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徒然綴り・・・歌詞&ひとり言

ねがい

2007年10月18日 14時00分19秒 | Weblog
爪に火を灯すように
老人は
倹約・節約の日々
   貧乏でもないのに
   新しい物を 買いたくない
   捨てるべき物も 捨てたくない
   使えそうな物は
   こっそり拾って 持ち帰る

~ ある人は 彼のことを
  欲張りで 不潔で 変わり者だと言った ~

生ゴミも出さないように
工夫する
倹約・節約の日々
   広告が一枚あれば
   メモをとったり 物を包んだり
   どんな物でも 捨てることはない
   身の周りの全て
   何か使えないかと 見直してる

~ ある人は 彼のことを
  退屈で 頑固で 孤独な人だと言った ~

夕方になると 彼の心は暗く乱れる
明日も 自分が生きているかどうか
毎夜 不安で潰れそうになる

自分が生きているかどうか
確かめる為に
彼は早起きしてしまう

「まだ生きている・・・。
 また生きられた・・・。」

彼は生きられたことに 毎朝 感謝する

そして 世の中の全てに感謝する

生きていることを実感する為に
早朝の散歩をする

町角に 捨てられたゴミは
彼にとって
社会から見捨てられた 彼自身だった

だから持ち帰って
彼は大事にしてあげようと考える

こんな自分でも
まだ社会の隅に 置いておいてもらえるように・・・

社会の邪魔にならないように・・・
ひっそり生きていよう・・・

欲張らず 物を大切にして 細々と生きよう・・・

そんな ねがいを込めて・・・

しかし みんなは 彼の事ことを
ゴミ屋敷にするかも知れない 要注意人物だと言って
地域社会から 遠ざける・・・


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