日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

指導書っていい加減!?マグデブルグ

2006-02-18 06:05:53 | 中学理科1分野(物理)

大気圧を体感するための実験器具です。
球の内側を減圧すると、ピッタリとくっついて取れないよ~という実験です。ちなみに中は、
ぱかっと割れます。

 この実験で難しいのは、内側をどのように減圧するかというところで、真空ポンプにつなげるための穴がありません。指導書には『エタノールで湿らせた脱脂綿を燃やしながら2つを合わせる』とありましたが、なるほど、一時的に離れなくなりますね。

駄菓子菓子、

燃焼で必要とする酸素よりも、発生する二酸化炭素と水蒸気の方が多いのでは??

指導書には『発生した二酸化炭素は水が吸収する』とありました。確かに二酸化炭素は少し溶けるはずですが、『二酸化炭素は水上置換方で集めることができる』と十数ページ前で述べているのになぁ・・・・。

急に、呼吸商を求める生物実験を思い出し、二酸化炭素を吸収する水酸化カリウム水溶液を湿らせて中に一緒に入れてみました。(BTB水溶液一滴も併せて)もちろん、急速に吸収してくれる訳ではないので何も変化はありませんでしたが・・・・・。

結局は、温度差で一時的にくっついているのかしら??


実験そのものには関係ありませんが、この実験器具購入は昭和40年。もうこれこれ40年間、年に1回出動してきたんだなぁと考えたら、「お疲れ様です」と思わず口にしてしまいました。


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3 コメント

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水蒸気が水に変化 (柏理科教員)
2006-02-22 11:16:56
半球がくっつくのは、まず発生した水蒸気が中の空気を追い出す。そして冷えてくると水蒸気が水に変わり体積が大幅に減少するので部分的に真空状態になるからだと思います。しばらくおいた吸い物のふたがとれなくなるのと同じ現象です。これはけっこう強く多少の力でははずれないはずです。
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水蒸気による減圧では? (柏理科教員)
2006-02-22 11:20:38
半球がくっつくのは、まず発生した水蒸気が中の空気を追い出す。そして冷えてくると水蒸気が水に変わり体積が大幅に減少するので部分的に真空状態になるからだと思います。しばらくおいた吸い物のふたがとれなくなるのと同じ現象です。これはけっこう強く多少の力でははずれないはずです。はずれてしまうのは気密状態が悪いからだと思います。半球の間にグリースを塗ったり、湿らした輪状のボール紙を挟んだりするとよいのではないかと思います。
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なるほど・・・。 (管理人)
2006-02-24 20:31:26
コメントどうもありがとうございます。

そういえば、担当教諭が演示実験をする時は、ワセリン(確か・・・)も一緒に持っていったような気がします。もう単元は終わってしまいましたが、ボール紙も今後のために試してみたいと思います。

 どうもありがとうございました
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