頑なに「ゼロコロナ政策を」続けていた中国が、経済活動の低下と国民の猛反発を恐れてなのか、急遽方針転換し「ウィズコロナ政策」に舵を切ったとたん、中国国内で大量の感染者が発生し、火葬場も満杯状態となる悲惨な光景を国内メディアは伝えていた。
多くの日本人は中国国内のドタバタ劇を笑ってみていたようだったが、決して対岸の火事とは言えないような動きが出てきている。
すでに決まっていたことを、わざわざ、「厚生労働省 部会 “新型コロナ 5類に位置づけるべき"意見調整」を行い、さらには「イベント収容規制、解除へ 満席、マスクで大声可能に」ということにまで踏み切っていた岸田文雄政権。
どうやらGW前にはインフルエンザ並みにして本格的な経済行動を活発化させるようなのだが、本当に手放しで歓迎すべきことなのか。
「今月だけで死者8000人…そんな中でのコロナ『5類化』で社会はどうなるのか」
岸田政権はコロナを2類からインフルエンザ並みの5類にする。2類の手厚さを失うと、受診控えせざるを得ない生活困窮者や高齢者、基礎疾患のある人が犠牲になる。自民党は得意技の自己責任を押し付けるわけだが、弱者に目を向けるのが自民党の本来ではなかったか。彼らは政治家としての情を失ったのか。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) January 26, 2023
今日の東京新聞です。
— 倉持仁 (@kuramochijin) January 26, 2023
愚痴りますが、無料だと思ってお金払ってくれない人も結構いてやればやるほど未収金は増えるは、お金もらえないのに税金払わなければならず病棟の維持費も困難なので、どうせ金儲けだろうとやじられるし、5類になってちゃんとしてなかったら病棟閉鎖だわhttps://t.co/TK2kh5zlvf
岸田文雄政権は、新型コロナウイルスの感染症法上の区分を今春から、現在の「2類相当」から普通のインフルエンザなどと同じ「5類」にする方針だ。コロナ禍が始まって3年、ようやくインフル並みの対応でよくなると思えば、歓迎の声が上がるのも分かるが、死者数は今月だけで8000人にも上り、決して流行が終わったとは言えない状況だ。5類化された後、どんな社会になるのか。 ◆自己負担が増えれば、受診を控える人が増える可能性 「3万円? いや、それならいいです。我慢すれば治るかなとか、自分で判断すると思う」 コロナに感染後、回復した都内の女性(86)の家族が、往診に訪れた田代和馬医師にこう話した。3万円というのは、女性に投与した抗ウイルス薬の自己負担が通常と同じ3割になった場合、支払うことになるおおよその額だ。 現在、コロナに関わる医療費は全額公費で賄われている。経過措置として、当面は公費負担が継続される見込みだが、5類になれば原則的には自己負担が生じる。この女性の場合、入院できずに自宅で療養して往診を受けていたが、往診の加算分も今後は自己負担となる可能性がある。 田代氏は「コロナの感染自体を防ぐのは難しい。重症化する人を減らすことが大切。そのためには、早期に診断し、治療する必要がある。しかし、自己負担が増えれば、受診を控えて悪化する人が増える可能性がある」と懸念する。 コロナが5類になると、インフルエンザや他の風邪と同じように、一般のクリニックでも診察できるようになるとの見方もあるが、現場で診療する医師たちの間では、否定的な意見が少なくない。 「発熱外来をやめる病院はあっても、始める病院が急増するとは思えない。全体では、むしろ減るかもしれない」。首都圏で在宅医療に携わる木村知医師はそう指摘する。これまで発熱外来を受け付けていなかった病院は、患者の動線を分けられないといった施設の問題もある。診療の蓄積も少なく、5類になったから参入するという可能性は高くないというのだ。 ◆診療報酬の加算や入院調整がなくなることも 一方、5類になれば、これまでコロナで加算されていた診療報酬や、保健所などが行っている入院調整がなくなることもありうる。木村氏は「入院調整など病院の負担は増えるのに収益が減る状況が予測される。病院にとっては発熱外来を続けることでデメリットが生じうる」と付け加える。 5類になって想定される変化は他にもある。検査やワクチン接種に自己負担が生じ、自宅療養や緊急事態宣言といった行動制限はなくなる。マスクは屋内でも原則不要とするなど着用のあり方の見直しが検討されている。 インターパーク倉持呼吸器内科(宇都宮市)の倉持仁院長は「2類だからあった特別なサポートがなくなる。インフルエンザのように薬が行き渡っている状況でもない。医療供給体制は改善しないまま、法的な側面が緩和される」と言い、5類とするに至った議論は不十分だと批判する。 国民の間にはコロナ疲れや経済活動を活発化する観点から、規制緩和を求める声も少なくない。 それでも、倉持氏は訴える。「診療報酬の加算などがなければ、コロナ患者の診療、入院をやめざるを得ない病院が出る可能性はある。そうなると、コロナにかかった人は家で亡くなっても仕方がない、という社会がやってくる。結局、損をするのは国民なのだが…」 ◆今までがすでにニセ2類 医療系メディアで最近、「5類の後の世界」と題したコラムを寄稿した神戸大の岩田健太郎教授(感染症)は「今までがすでにニセ2類」と喝破する。 「感染症法上の2類の現在であっても、感染者の報告義務はなく全数報告でもなく、行動制限もかなり緩和。まさにニセ2類の状態で、実質的にはすでに5類に近い状況ではないか」 「5類」になれば普通のインフルエンザと同じように、指定医療機関だけではなく、全ての医療機関でコロナ患者を診察できるようになるとされるが、岩田教授は「それは恐らく幻想だろう」と首をひねる。 医師法には、診察治療の求めがあった場合は、正当な事由がなければ拒んではならないと定めた「応召義務」があるが、「例えば、同じ5類のエイズウイルス(HIV)感染者について、受け入れの余裕がなくて診察できないとする医療機関は山ほどある」と指摘。「コロナでも同じように、結局これまで診察した病院が引き続き診察し、医療現場では2類と5類の差はほとんど出ないだろう」 ただ、その中でも「一番困るのは救急隊や指定医療機関の救急担当医だ」と岩田氏は推測する。保健所の入院調整機能がなくなる中で、相変わらず医療機関は限られる。「どこに搬送すればいいか、分からない事態も考えられる。そういった事態を踏まえ、千葉県のように5類でも保健所の入院調整機能を残す自治体は出始めているし、今後も増えるだろう」 ◆経済再生、医療費抑制に伴う財源転用の狙いも 現状がニセ2類で、5類となってもそれほど状況が変わらないなら、なぜ岸田首相はまだ「第8波」が続くこの時期に5類化を決断したのか。 政治ジャーナリストの泉宏さんは「ウィズコロナ時代に経済を回すためには、通常の医療体制に戻すことが最重要課題だった」と話す。「安倍政権や菅政権をみても、コロナ対策と政権支持率は比例する」とし、「統一地方選前に感染症の区分を変えることは危険な賭けだが、その後の5月のG7広島サミット成功を含め、政権危機を脱出するためには、逆にこの時期しかなかった」と内情を語る。 危険な賭けには、医療費抑制に伴う財源転用の狙いもある。「少子化や防衛費増に余裕が出るという考えももちろんあった」 コロナ対策を議論する政府分科会委員で慶応大の小林慶一郎教授(経済学)は、「岸田首相は、十分慎重に検討したのではないか」と話す。「コロナが直接の死因になるより、基礎疾患のある人が、感染で元々の疾患が悪化して亡くなるケースも多い。今後は一般病院にもコロナ患者が基礎疾患の治療のために訪れるということを、社会も許容していかないといけない」 ◆亡くなっても自己責任というメッセージ だが、ニセとはいえ2類だったがゆえの手厚さをなくした時、受診控えせざるを得ない生活困窮者や高齢者、基礎疾患のある人などが犠牲になる恐れはある。それも許容せよということになっていくのか。 思想家で神戸女学院大の内田樹・名誉教授は「自己防衛できない人が亡くなってもそれは自己責任だというメッセージを政治が先導していると解釈される。この政策転換は、生産性がない人、行政コストに負荷をかける人は公的支援を期待すべきではないと公然と口にする人たちが世論形成にかかわってきたことと符合する」と嘆く。 「5類後の医療環境がどう変化するかを私のような門外漢は科学的な根拠に基づいて予測することはできない。ただ『人としてどうなのか』という主観的・感情的な訴えしかできない」。だが、やはり黙っていられない。「弱者こそ優先的に配慮されるべきだという人としての情を失ってはならない」 ◆デスクメモ 最初から、高齢者や基礎疾患のある人はコロナに弱いことは分かっていた。最先端治療が必要なコロナで、医療費が3割負担だったなら、受診できない人も多かっただろう。もし5類化がこうした人たちを守ることを放棄するというなら、これはニセのコロナ終息宣言としか言えない。 |
さて、永田町界隈では水面下でこんな旧統一協会からみのきな臭い政局がうごめいている。
「岸田文雄vs菅義偉『権力闘争』が勃発。2人を天秤にかける“統一教会の犬"」
■岸田vs菅の権力闘争勃発、二股かける萩生田の動向が鍵に ただでさえ不景気なところに物価ばかりが容赦なく上がり、われわれ庶民の暮らしは世知辛くなる一方だ。こういう時こそ、税や社会保険料など国民負担を減らすべきなのに、どうやら岸田首相は「増税」に頭が囚われてしまっているようである。 1月23日に召集された通常国会の冒頭。施政方針演説で岸田首相は、防衛力の強化をはかるため2027年度から年4兆円の新たな財源が必要になるとして、あらためて増税の決意を示した。「行財政改革の努力を最大限行った上で、それでも足りない約4分の1については、今を生きる我々が、将来世代への責任として対応してまいります」。 不景気の時は減税して庶民のフトコロをあたため、景気が過熱すれば増税で冷やすというのが、政策の常道であり、理にかなったやり方だが、筋金入りの増税論者といわれる岸田首相には通用しないようである。いまどき増税すれば、ますます景気は悪化し、企業の収益が落ちて、結果として税収は減少するだろう。 …中略・・・ ジャーナリストの鮫島浩氏(元朝日新聞政治部記者)にいたっては、「野田佳彦元首相を首班に担ぐ大連立構想が自民党宏池会、立憲民主党、そして双方に濃密なルートを持つ財務省で浮上している」とサンデー毎日や自身のYouTube番組などで指摘しているほどだ。さすがに短兵急すぎる見方だとしても、そういう説が出るほど昨今の立憲民主党の立ち位置は不鮮明になってきている。 そんなわけで、増税問題に関しては、岸田首相にとって野党よりもむしろ自民党内の反対派のほうが気になる存在なのではないか。そちらの動向は政局にもつながってくる可能性が大きいのだ。 防衛増税にいち早く反対を表明したのは安倍派を中心とした右派勢力だが、年明けとともに新たな人物が文藝春秋のインタビュー記事やメディア出演で岸田批判の号砲をとどろかせ、増税にも反対の声を上げた。もちろん、菅義偉前首相だ。 一連の動きのきっかけとなったのが文藝春秋の記事である。そのなかで菅氏「岸田総理はいまだに派閥の会長を続け、(それが)派閥政治を引きずっているとのメッセージになり、国民の見る目は厳しくなる」と述べた。 内閣支持率が急降下した原因が宏池会の会長にとどまり続ける岸田首相の派閥政治にあると分析したわけだが、「いまだに」「引きずっている」などの言い回しには、明らかに無派閥にこだわり続ける自らの存在感を高めるための攻撃的な姿勢がうかがえる。 この記事が出たあと、菅氏はメディアへの出演が続き、岸田首相の政策について問われるなかで、少子化対策や防衛力強化にともなう増税路線に異議を唱えた。 安倍氏の死後、菅氏は不完全燃焼だった総理への返り咲き、もしくは河野太郎氏あたりを担いでキングメーカーになることをひそかに狙っているフシがある。今夏の参院選後に25人規模の政策勉強会を発足させる予定だったが、元首相の死という厳粛な状況を考慮し見送った。その後も、「力を合わせて乗り切る時だ」として勉強会は立ち上げていない。 そこに、突然の岸田批判連発である。実力政治家があからさまにこのような動きを示すときには、必ず明確な意図があるはずだ。選挙で国民の意思を問うことも、国会に諮ることもなく増税路線に傾斜する岸田首相の政治姿勢をとらえ、ここが反岸田の旗を立てるチャンスと判断したのではないだろうか。 言うまでもなく、岸田政権は麻生派、岸田派、茂木派の三派で党内主流を形成している。反主流の立場に甘んじている菅氏は、リーダーを失い流動化しつつある安倍派にアピールし、派閥の枠をこえて反増税、反岸田の一大勢力を作りたいと思っているに違いない。 そこで、今後の政局のキーパーソンに浮上してくるのが萩生田政調会長である。萩生田氏は統一教会との腐れ縁が発覚して間もないだけに、総理候補からは外れたといっていい。しかし、岸田首相に直談判して経産相から党の政調会長に横滑りし、マスコミの追及をかわすのに成功するや、持ち前の党務能力を発揮しはじめた。 とりわけ、防衛増税への反発が党内に広がってからの立ち回りは見事というほかない。政調会長の権限を生かして、増税以外の財源を検討する特命委員会を設置し、自らトップに就くことを決めた。そして、すかさず官邸に岸田首相を訪ねて特命委員会設置の意図を説明、岸田首相から「ここはしっかり深い議論をして確保してほしい」という言葉を引き出した。 長年仕えた安倍元首相が防衛力強化の財源としてかねてから「国債」を挙げていたこともあり、萩生田氏もまた個人的には増税に反対の立場であることは間違いない。なのに賛否両論あるこの問題であえて、とりまとめ役を買って出たのはなぜなのか。 今月19日に開かれた特命委員会の初会合で萩生田氏はこう述べた。 「2項対立ではない。自民党の中で何かこれを巡って対立しているのではなくて、しっかりと建設的な議論をして、有権者の方々に、自民党、そして政府の考え方をしっかりと説明できるように、特命委員会でこれから議論を進めていこう」 つまり、増税か増税反対かという2項対立はやめて建設的な議論をしようというのである。この姿勢には、統一教会の疑惑にまみれた自分を政調会長に起用してくれた岸田首相への気遣いが感じられる。 しかし一方で萩生田氏の動きは、岸田首相に緊張感を強いている。防衛増税を許容するのか、強硬に反対して場合によっては政局につなげるのか。それは特命委員会を束ねる萩生田氏の胸三寸にかかっていると言っても過言ではない。 萩生田氏は今のところ、岸田首相と菅前首相のいずれにつくということもなく、等距離で接しているといえよう。下世話な言い方をするなら、これからの権力闘争にそなえ、二股をかけているのである。 すなわち、岸田政権が長続きするとみれば、このまま政権中枢で重きをなし、幹事長ポストを狙う。幹事長になれば、総理への道も切り開けよう。逆に岸田政権の崩壊が近いとみれば、安倍政権時代に官房長官、官房副長官としてともに仕事をした菅氏との連携をはかるだろう。 以上みてきたように、目下の権力争いは、岸田増税路線をめぐる対立が導火線となって本格化しつつある。来年秋の自民党総裁選を無事切り抜けて長期政権につなげたい岸田首相としては、菅前首相になびかぬよう萩生田氏の機嫌をとっていきたいところだが、重用すればするほど萩生田氏の権勢は強まり、その分、よけいに謀反を心配しなくてはならなくなるだろう。 統一教会と自民党の癒着関係は、保守政治の根幹を揺るがす深刻な問題だ。その重要人物の一人である萩生田氏がしっかりした説明責任を果たすこともなく、いまだ権力闘争のど真ん中で、総理の首根っこを押さえるかのごとく振る舞っているのだ。安倍派に忖度した岸田首相が党幹部人事で自ら招いたといえるが、なんとも皮肉な状況である。 |
ところで話は変わって、口を開けば毎回問題発言がお得意の「似非国際政治学者」と揶揄され、その言動を不愉快に思っているまともな人が多いとされている三浦瑠璃。
最近では、「【独自】特捜部が追い込む「三浦瑠麗の夫」弁護士はあの統一教会弁護人だった!《肉声入手》」
とまたもやメディアを騒がせている。
東京地検特捜部が一般人の捜査をすることは極めてまれなのだが、詳細は同記事を読んでもらうことにして、三浦瑠璃とは以前から面識や付き合いがあったらしいこの御仁が徹底的に三浦瑠璃の実像を暴いていた。
「小林よしのり氏が一刀両断。夫ガサ入れ三浦瑠麗が国会で語った「売国」発言の数々」
■ただ美人というだけでメディアが持て囃した三浦瑠麗とはいったい何者だったのか? たかが文化人や言論タレントが、大して著書も売れていそうにないし、少なくともわしよりは売れてないのに、六本木ヒルズの高層階に住んでいたら、月100万はするから破産する。 その上、軽井沢に別荘を持って、永田町のど真ん中に事務所を構え、ヨットを楽しみ、あんなにセレブを気どっているのは、よっぽど夫が稼いでいるのだろうと思っていた。 なんであんなに権力に取り入るのが好きで、安倍首相への思い入れが強いのか、奇妙だとは思っていたのだが。 安倍首相が殺害されてからの三浦瑠麗の発言はあまりに酷く、統一協会がテレビで批判されるのが嫌でしょうがない様子で、カルトの被害者には「競馬でスッたって同じじゃないですか」と言い放ち、あまりに冷酷で不愉快でしょうがなかった。 それも、三浦の夫の弁護士が、統一協会の弁護士だと知ると、すべて合点が行く。 【関連】三浦瑠麗氏も壺なのか?「夫代理人が統一教会のガチ信者弁護士」判明で深まる疑念… “女ほんこん"重用するテレビの責任問う声も そもそも三浦の「リベラル」は商売の自由であって、弱者に対する配慮がなさすぎる。 三浦は権力と新自由主義的勝者が好きで、負け組は「自己責任」で済ませている。そこがわしの思想とは根本的に合わない。 東京地検特捜部が個人の自宅に捜索に入るというのは相当な大ごとだから、だいぶ以前から捜査を重ねて、既にかなりの証拠は固めているはずだ。 だとすれば、夫の逮捕は免れないかもしれない。あとは、妻の瑠麗まで捜査の手が及ぶかどうかだ。 三浦瑠麗が夫とほとんど共犯関係だったことは、彼女の発言から推理できるので、多くの人たちが彼女に同情していない。 何しろ三浦瑠麗は夫のビジネスを後押しているとしか思えない発言を、SNSで何度も発信しているし、なんと国会においても繰り返していたのだ。 それは中条きよしが新曲CDを国会で宣伝していたようなちっぽけな話ではない。 中国人による日本の土地購入を推進して、相互に依存する関係を構築すべきだなんて国会での発言は、まるで左翼だと思っていたが、これも夫がやっている、中国人相手に土地を売りさばく事業のためだったようだ。 これなど文字通りの「売国」であり、「反日」である。 三浦瑠麗は「反日という言葉を使ってはいけない」などと言っていたが、自分がそう言われたくなかっただけだったのだ。 そして太陽光発電についても、三浦瑠麗は国会で推進させるための発言をしていた。 以前は原発をテーマにした「朝まで生テレビ!」で、わしの向かいの席、原発推進側の席に座っていたはずなのに、いつの間に太陽光発電に鞍替えしたのだろうかと思ったら、「カーボンニュートラル」(脱炭素)のためには、原子力も太陽光もどちらも有効だと言っていたらしい。巧妙な手を考えるものだ。 もちろんこれも自分の夫の事業のためだったわけで、太陽光パネルに関する問題がいろいろ指摘されていることについては、ツイッターで「太陽光発電にはダメな業者がたくさんある。それは事実で取り締まっていくべきです」と発言していたという。 今回、この発言が「ブーメラン」になったと揶揄されているが、そもそもこれは「いい業者かダメな業者か」なんて問題ではない。それ以前の話で、建設計画そのものの実効性がなかったのだ。 実現不可能な事業で10億円もの資金を巻き上げていた、完全な詐欺なのだ。 わしは三浦瑠麗とは何度も対談などで会っているが、今のところ最後に会ったのは昨年の1月頃、場所は六本木ヒルズだった。 その前年、週刊ポストの企画でわしと東浩紀と鼎談をしたのだが、その時に三浦瑠麗が、コロナ禍に怯えて会食もできないような人はインチキだとか言っていた。それをわしが律義に覚えていて、じゃあ仕方ないからということでヒルズの下のレストランで食事をしたのだ。 丁度その時、三浦は六本木ヒルズの住居をより高層階へと引越す作業をやっていて、睡眠不足でふらふらになってやってきた。 その食事中の会話で、わしは「あなたは一体何を目指しているの?何がやりたいの?」と聞いたのだが、すると三浦はこう答えたのだった。「選挙特番の司会をやりたい」 わしはそれを聞いて、田原総一朗になりたいということなのか?そんなものが夢なのか?と唖然としてしまった。 こんな私的な会話をバラしていいのかという批判はあるだろうが、三浦に騙されてデートまでしていたわし自身を嗤うために、あえて書いておこう。つまり三浦瑠麗は「思想家」ではないということを明確に確信した瞬間だったのである。 そもそも三浦瑠麗がわしに近寄ってきたのも、わしをセレブだと思っていたからだろう。 わしは「朝生」で、「わしは富裕層だ」と公言したが、それは新自由主義を批判するための作戦だった。新自由主義者は批判されると「貧乏人は資本主義が嫌いだからそう言うんだ」と内心ナメてくるから、それだったら自ら富裕層だと称して、富裕層が新自由主義を批判するという形にすれば、困るだろうという作戦だったのだ。 そして三浦は、わしの服装をやたらチェックして、内ポケットをのぞき込んでブランド名を見て、わしの服がドルガバ(ドルチェ&ガッバーナ)だと確認していたが、その後、三浦瑠璃もマネしてドルガバを着るようになっていた。 とにかく三浦瑠麗が目標としていたのは、ただただ「セレブ」だったのだろう。しかも、それは本物のセレブではない。極めてバブリーなセレブ、成金セレブだった。三浦は絵に描いたようなというか、漫画に出てくるようなセレブを現実に演じていたようなもので、「紛い物」感がにじみ出ていた。 それは『おぼっちゃまくん』のキャラ「袋小路金満」よりも劣る。袋小路くんは父親が一代で財を成した社長という設定で、本物の成金である。 しかし三浦瑠麗は自分で稼いだお金ではなく、詐欺で騙し取った金でセレブをやっていたわけで、成金としても「偽物」だったのだ。 テレビでは、ただ美人だというだけで、三浦瑠麗はずっと長く需要を保てた。だから三浦は学者としての実績なんかそっちのけで、ひたすら「美人」に磨きをかけていた。 そしてバカバカしいことに、実際にルックスさえよければ、たったそれだけで、何も実態がなくても、バカなことばっかり言っていても、みんな惑わされてしまう。特にテレビは顕著である。 それは山口真由も同じで、最初に「羽鳥慎一モーニングショー」に出始めた頃は、ハーバード大学卒だの、東大主席だのと、番組内で秀才ぶりを必死にもてはやしていた。 ところが山口の実態は、皇統問題を竹田恒泰の本で勉強してしまうほどのバカで、役に立たない学校秀才でしかなかった。 本来なら入省した財務省で力を尽くさなければならないはずだったのに、それにも耐えられず、2年で辞めてしまった人間なのだ。 それで何をやっているのかと言ったら、愚にもつかないことしか言えないテレビタレントなのだが、ルックスだけで通用してしまう。そんなのばっかりだ。 六本木ヒルズの自宅ばかり話題になりがちだが、三浦瑠麗は永田町のど真ん中に事務所を構えている。 先述の週刊ポストの鼎談をした場所がその事務所で、外から中が見えるガラス貼りの部屋で、三浦はワインクーラーからワインを出して、猫を膝に抱いて、優雅そうに写真を撮らせながら話していた。それはもう、セレブでござい、これでもか!というようなわざとらしさだった。 2016年12月、わしは三浦をゴー宣道場のゲストに呼んだが、その時三浦は美容院で髪を「夜会巻き」にセットして、ものすごくめかし込んだドレスを着てやってきた。 ところが、後日会った時には「なんであんなみすぼらしい会場でやるのか」と文句を言われてしまった。 当時使用していた会場は大崎の「人事労務会館」という所だったが、ここがその名のとおり、労務者相手のセミナーでもやるようなリーズナブルな会議室で、その場と三浦のセレブ衣装は全く合わなかったのだ。 実を言うと、わしはあの会場を気に入っていた。最後は運営者がコロナ脳になってしまって使用をやめたが、わしはあんまり近代的なピカピカの高層ビルは好きではなく、あの3階建てのこぢんまりとした、大衆的な建物が落ち着けたのである。 だが、それは三浦瑠麗のバブリーな感覚には全く合わなかったのだ。何しろ「労務会館」だし。 しかもこの時は、年の最後の開催で終了後に忘年会をしたのだが、その後に女性門弟たちに取り巻かれて、二次会かと思って行ったら総がかりで吊し上げを食らってしまった。 みんな口々に「どうしてあんなのを呼んだのか」とか「あの人は貧乏人を差別している」とか言いまくり、散々に責め立てられた年の暮だった。 女性の直感は馬鹿にできない。わしが間違っていた。それが今回完全に明らかになってしまった。 三浦瑠麗がヘンな発言ばっかりしているのは百も承知だったが、コロナ対策への批判をやれる有名人はほとんどいなかった。この際、三浦を持ち上げて、わしの側につけてでもコロナ禍を終わらせたいと必死だったのだが、奇妙なことにワクチンを打ってしまったから、思想的脈絡が崩壊してしまって落胆した。 ようするにコロナに関しても、対策をやりすぎると経済が回らず、自分の旦那がやってる輸入品などを扱う商売が成り立たないから反対していただけだったようだ。 三浦がコロナワクチンに全く警戒心を持たず、打っている様子は、ホリエモンと同じで、人間の科学技術の産物であるワクチンで人工的にウイルスを死滅させられるという合理主義を、疑問をまったく抱かずに信じられる人間だったのだ。おそらく三浦は「薬害エイズ」のことなど、何も知らないのだろう。わしの『脱正義論』など読んでいない。 三浦瑠麗は基本的に弱者に対する配慮が無いから、何をやっても何を語ってもチグハグになる。 だから経済重視と言っても、決して「経世済民」ではない。自分の経済、自分の儲けのみで、旦那の商売の擁護と応援に行きついてしまう。 それで自分さえ強者になればいいと、権力に擦り寄っていき、そのやり方でいままでは順調にやっていたわけだ。 もしも安倍晋三が生きていたら、東京地検も手を出せなかったかもしれないし、三浦はそこまで考えて安倍に近づいていたのかもしれない。だとしたら、安倍と近しかったからレイプ犯罪を握りつぶしてもらえた人物と何も変わらないことになる。 事実、被害者の伊藤詩織さんが加害者を告発し始めた時に、三浦は「これを短絡的に政権批判に結び付けてはいけない」などと発言しており、こいつ伊藤さんのことなんか何ひとつ同情していないなとわしは思った。 ところが、伊藤さんの著書『Blace Box』の帯の推薦文を、版元の文藝春秋社は三浦瑠麗に書かせたのだから、呆れてしまった。 三浦はこうやって、バカな業界人を巧みに騙すことに非常に長けていた。「リベラル」と言っても、商売の「自由」だけで、自由を奪われた弱者の「人権」には配慮しない。 ステータス思考の塊となり、セレブ気取りで自分を「勝ち組」として演出することだけ考えていたら、10億円もの詐欺をやっても良心が痛まない人間になってしまうというのがすごい。 六本木ヒルズからは、犯罪者は立ち退きになる。ホリエモンは刑期を終えて帰ってきたというのに、それでも「前科者」ということで追い出されたというから、いずれ三浦夫妻も立ち退かされることになるだろう。 三浦瑠麗に限らず、全面的に意見が一致する知識人なんかいないのだから、一部でも合うところがあれば、それを最大限に尊重しようという姿勢で、わしはこれまで知識人や政治家たちと接してきた。だがもう落胆することの方が多いようで、疲れてきた。 そしてわしは、これまでどれだけの人に騙されてきただろう? 一度、「小林よしのりは何故、人に騙されるのか?」というテーマで書いても面白いかもしれない。 |
昨日オジサンはこんなつぶやきをした。
これを機会に嘘つきルーリが永遠にテレビから消えてもしい!!!
— 無職労オジサン (@649rouojisan) January 26, 2023
三浦瑠麗氏、「めざまし8」出演を当面見合わせ フジテレビ「総合的に判断した」 夫が詐欺容疑で告訴 https://t.co/cUXHnVAoKD
そろそろ安倍晋三の庇護を受けていた連中の一掃が必要な時期に来ているのではないだろうか、とオジサンは思う。