無量大数 - 10の68乗の世界

個人用ストレージもテラバイトオーダーに到達した昨今、世界に散らばるさまざまなジャンルのトピックを拾います。

最低の生活給っていくらだろう?

2009-05-31 18:26:09 | 生活

20代アニメーターの年収平均が110万という悲惨な実態が明らかになったが、よく取りざたされるのが生活保護との兼ね合いだろう。これは年金生活者についても同様だ。

社会主義的な保護策もダメだし、かといって放置しておけば業界全体が腐る。

最低賃金制度が機能していないのはタクシー業界も一緒のようだ。包括的な解決策をうまく構築出来ない限り、不幸の連鎖は続いていくのだろう。

規制だけでもダメで、放任だけでもダメ、だが中庸が一番難しいんだなあ。末端に手厚い分配をすると上層部がインセンティブが受けられるシステムを誰か作ってくれよ。


2009年5月30日付朝日新聞記事より引用

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アニメーターや演出家らでつくる日本アニメーター・演出協会(JAniCA)がアニメーターの生活実態をめぐり、国内初の大規模な調査をした。かねて問題視されてきた厳しい労働実態を数字で突きつける結果となった。

 昨年10~12月、経験1年以上のアニメーターを対象に、2千部を超える調査用紙を配布した。回答は728人。

 アニメーターは新人ならまず、原画と原画の間をつなぐ動画を担当。その後、動きのキーとなる原画を任されることが多い。経験を積み、テレビシリーズの監督や、各話の演出に進出する人もいる。

 平均年収(アニメ以外の収入含む)は、動画を主な仕事とする人が約105万円、原画は約232万円、演出は約333万円、監督は495万円だった。年代別では20代が平均約110万円、30代でも約213万円、40~60代で400万円台となる。概算の時給は動画298円、原画689円、監督1412円。

 「生活に不満」と全体の62%が回答。勤労理由の最多回答は「絵を描く仕事が好き」、2位は「お金を得る」、3位「この仕事が楽しい」、4位「生きがいの一つ」。個々人のやる気に依存する現状がうかがえる。

 結果概要の発表と同時に開いたシンポジウムでは「単価が低すぎる。新人は1年契約でもいいから固定給にすべきだ」(アニメーター)、「親と同居か仕送りがあることを、新人を入れる条件にする会社がある」(専門学校講師)など、厳しい現状を訴える声が相次いだ。

 これに対し「固定給の期間が終わったらすぐ他社に引き抜かれた、という例を経験した」(制作会社関係者)、「(予算を握る)テレビ局やスポンサー側から動かないと変わらない」(大学研究員)といった意見も出、構造的な問題の深さを浮き彫りにした。

(後略) 


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