小児アレルギー科医の視線

医療・医学関連本の感想やネット情報を書き留めました(本棚2)。

舌下免疫療法は3年以上続けましょう。

2017年07月30日 08時27分22秒 | アレルギー性鼻炎
 スギ花粉とダニに対する舌下免疫療法が登場して数年が経過しました。  効果を検証する記事が続々報告されています。  結論から申し上げると、 ・満足度90%以上のすぐれた治療法 ・2年以下では十分な効果持続が期待できないかもしれないので3年以上続けましょう  ということ。 ■ 効果的な舌下免疫療法の継続年数を検証 アレルギー性鼻炎患者へのアンケート結果から (2017年07月19日:メディカ . . . 本文を読む
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砂場の細菌汚染状態は「塩素消毒していないスイミングプール」のようなもの。

2017年07月30日 08時09分51秒 | 感染症
 砂場に関しては、その功罪、メリットとデメリットがよく議論されます。。  砂場は「塩素消毒市営ないスイミングプール」のようなもの、と表現したダークサイドの記事を紹介します。  細菌検出の調査によるとクロストリジウム・ディフィシル(C. difficile)という菌が50%以上の砂場から検出されたとのこと。  この細菌は偽膜性腸炎を引き起こすことで有名です。  健康な腸では腸内細菌叢で守られていま . . . 本文を読む
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オウム病の感染源は、オウムではなくインコが最多、ハトが次点

2017年07月30日 07時34分46秒 | 感染症
 「オウム病」はクラミジア(Chlamydia psittaci 以下C. psittaci)による人獣共通感染症です。  名前からしてオウムが危険と考えがちですが、実際の感染源はインコが最多、ハトが次点だったという記事を紹介します。  稀な感染症ですが重症化することもあり、あなどれない感染症です。また、抗菌薬(テトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系)が有効であり、忘れてはいけない感 . . . 本文を読む
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難治喘息に抗菌薬のアジスロマイシン(ジスロマック®)が有効?

2017年07月30日 07時14分24秒 | 気管支喘息
 難治喘息に抗菌薬が有効、という興味ある記事を見つけました。  それも、医学論文雑誌の最高峰であるLancetです。  実は喘息に抗菌薬が有効であるという議論は過去にもありました。  今から25年くらい前でしょうか。  マクロライド系抗菌薬であるエリスロマイシンを併用すると喘息のコントロールが改善すると話題になったのです。  その後の解析で、当時の喘息治療の第一選択薬であったテオフィリン(テオド . . . 本文を読む
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米国、65歳以上のワクチン事情

2017年07月26日 17時46分17秒 | 予防接種
 米国における大人の予防接種に関する記事を見つけました。  「受けるべき予防接種を受けていない」という論調ですが、例示されている帯状疱疹ワクチンや破傷風菌トキソイドは日本では高齢者に推奨さえされていません(任意での接種は可能です)。  予防接種行政の差をあらためて感じました。 ■ 米国、65歳以上のワクチン事情 〜米国CDCからの報告 (2017年07月21日:メディカルトリビューン) ◇ ワク . . . 本文を読む
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先天性CMV感染児は慢性感染状態の妊婦から多く発生していた。

2017年07月26日 15時41分24秒 | 感染症
 母体が妊娠中に感染することにより、胎児に異常が発生するTORCH症候群の一つである先天性サイトメガロウイルス感染症。  急性感染より慢性感染の報がリスクが高いという報告を紹介します。  しかし、この二つを鑑別する方法はあるんだろうか?  記事を読むと、新しい検査法の導入が必要なようです。 ■ 先天性CMV感染児、慢性感染状態の妊婦から多く発生-神戸大 (2017年07月25日:QLifePro . . . 本文を読む
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米小児のインフル関連死101例 〜CDC・2016/17年シーズン

2017年07月25日 09時05分51秒 | 感染症
 先シーズンの米国における小児のインフルエンザ関連死の報告を紹介します。  要点は、 ・101名が死亡 ・A香港型(H3N2)が優勢 ・ワクチン接種が重症化予防に有効 ・米国におけるインフルワクチン接種率は約60%で推移  といったところです。 ■ 米小児のインフル関連死101例 〜CDC・2016/17年シーズン (2017年07月24日:メディカル・トリビューン)  米疾病対策センター( . . . 本文を読む
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「デンマークにおける障害者雇用から学ぶ」(磯野博)

2017年07月17日 06時55分28秒 | 医療問題
「デンマークにおける障害者雇用から学ぶ」 〜2012年度青年社会活動コアリーダー育成プログラム「デンマーク派遣報告書」より〜 磯野博(日本障害者協議会 政策委員) 静岡労働研究所 所報第26号(2014年5月発行) 引き続きデンマークの障害者福祉関連の記事を紹介します。 今回のテーマは「障害者雇用」です。 なかなか最近のものは見当たらず、ネットで見つけた中ではこれ(2014年)が最新でした。 . . . 本文を読む
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「ペニシリンアレルギー」の小児、大半は誤診や思い込み?

2017年07月17日 06時24分56秒 | アレルギー性鼻炎
 ペニシリンアレルギー。  医師なら一度は経験していると思います。  その昔、勤務医時代は抗生物質の点滴前には「皮内反応」というアレルギー・テストを行った時代が長く続きました。  しかし、皮内反応陰性でもアレルギー反応の起こる可能性が指摘され、その結果「すべての症例にショックが起こりえるという体制で臨む」ことにより皮内反応は行われなくなりました。  開業してからのペニシリンアレルギーに遭遇する . . . 本文を読む
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「ノーマライゼーションへの道程」(八木三郎)

2017年07月13日 07時22分26秒 | 医療問題
 ふと、デンマークの障害者福祉について調べる機会があり、その際に出会った資料です。  掲載誌は「Glocal Tenri」、2012〜2015年の35回に渡り連載されました。  著者は天理大学付属「おやさと研究所」講師で、14歳からの車いす生活者です。  障害者の概念・定義づけから始まり、障害者福祉の歴史、日本の現状、福祉先進国であるデンマークとの比較、等々が述べられています。そこから問題点をあ . . . 本文を読む
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