黒い瞳のジプシー生活

生来のさすらい者と思われた私もまさかの定住。。。

スカイツリーをめぐって

2010-12-22 23:55:11 | 日常
おととい、ニューズウィーク日本版のコラムに
東京スカイツリーに関するフランス人のコラムが
載せられているのを読んだ(こちらで)。
とりわけ日本の民放の情報番組では
連日東京スカイツリーの建設を喜ぶ内容が
見受けられるが、このコラムニストの見方は
冷ややかそのものだ。

コラムの詳しい内容については
上のリンク先から読んでいただきたいが、
要するにこのフランス人コラムニストが述べるには
背の高い東京スカイツリーは景観上
高い建物の少ない「下町」には不釣合いな建物で、
建物をやたら高くすることに価値を見出すのも
時代遅れで発展途上国のすることだ、と言う。
さらに、アンテナは街の最高層部につけなければ
ならないからといって何も東京タワーより
301mも高くする必要はないはずだし、今ある複数の
高層ビルの屋上を活用する方法だって
あったはずだ、とも述べているようである。


私はこのコラムニストのように外国の都市について
外国語でこれほど深く論じることなど出来ないし、
東京スカイツリーに対する見方が新しそうだったので
まずはとても面白いと思いながら読んだ。
欲を言えば、東京周辺の庶民やメディアはどうして
こんなにも東京スカイツリーの建設を喜ぶのか、
そこまで掘り下げて論じてほしかったとも感じる。
もしかすると彼らは高度経済成長時代の栄光が
忘れられないのかもしれないし、あるいは
ただ単に明るい話題がほしいだけかもしれない。
また、東京スカイツリーの話題を盛り上げることで
地域を活性化させたいと思っている可能性もある。

かく言う私自身は東京スカイツリーを
どう感じているのかというと――
少なくとも、東京スカイツリーなどよりは
浅草寺のほうがよほど価値が高いと感じている
(なにしろ日本史が好きだから)。
地元・埼玉から浅草寺まで足を運んだついでに
スカイスリーに立ち寄ることはあるかもしれないが
少なくともスカイツリーのためだけに
東京まで出て行くようなことは考えられないのだ
(なにしろ田舎者だから)。


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