建交労長崎県本部

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光洋商事”廃業”・解雇の裏で、組合員排除の新会社設立

2013年11月08日 11時28分24秒 | 活動報告
光洋商事の長崎本社営業所はなくなったはずなのに、まだ光洋商事と記載されたタンクローリーが走っているけどなぜ?といった問い合わせがありました。光洋商事の橋口光夫社長は組合を排除するために、光洋商事の運転手だった榊原寛氏を代表に光洋商事の長崎本社営業所機能を丸々移した新会社を設立しています。

建交労光洋商事分会が結成され、一回目の交渉も終えた三月二五日、橋口社長が「三菱商事石油から契約方法を変更し、運賃も引き下げ、ハイテク設備を搭載することを迫られている。もうやっていけない」と四月末で廃業・全員解雇することを通告しました。しかし、その四日前、三月二一日には、橋口社長が代表を務めていた光成石油の名称を変更し、光洋商事の運転手だった榊原寛氏を代表に据えた新会社の登記を済ませていました。その後、新会社のサカキ運輸は、光洋商事から車両を買い取り(写真は光洋商事のネームを記載したままのサカキ運輸の車両)、四月には運送業の申請をし、七月には許可が下り、九月には油槽所への登録を済ませました。


取引先、車両、運転手・・・、組合員以外は光洋商事からそのままサカキ運輸へ

組合から組合員の雇用継続を要請されたサカキ運輸の榊原社長は、「コンプライアンス(法令順守)ができない者はいらない」「(組合員と)違う人も見てみたい」と雇用を拒否。車両と取引先は光洋商事から丸々引継ぎ、組合員以外の運転手は無条件でサカキ運輸に雇用しました。光洋商事の中でも勤続年数が長く、取引先からの信頼も厚かった組合員をあえて雇用せず、大型免許すら持っていない運転手を優先して雇用するなど、組合排除の何ものでもありません。

安全安心の輸送に求められるのは法令順守 まずは組合員を職場に戻してこそ

運送業の許可が下りて油槽所への出入りもできるようになった九月末は、光洋商事とサカキ運輸が渾然一体とした状態で営業されていました。光洋商事の運転手に対して、サカキ運輸の社員(光洋商事の元専務)が配車をしてサカキ運輸の車両に乗せていました。貨物自動車運送事業法や派遣法に違反する行為です。榊原社長の“コンプライアンス“はどこにいってしまったのでしょうか。
今運輸業界に求められているのは法令順守です。まずは、不当に解雇した組合員を職場に戻すことから始まるのではないでしょうか。


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