失業者実質800万人時代の産業と雇用

雇用の減退は深刻だ。グローバル化では必然とはいえ、負のスパイラルに陥っていることは明白になってきており、処方箋がもっとも求められる事象である。


現在の状況としては潜在失業者を加味した実質失業率は10％に達しているという憶測となっているが、あながちウソではないのかもしれない。


これを吸収する産業は国内にあるだろうか？


50年前のエネルギー政策の転換の際には炭鉱労働者はうまく吸収出来たかもしれないが、いま現在ではおよそ見当たらない。弊ブログ子の属するＩＴ業界でも急激に需要が減退しており、既存の労働者ですら汲々としている悲惨な状況である。


サービス業も競争が厳しいし、何より新規雇用を生み出すほどの需要が創出されるような業態は皆無。たとえあっても限定的だろう。


やはり１次産業しかないのか。水産も近代化して軽労働で済むようにしている先進法人もないことはないみたいだが、いかんせん需要減退。残る農林系だが、やはりここしかコスト度外視で人的資源を投入する方策を取るしかないのかもしれない。


林業は昨今の情勢下では実は黒字化できる産業になりつつあるようだ。３Ｋ職場を改善するならば、求職する人も増えるかもしれない。


いずれにせよ新政権に求められる産業経済全体のバランス取りは非常に難しく、かつてない難題山積といえよう。