布多天神社
鎮座地 調布ヶ丘1-8
祭神 少彦名命(すくなひこなのみこと)
菅原道真(すがわらのみちざね)
旧格式 郷社
別当寺 栄法寺(現大正寺)
例大祭 9月23・24日
解説
延喜式神名帳に記載のある式内社。
もと多摩川畔の古天神にあったが室町時代に洪水で当地に遷った。
布田村の鎮守であるが、甲州道中布田五宿を行きかう旅人や商人からも崇拝されていた。
下に掲載した狛犬は寛政8年(1796)そのような商人によって奉納されたもの。
本殿は宝永3年(1706)建造。
他に豊臣秀吉が小田原北条氏を攻めた際の「制札」などを伝える。
神職は野沢氏。
なお伝説によると広福長者なるものが当社のお告げにより多摩川で布をさらし、
朝廷に献じたのがわが国の木綿のはじまりで、
以来このあたりを調布(てつくり)の里と呼ぶようになった。
これが調布の地名のおこりとの事。
注)古代「天神」は天の神様の意で、
大概式内社のような古い天神社は「少彦名命」を祭神としている。
布多天神社も本来そうした「古天神社」であるが、
現在の需要と通念(天神 = 菅原道真)に合わせて祭神に道真が追加されたものと思われる。
布多天神社の狛犬
・奉納年 寛政8年(1796)
・石工
・願主 氏子惣中 惣商人中
・右
・左
・記事 多摩地区の石像狛犬の中でも古い方である。
布多天神社のホームページ
http://www.fudatenjin.or.jp/