーんまだーーーーーーー!




私は静かに米をとぎはじめた。

今日は思い切って5号炊きでいっておくか。

どこかひもじくもあるプチ独り言をまじえ
おもむろにニヤッと笑いながら、
少々固めに炊き上がるようにお釜をセッーーーーーーート。


待つこと30分。


蒸らして10分。



たけた。たけた♪

ごはんがたけた♪


別にお釜がしゃべったわけではないが、
こんな声がお釜から聞こえたらよいな・・
っという消費者サイドの願望を抱きつつ、
私は、いよいよ脳裏に描いた”オリジナルどんぶり”を作るべく、
次の作業に移ったのである。


まず、


炊きたてあつあつ、固めに仕上がった黄金の白飯に、




深いため息をつく妻とし子の腹についた皮下脂肪のごとく、
まぐろのフレーク煮をたっぷりとのっける。


はごろも はごろも煮まぐろ味付(フレーク) 280G
はごろもフーズ
はごろもフーズ


次に、

年に一度のハガキをよこす息子たけしと再会した時の
喜びをあらわさんばかりに、
マヨネーズをごっそりかけたら
キューピー マヨネーズ 袋 500g
キユーピー
キユーピー




もう離さない。


っとばかりに力任せに息子たけしを抱きしめるかごとく


ぐちゃぐちゃにまぜる。


そう。

ひたすら。


まぜる。まぜる。



”かーちゃん。。いってーよー、離してよ~”

こんな息子たけしの嬉しいような苦しい悲鳴がきこえたら、
いよいよ頭皮がラー油ぎったオトン雅彦の登場だ。


”随分、みないうちにオヤジかわったな・・・


母とし子に羽交い締めされ乱れた髪を整えながら、
斜めに言いはなつキューピー息子たけしの一言に失笑しながらも、
フィリピーナーのスージーちゃんに、
パイナップルの切れ端を”あーん”してもらうかのごとく、
ラー油頭のオトン雅彦は、
自らの手で、小さじスプーン一杯の食べるラー油を
とし子とたけしががっつり混ざりあったどんぶりの上に
そっと腰かけるようにのせてみたのである。



【食べるラー油】極上辣油110g【築地市場限定品】【魚介系の最高級らぁ油】




できた


そして、
そのどんぶりを目の前にした家族はこういうのである。



とりあえず、食してみる。 か・・・。




もぐもぐ。


もぐもぐ。



もぐもぐもぐもぐもぐ







な・・・



な・・・







なんじゃこりゃーーーーーーーーーーーーーーーーー!!




あまりの激うまさに鼻血止まらず



>一家大興奮。




とりあえず、ネーミングいっときます。


名づけて

かためのまぐろまよらーゆどん。(あえてひらがなで)


>あっ、ベタすぎました?

>>っつーか、そこまでして話大きくしなくてもいいって話も・;



いやいや。

やはり、家族たるもの一緒にちゃぶ台を囲んで幸せ倍増。
円満の秘訣だよーん~。んがんん。

と、サザエさん一家も証明していることですし。




>ん?なんでのり平一家も一緒なの?

>>そこ、深く考えない




っということで。


みなさん。

未だ人気のおとろえを知らないという、
入手困難な”築地の魚介にんにく食べるラー油”と
まぐろのフレーク缶詰を手に入れた暁には
雅彦と敏子、そして一人息子のたけしが繰り広げる
この3流茶番劇を思いだしながら、
是非、MOMOSE家オリジナルB級グルメどんぶり、

”かためのまぐろまよらーゆどん’’
(別名、家族の絆丼ぶり)をお試しください。

マヨラー家族は必食。幸せ倍増。激うまっす。


>にっほんの~たっべものぉ~さいこうあるね~ BY mySONS


※お子様が食する場合はラー油の代わりに
味海つけ苔をまぶしてお楽しみください。