クロアチアの風  ~茶猫の旅カフェ~

アドリア海の国クロアチアと旧ユーゴの風景をお届けします。旅行情報、写真をお楽しみ下さい。番外編では世界の猫も登場!

サラエヴォ 夕景のひとこま

2010-12-04 02:51:41 | サラエボ
 
 モスクの並ぶ旧市街の一角、
 トルコの街並のような、軒の低い商店街が続きます。

 多くのの軒下、ディスプレイの外の道ばたに
 ディスプレイとつながるように、折りたたみ式の長いベンチがついています。
 道行く人が、そのベンチにすわり、休んだり、おしゃべりをする光景に
 何度も出会いました。

 ここでは店は、ものを売り買いするためだけの場でなく
 人々にコミュニケーションの場を提供しているのかもしれません。

 くすんだ茶色の街並は心にしっくりとなじみ
 まるで故郷にもどったかのように、心を和ませてくれました。

 



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2 コメント

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イスタンブールからウィーン (茉莉)
2011-02-15 18:51:57
サラエボは、イスタンブールからウィーンを一気に
味わえる街ですね。隊商宿をみると、アラビアンナイトの
世界に迷い込んだ様な気分になりました。
今回1400枚も写真を撮った茉莉ですが、
見渡す限り続く白い墓標がずっしりと
心に重くのしかかり、ラデンスキー橋だけが
カメラにありました。
2マルカコインに平和への祈りをこめた、
オリーブを加えた鳩が描かれていたので、
大事に記念に持って帰りました。
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境界の地、豊穣の地、相克の地 (ちゃねこ)
2011-03-29 05:24:44
茉莉さん

サラエボはバルカンを象徴する街だとおもいます。
古くは東西ローマの境界線に位置し
カトリックと正教会、
キリスト教とイスラム教、
ハプスブルクとオスマン、
それぞれのはざまに位置していたこの地では、
長年にわたり異なる文化が融合してきたゆえに豊かな文化が育まれ共存し、またそれゆえに、両陣営の政治的な相克に苦しんできた地域であったのかもしれません。

まだ残る生々しい傷跡にカメラを向けることに罪悪感を感じ、心にとどめたいくつかの風景があります。
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