不登校が輝く日

子供2人中学時不登校でした。

byウパリン

学校へ行けない僕と9人の先生

2016-11-17 23:38:58 | 日記
先日、不登校シンポジウムでパネリストとして呼ばれていた漫画家、棚園正一さんの漫画を読みました。

学校へ行けない僕と9人の先生

棚園さんは、小学校一年生の時に、担任の先生が学芸会の出し物の説明をしている内容が理解できず、「わかりません」と言いに行ったら、いきなり頬を叩かれ、次の日から毎朝夢の中に黒いおじさんが出てくるようになり、学校へ行けなくなったそうです。

2年生になって優しい先生が担任になり、車で迎えに来て学校へ連れて行かれ、だんだん学校に慣れてきたところで、担任の先生が癌で亡くなってしまい、代わりに来た先生の冷たい一言で、また学校に行けなくなってしまいます。

ご両親は家庭教師や不登校支援訪問員など色々な「先生」を家に連れて来ます。

それでも学校に行けない子どもの気持ちがよくわかる漫画です。

親御さんの何とかしたいという苦悩も痛い程よく伝わってきました。

親御さんの努力もあって、小学校の時は全体の4分の1くらいは学校へ行っていたそうです。

仲の良い友達ができるけれど、その友達のお父さんが事業に失敗して、いつも明るかったおじいさんとおばあさんが保険金で借金を返すために無理心中して、友達は転校してしまったり、
せっかく学校に行き出すとショッキングな出来事に遭遇し、また行けなくなってしまうという繰り返し。

そんな少年の心の支えは大好きなドラゴンボールの漫画でした。

そして、9人目の先生である鳥山明氏(ドラゴンボールの作者)に会い、少年の世界観が変わるまでが描かれています。

鳥山明さんがお母さんの同級生だったという、これもまた運命だったのだろうと思います。普通はいくらファンだからと言っても有名な漫画家に簡単には会えないですからね。

棚園さんは今はたくさん友達がいて、充実した毎日を送っているようです。

シンポジウムでも大勢の人の前で堂々とお話されていました。今度講演会も行われるそうです。お話も上手でした。

シンポジウムとこの漫画を通して、学校って何だろうね〜。どうしても行かなきゃいけないところでもないんだよね〜と思えました。