この日だけは死守せねばならなかった
それは 悪友・茂山宗彦氏(以下もっちゃん)の
ここ一番という大舞台の日だ
場所は滋賀・大津の伝統芸能会館
開演は14時
せっかく行くなら 走ったことのない道を見て
いろいろと考える時間にしたいと
ビワイチ200kmの途中で狂言を観ようと決めた
深夜に東京を出発
420kmのドライブで醒井宿に到着
さあ出発と思ったら

どこから嗅ぎつけたのか
伊織くんが待っていた(笑)
伊織機関車の先導で 初のビワイチへ出発★
ビワイチのコースは ほとんどが幹線道路
だが 対策はしっかり考えられていた

車道の真ん中に青線が引かれていて
自転車の存在を大きくサポートしてくれる
走る自動車も分かっていて
対向車がいるときは 後ろでしっかり待ってくれるし
追い抜くときは大幅に避けてくれる
ここは自転車が認められた道だと感じる

湖北の景色は素晴らしかった
数百年前の人たちも同じ景色を見ていたと感じられて
テンションアゲアゲだ
走りながら伊織に 普段私が見ているものを解説した
集落がその場所にできた年代と理由
育てている作物と土地の特徴
京都が近いことの文化的な影響
だが伊織は歴史がからっきしで(笑)
浅井長政を知らなかった
マニアックな話をしてゴメン(笑)
無補給で120km
大津に到着

バイクは会館裏の茂みに隠した

今日の公演のチケット
もっちゃん トランペットはね
ほっぺたを膨らませたら音が出ないよ(笑)
タイトルは「リサイタル」と軽めだが
演目は超重い「花子」という大曲だ
これを演じたら狂言師として一人前と言われるもので
もっちゃんは2009年に演じている
当時 駆け出しディレクターの私は
1年半前から 家族旅行についていくほど茂山家に入り浸って
「花子」を演じるまでのもっちゃんのドキュメンタリーを作り
NHKのハイビジョン特集で放送された
あれから14年
どんな「花子」を演じるかとドキドキしながら観たが
もっちゃんの「花子」は 素晴らしく進化していた
当時のもっちゃんは必死のパッチで
人間国宝で祖父の千作さんから
「ゆっくり面白うやれ」と言われていたが
まさにその「ゆっくり面白う」演じていた
それも もっちゃんにしかできない 独特の「間」で
ひとつの芸を45年続けるとは
こういうことかと ドキドキした

自転車に乗ってる時の あのへっぽこなもっちゃんは何処へやら(笑)
すごい人を悪友に持ったもんだ

喫茶店で食事をしていた伊織と合流し 湖東を北上する
大津を出ると すぐに日が暮れて
そして暗闇の道の段差で 伊織がパンクした

「伊織 チューブ持ってるか?」
「当たり前ですよ!」
と勢いよく取り出したが
バルブが短くて使えないチューブではないか(笑)
仕方なく私のチューボリートとCO2ボンベを差し出した

ビワイチ 199km
TSS 258
ありがとう伊織
楽しかったよ

次の日は 関ヶ原周辺の山道を走りながら
頭の体操をする日
私は番組を作るとき
半年以上前から考え始める
誰と?
どんなテーマで?
どんな場所を?
来年も番組が継続されるかは分からないけれど
今から考えておかないと間に合わない
だから今回の遠征で 実際に走りながら
いろいろと考えておきたかった

実際に走ると 関ヶ原という場所が
いかにすごい場所かが分かる
東西南北に延びる街道沿いに 大きな宿場がいくつも残っていて
かつては大勢の人がここを行き来した気配がする
今は小さな古戦場の町だが
かつては新宿駅のような ハブとなる場所だったのではないかと思えてくる
(写真は関ヶ原近くの山間の集落)

食事しながら 地元の話を聞く
その土地で醸成されてきた空気が だんだんと分かってくる

誰もいない山道で パンクした
小さな尖った石が刺さって
スローパンクしていた
「ハッ」とした
しまった…
昨日チューブをあげてしまったんだった…

チューブレスタイヤでも
パンク時はチューブを入れてしまうのが早いのたが…

慣れないので30分かかったが
チューブレスキューでなんとか直した
CO2ボンベも1本になっていたので
失敗したらヤバかった
旅は続くが
もうパンクできないぞ(笑)
それは 悪友・茂山宗彦氏(以下もっちゃん)の
ここ一番という大舞台の日だ
場所は滋賀・大津の伝統芸能会館
開演は14時
せっかく行くなら 走ったことのない道を見て
いろいろと考える時間にしたいと
ビワイチ200kmの途中で狂言を観ようと決めた
深夜に東京を出発
420kmのドライブで醒井宿に到着
さあ出発と思ったら

どこから嗅ぎつけたのか
伊織くんが待っていた(笑)
伊織機関車の先導で 初のビワイチへ出発★
ビワイチのコースは ほとんどが幹線道路
だが 対策はしっかり考えられていた

車道の真ん中に青線が引かれていて
自転車の存在を大きくサポートしてくれる
走る自動車も分かっていて
対向車がいるときは 後ろでしっかり待ってくれるし
追い抜くときは大幅に避けてくれる
ここは自転車が認められた道だと感じる

湖北の景色は素晴らしかった
数百年前の人たちも同じ景色を見ていたと感じられて
テンションアゲアゲだ
走りながら伊織に 普段私が見ているものを解説した
集落がその場所にできた年代と理由
育てている作物と土地の特徴
京都が近いことの文化的な影響
だが伊織は歴史がからっきしで(笑)
浅井長政を知らなかった
マニアックな話をしてゴメン(笑)
無補給で120km
大津に到着

バイクは会館裏の茂みに隠した

今日の公演のチケット
もっちゃん トランペットはね
ほっぺたを膨らませたら音が出ないよ(笑)
タイトルは「リサイタル」と軽めだが
演目は超重い「花子」という大曲だ
これを演じたら狂言師として一人前と言われるもので
もっちゃんは2009年に演じている
当時 駆け出しディレクターの私は
1年半前から 家族旅行についていくほど茂山家に入り浸って
「花子」を演じるまでのもっちゃんのドキュメンタリーを作り
NHKのハイビジョン特集で放送された
あれから14年
どんな「花子」を演じるかとドキドキしながら観たが
もっちゃんの「花子」は 素晴らしく進化していた
当時のもっちゃんは必死のパッチで
人間国宝で祖父の千作さんから
「ゆっくり面白うやれ」と言われていたが
まさにその「ゆっくり面白う」演じていた
それも もっちゃんにしかできない 独特の「間」で
ひとつの芸を45年続けるとは
こういうことかと ドキドキした

自転車に乗ってる時の あのへっぽこなもっちゃんは何処へやら(笑)
すごい人を悪友に持ったもんだ

喫茶店で食事をしていた伊織と合流し 湖東を北上する
大津を出ると すぐに日が暮れて
そして暗闇の道の段差で 伊織がパンクした

「伊織 チューブ持ってるか?」
「当たり前ですよ!」
と勢いよく取り出したが
バルブが短くて使えないチューブではないか(笑)
仕方なく私のチューボリートとCO2ボンベを差し出した

ビワイチ 199km
TSS 258
ありがとう伊織
楽しかったよ

次の日は 関ヶ原周辺の山道を走りながら
頭の体操をする日
私は番組を作るとき
半年以上前から考え始める
誰と?
どんなテーマで?
どんな場所を?
来年も番組が継続されるかは分からないけれど
今から考えておかないと間に合わない
だから今回の遠征で 実際に走りながら
いろいろと考えておきたかった

実際に走ると 関ヶ原という場所が
いかにすごい場所かが分かる
東西南北に延びる街道沿いに 大きな宿場がいくつも残っていて
かつては大勢の人がここを行き来した気配がする
今は小さな古戦場の町だが
かつては新宿駅のような ハブとなる場所だったのではないかと思えてくる
(写真は関ヶ原近くの山間の集落)

食事しながら 地元の話を聞く
その土地で醸成されてきた空気が だんだんと分かってくる

誰もいない山道で パンクした
小さな尖った石が刺さって
スローパンクしていた
「ハッ」とした
しまった…
昨日チューブをあげてしまったんだった…

チューブレスタイヤでも
パンク時はチューブを入れてしまうのが早いのたが…

慣れないので30分かかったが
チューブレスキューでなんとか直した
CO2ボンベも1本になっていたので
失敗したらヤバかった
旅は続くが
もうパンクできないぞ(笑)