ブラック・ジャック「Karte：26 そろばんの天才」ほか

■ 「Karte：26　そろばんの天才」

※公式ページの「ストーリー」より

喫茶店「トム」のカウンター席に座るB・Jとピノコ。マスターがはじくソロバンに興味を持ったピノコはいろいろと質問し、シャラクも話に加わる。そのやりとりを見て、B・Jに過去の記憶が蘇る。以前、BJの家に村岡映児という小学生と父親、そして先生の佐伯がやってくる。B・Jが診察すると、映児は生まれつき指が使えない指欠損症だった。

手術を頼む父親にB・Jは他の医者でも手術できると断るが、佐伯はB・Jでないとダメだと食い下がる。映児はソロバンの才能があり、手で打てるようにして欲しいというのだ。映児はB・Jの前で実際にソロバンをはじいてみせる。身体の一部を使って器用にソロバンを打つ映児にB・Jは指を使う必要もないと言うが、映児は笑われるのは嫌だという。

B・Jは手術してもソロバンが打てる保障はないと前置きして手術を承諾する。父親は手術費用として1千万円を差し出すが、B・Jは３千万円を要求。佐伯も貯金した１千万円を渡すと頼むが、まだ１千万円足りないとB・J。すると、映児はソロバンで日本一になって残りを返すとお願いする。映児の真剣な眼差しを見て、B・Jは１週間後の手術を約束する。

手術当日、映児は宝物のソロバンを持って手術室へ。そしてB・Jは手術を成功させ、あとは映児のリハビリに望みを託す。数週間後、小学校で映児はソロバンを打つが手は思うように動かない。映児はソロバンを弾き飛ばして壊し、動かす度に手が痛むと佐伯に弱音を吐く。その夜、村岡邸では父親が不器用な手つきでソロバンを修理している。翌朝、映児は直ったソロバンに感動してリハビリを再開、ソロバンコンクール出場を目指す…。

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原作のストーリーがあまりにもシンプルなもんで，
アニメ化にあたっては相当増量，ふくらませないといけないんですが，
『山手線の哲』につづいてＢＪの回顧，
また『奇跡の腕』(２つの愛)につづいて腕移植話だったために
こちらは指をつくるという形にアレンジ（まあ，子どもの移植となると
提供者として，別の子どもが死んでいる必要があるのでちょっとまずいという配慮も
あるのでしょう。現実として今，脳死ドナー問題が騒がれていることもありますしね）。
映児の病気も原作ではサリドマイド禍だったのが，時代背景に配慮して
指欠損症という病名に。

『アリの足』同様，本人が頑張ってハンデを克服するという
テーマは子どもの視聴者にも訴えるものが大きいのでアニメ化向きと
いえますが，どうしても話が放送済みのエピソードと被りがちになりますね。
手術で欠損を克服した話を美談として取り上げようとしたマスコミを
「手術を受けられない他の子が傷つくから」と追い返す場面は
カットになりましたが，これは当時サリドマイド禍で短腕症に生まれた
人が多かったことや，その現実の人たちは腕をつけるというようなことなく
生まれたままの体で頑張っているということを踏まえてのセリフだと
思われますから，これを今回のアニメでそのまま使っても少し違和感が生じたの
ではと考えられ，カットは妥当だと思います。

映児の機能獲得訓練の頑張りもさることながら，それを支える父と
佐伯先生の献身的な見守り（ちょっと表現として変かな？）が
アニメ版の大きな特徴ですが，なかなかいい話にまとまっていたのではないでしょうか。

ただ，原作のＢＪでも感動をあおる大仰なセリフが気になったことが
ときおりあったのですが，今回のアニメでも観衆にアピールする場面が設けられ，
わざわざそこまでしなくても（ジャッジに説明すれば済むはず）と思ってしまいました。
原作のテイストをくみ取ったということでしょうか。
子どもでもわかりやすい演出ということで納得します。

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次回は「Karte：27 最先端ルームの悲劇」（原題：『地下壕』）
悲劇？喜劇？「危機」って言葉が一番当てはまると思うけど
「最先端ルームの危機」だと主語と合いませんね。「ＢＪ危機一髪」
今週は僕の知っている大物ベテラン声優ゲストはちょっと見当たらなかったですが
来週は緒方賢一さんが登場。
虎ノ門・羽夢・田町・八重洲・丸ノ内という名前のお偉いさんが
ＢＪと一緒に閉じこめられますが，緒方さんは田町役。
僕にとって緒方賢一＝獅子丸だワンニョホホ～～なのですが，どんな役でしょうか？
東京の地名にちなんだ名前だけれど，原作で登場していたお茶の水博士
（約束した脱出のお礼をうやむやにしようとするせこい役）の名前がないｗ。
羽夢って，ハムエッグですかね？
あと，メッセンジャー黒田氏が出てきます（丸ノ内役）が，どんな顔の役かな？
たしかにゴロゴロした特徴のある声してるのでオジサン役は適役かも。


■カルテＮＧは，ソロバンスケート～～～！！
ＢＪまでもかいっっっ！！

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ブラック・ジャック：大塚明夫
ピノコ：水谷優子
マスター：富田耕生
シャラク：佐藤ゆうこ
和登：小野涼子
本間久美子：川瀬晶子
映児：小林ゆう
佐伯：松井菜桜子
村岡：成田　剣
司会：大滝進矢
主審：小形　満
　
■単行本化かよっっっ！！！（アッチョンブリケ）

ヤマケン版ＢＪブラック・ジャック~黒い医師 1 ，ついに(1)巻が出ちまいましたよ。オリジナル版と違って表紙ロゴからしておどろおどろしいｗ。これまでさんざんクソミソに書いてきたヤマケン版ＢＪですが，ＹＣの『ブラック・ジャックALIVE』にまずまずの作品が集まっていてBJのリメイク自体に免疫ができてきたせいか，山本賢治流作風にもだんだん慣れてきた感じがします。ただ，やっぱり最初の下卑た性格のヤマケンBJの印象が強すぎるんで，そこから脱却するにはまだ数ヶ月は必要な感触。連載当初ゲヘヘと下品な笑い方をしていたゴルゴ１３が次第に寡黙なキャラに固まってきたように，これからヤマケンBJもあか抜けてくるのでしょうか。けど，オリジナル版のエピソードをリメイクすると，結末の切れ味がどうしても見劣りするんですよね…。その分，大ゴマを使ったアクションシーンの演出と，ピノコとキリコ助手少女などのロリキャラで挽回！私は別にいらんですけど，上手いは上手いですね。ウン

そのＹＣ版ブラック・ジャックＡＬＩＶＥをまとめたブラック・ジャックマガジン(ヤングチャンピオン5月10日号)もすごいものがありました。巻頭カラーの永井豪版（書き下ろし）がなんとも腰砕けなパロディーでいきなりトホホな気分にさせられますが，力作ぞろいですねぇ。僕がＹＣ掲載で最初に見たのがたがみよしひさ版でしたけど，皆，ほんとうによく話が練られていて一話入魂という感じでした。

■眞監督のブログによると，
『奇形嚢種』やるそうです！今日（5/11）シナリオが終わったところで，
放送済みより６本多いペースで完成済みのストックがあり，
さらに１０本以上が制作にかかっている状態ということですから，
まあ放送は秋ですね。
ピノコ誕生の秘話，当然回顧形式で展開するのでしょうが
まさか，喫茶ＴＯＭでするのか？！
※「かってに予想　ブラック・ジャック今後の話(2)」
　「３～７巻収録の話」からピックアップした８話の中から
　次回『地下壕にて』がアニメ化！


●ブラックジャック掲載順リスト

●過去のブラック・ジャックエントリー
※前回の放送ブラック・ジャック「Karte：25　コレラ騒ぎ」

■よみうりテレビ　ブラック・ジャック公式サイト

この曲のＯＰ・ＥＤもあと２週ですよ！
●オープニングテーマ「月光花 」[MAXI]

月光花(DVD付)1680 byジャンヌダルク 　　　(CDのみ1050)

　→Janne Da Arc公式ページ

●エンディングテーマ

黒毛和牛上塩タン焼680円(DVD付)1890 by大塚愛 　　　　(CDのみ1050)

人体模型の日本スリービー

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