無量大数 - 10の68乗の世界

個人用ストレージもテラバイトオーダーに到達した昨今、世界に散らばるさまざまなジャンルのトピックを拾います。

Dan the Qualitative(?) Man

2006-01-11 21:37:35 | その他

天才的スーパープログラマにして博覧強記、われらがネット界の知恵袋、弾さんのエントリより http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50314471.html

いつもながらワクワクするほど面白い。数値化可能か否かの境界とは何か? 主観的事象で「こころ」が絡んでいるものはすべてそうなのかもしれない。交通事故等における高次脳機能障害なども症状が数値化できていてそれに基づいて診断されているかといえばNOだろう。

そういえば、弾さんの少子化に関する別エントリ↓で「そもそもそれが問題だというコンセンサスすら確立していないのに」という記述があった。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50292149.html

「数値化」という昨今はやりの「可視化」と似たコンテキストからは、「コンセンサスの確立」という事象についても何かしらの基準はあるのだろうか? 一部の識者が異を唱えているうちは国民のコンセンサスは得られていないのだろうか?  100人の識者のうち何人以下まで反対数が少なくなればコンセンサスは確立された状態になるのだろうか? うーむ気になる。

政治と行政の怠慢(保育所の整備状況・待ち行列だけを見ても怠慢以外に表現のしようがない)で、出生率の低下にまったく歯止めがかからない現状で、出生率1.29を最低基準として設計された現行の年金制度が近い将来崩壊することは自明だし。かといって賦課方式から税方式への転換もいまの与党・高級官僚にとってはまるでうまみがないからありえない話。厚生年金からの企業脱退もとどまるところを知らず、国民年金は空洞化の一途だ。

まあ、そのうち終戦直後と同じハイパーインフレになるだろうし、年金システムの維持なんて取るに足らないことになる可能性のほうが高いかもしれないからどうでもいい話なんだが。 いずれにせよ、弾さんのいう「出生率に依存しない社会体制」が確立される、なんてのは絶対にありえないないな。間違いなく。