前向き日記

辛い日もありますが、前を向きましょう。
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太宰治

2016年06月23日 21時24分43秒 | 本の紹介
夏目漱石を一通り読んだので、太宰治を読んでいました。

これも、青空文庫で無料。

太宰治は、私の家の近所に住んでいたこともあり、親近感も湧きます。

大きく二つジャンルがあるような。

「走れメロス」
「津軽」
「お伽草子」

これらは、まとも?な作品。

中学の国語の教科書で「走れメロス」は習いました。

「津軽」は太宰の出身地の津軽の紀行文的なイメージ。

「お伽草子」は、日本のおとぎ話を太宰なりに解釈し、アレンジしたもの。
瘤取り爺さん、浦島太郎、舌きり雀、カチカチ山を新解釈しています。

この3作品を読む限り、太宰は普通の作家。

「斜陽」
「人間失格」
この2作品は、危ない太宰。
小説と言うよりは、自らの体験を描いた自伝に近いかも。

没落貴族の結末を悲しく描いた「斜陽」。

太宰が自殺に至った経緯を、やるせなく書いた「人間失格」。

まともな小説もキチンと書ける一方で、悩み多い日常があり、人間の悲しさをストレートに描いています。

太宰を、自殺にまで追い込んだ現実。

そんなことに触れ、何とも、やりきれない読後感がありました。

夏目漱石の後期3部作もそんな感じでしたね。

個人的には、すごく、学ぶ点が多かったです。

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