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無量大数 - 10の68乗の世界

個人用ストレージもテラバイトオーダーに到達した昨今、世界に散らばるさまざまなジャンルのトピックを拾います。

著作権における利益創出とアーカイブ機能

2005-11-05 14:46:11 | 著作権
http://benli.cocolog-nifty.com/benli/2005/11/_in_2005_b322.html

小倉弁護士のブログより。

ネット普及とストレージの発展で、過去にとらわれない新時代の著作権法はどういうものか。その早急な整備の必要性は論をまたないはずである。議論はどんどんしてもらいたい。

どこまでを利潤追求の道具をして扱い、どこから先をパブリックドメインまでいかなくともアーカイブとして手軽に我々の五感に触れさせるようにできるか。この線引きをどうするかが大事だろう。

文化庁の役人どもは動こうとしないだろう。だから立法府の人たちも巻き込んで欲しいと思う。


著作隣接権者の横暴

2005-10-16 10:46:50 | 著作権
著作隣接権者たちが、ネットがなかった時代の契約形態に今もこだわり、ネット配信への抑止力を行使しているのは案外知られていない。かくいう筆者もネット時代に突入したここ数年のさまざまな断片的情報からしか判断しているに過ぎないのだが。違っていたら教えてほしいので、コメントきぼんぬ。

目先の利益なのか何かは不明だが、とにかくダメの一点張り。彼らが自らの利益を最大化したいならいますぐOKを出すべきではないか。ネット配信による不正コピーを問題にしているのなら、それは取るに足らない問題であるという理解が不足しているのかもしれない。


実態に合わない20年間の除斥期間

2005-10-15 14:13:56 | 著作権
小倉弁護士ブログのエントリより

http://benli.cocolog-nifty.com/benli/2005/10/post_1275.html

著作権法67条自体がこの動きの激しい時代にそぐわないだろう。20年後がいまと同等水準の物価安定社会かどうかもわからないし。

少なくともこれだけ騒ぎになっていて、かつ過去ログも検索できない状況において「モナーの原著作者は自分だ!」と名乗り出る可能性はかなり低いと思われる。

コメント欄の「一々文化庁長官の「裁定」を受けなければならない現行制度に代えて、一定の資料を添付した上での「登録」みたいな簡易な制度を創設してくれれば世の中の著作物の使い勝手も非常に良くなるのになぁと思っています。」には激しく同意する。預託金制度をしっかり作れば済む話だ。

著作物利用に際し、公の全体として利益の最大化をどうはかるか、という視点が欠けているからおかしくなるという著作権がらみの問題が持つ昨今の傾向、どうにかならないだろうか。


ときどき

のまタコ

2005-10-08 19:26:24 | 著作権
 http://2ch.net/nomatako/1.jpg

そういえばいわゆる「のまタコ」グッズは世に出たのだろうか? 是非Tシャツなどを着て秋葉あたりを歩きたいのだが(笑)


著作権者不明等の場合の裁定制度

2005-10-08 19:20:43 | 著作権
http://www.bunka.go.jp/1tyosaku/c-l/content_04.html

35年前に出来た制度なのか。

裁定申請等をネットでできるようになったとどこかで読んだのだが、どこだったのだろう...

その昔、某出版社に雑誌の復刻版の話を持っていったが、こういう制度があることをお互い知らなかったのが致命傷となったことを思い出す。


閉鎖した場所で謝罪されてもねえ

2005-10-07 15:52:00 | 著作権
まあ、思慮が浅いというより儲けを出すには何でもありという姿勢の方が強かったのではないか。会社組織全体としての体質かも。

ともあれ自分たちの会社のサイトで公式に謝罪した方がいい。それが上場企業の責任というものであろう。

それにしても稚拙。「インスパイア」で本当に通るとでも思ったのだろうか。法務部門の責任者はただのボンクラなのか?


http://www.sponichi.co.jp/society/news/2005/10/07/07.html より引用

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エイベックス松浦社長 会員制サイト上で謝罪

 一連の「のまネコ騒動」の渦中にあるエイベックスの松浦勝人社長が6日、会員制サイト上で謝罪した。

 現行の著作権法に異論を唱えた上で「2ちゃんねるから派生したキャラクターが有名になっていくことに2ちゃんの方々が喜んでくれるのではとも思っていました。我々の考えが甘かったのかもしれません。そこは素直に謝罪します」と記した。のまネコの図形商標の登録出願を取り下げたことについては「結果は散々なものでした。想定外、そのものです」とした。

 何者かが「2ちゃんねる」の掲示板に自身や家族への脅迫文を書き込んだことについては「匿名にのっとって反社会的書き込みをする人たちに非がある」と批判した。

 また1年間続けた同ブログの閉鎖も発表。読者からは「残念だ」などと書き込まれた。
[ 2005年10月07日付 紙面記事 ]

ディジタル・アーカイブ実現の可能性

2005-10-04 20:37:18 | 著作権
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/10/04/100.html

米国での取り組みだが、日本にも波及するだろうか?

絶版書や雑誌のバックナンバーは簡単に入手できない。結局は国会図書館まで足を運ばなければならず、しかも全部コピーは事実上不可能という現状はあまりに不合理。

PPVなどの仕組みを早く導入して欲しい。


のまネコその後

2005-10-01 12:11:18 | 著作権
まだまだくすぶりつづけそうなのまネコ問題であるが、一応収斂の方向性は出てきた。まだ隠蔽していることはありそうなのだが。

結局、入会地に自分の土地だという看板を立てる行為は受け入れがたいし、タカラ騒動を知らなかったとしても、あまりにずさんすぎる対応だったといえよう。

2ch自体はもはや(もとより)ひろゆき個人の所有物でなく、社会インフラ的存在ですらあると思う。ここからいかなる形であれ収益をあげたいなら、模倣であれなんであれ2chに還元すれば事足りる。サーバは相変わらず広帯域消費でアップアップだろうし。ますますスレの消費スピードは上がるだろう。

「のまネコで得られた収益の半分をサーバ増強代に寄付します」

最初にこの一言があったなら、それこそ「神」だったかもしれないのに(笑)


優越的地位の乱用

2005-09-15 16:18:28 | 著作権
http://d.hatena.ne.jp/copyright/20050915/p1

優れた記事である。

文化庁の天下り先としてやりたい放題のJASRAC。利用者にとっても伏魔殿であるが、権利者にとっても結構問題の多い組織だ。

分配の不透明さがその一番にあげられると思うが、権利者逸走を防ぐための内部規約もそれに匹敵するほど問題。その独占的地位を維持するためにやはり不可欠なのだろう。

いったん非JASRAC管理事業者へ楽曲を委託すると、最低3年だったか5年だったかは忘れたが、権利者はJASRACには戻れない規約を作ったのである。これが見事に効いたのか、逸走する権利者は無視できるほど少数にとどまったらしい。

過去数十年に亘って築き上げてきた「著作権料徴収組織」として、小さなスナックなどからも容赦なく取り上げてきたカラオケ使用料をいかに第2JASRACに渡すことなく独占するか。

利用者はこういう暗黒組織を監視することを怠ってはいけない。そして、執拗に繰り返される与野党を問わない国会議員へのロビー活動。これによって利用者の利益を損なうJASRAC執行部とそのオコボレに与る卑怯な権利者群による不当利得をいかに少なくするかを考えていかなければいけないだろう。

実はこれを一気に壊す、暖めているウルトラCがある。ココには書けないが。


フォークロアをオリジナルとして権利主張する神経

2005-09-14 22:49:11 | 著作権
クレヨンしんちゃんのまがい物が中国ではコピーライトが認められ、真性モノを駆逐している。やはりすごい国だ。その国と同レベルの急成長したレコード会社が日本にもある。

フォークロアといえば、真っ先に思いつくのが The Water Is Wide である。日本でもル・クプルが演っていたり、関西地区に数ヶ月でも居住した人はTVCF(いまも流れているのかな?)で尼崎ボートのあの歌といえばわかりやすいだろうか。秀逸なカーラ・ボノフのヴァージョンはまさに清冽。

これを、作詞作曲ナニガシと主張し、JASRACにでも登録するような行為が許されるとでも思っているのか? リンダ・ロンシュタットだって、作者不詳の曲に歌詞をつけて歌っているが、原曲に対する敬意はきちんと払っている。口が裂けても作曲者に自分の名前をクレジットしたりしない。

フォークロアにせよ、コミュニティからの派生物にせよ、そういう他人の創造物に敬意を払えない人間が著作権を語るな。自分たちが儲けることだけしか頭にない、守銭奴とののしられてもしかたのない行為である。

事件はだいぶ盛り上がってきている。そろそろ弁護士の世界からも阪神応援歌と同様の措置を取ろうとする人間が出てきそうな按配。成り行きを注視したい。


配分は誰が決めているの?

2005-07-31 13:05:19 | 著作権
JASRAC・芸団協・レコ協の3者に補償金が分配されているが、この比率は誰が何に基づいて決めたのか?

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0505/16/news020.html

さらに各団体の中での配分の透明性も担保されていない。お金を払わされている我々に基準と配分結果を示すのが、当然のことだと思う。

原盤権とは

2005-07-31 12:23:57 | 著作権
小倉弁護士のベルヌ条約解説を読んでいて気がついた。

http://benli.cocolog-nifty.com/benli/2005/07/post_a510.html より

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 第1項では、ベルヌ条約で保護される作品の作者は、その作品を複製する権限を与える排他的権利を持つべきであるということを規定しています。

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諸外国はわからないけど、日本のレコード会社って原盤権をアーティストから取り上げていて、勝手にベスト盤なんかだしてますよね? これってベルヌ条約違反じゃないの?!