この半年くらい、ひたすら、夏目漱石を読んでいます。
朝日新聞でさかんに、PRする上に、青空文庫で無料で読めるので。
「吾輩は猫である」
「坊ちゃん」
「道草」
「草枕」
などの作品は、漱石の元気な時に書かれた作品で、それぞれ個性満点です。
前期三部作。
「三四郎」
「それから」
「門」
これは、許されない恋の道での悩み。
それでもまだ、漱石は元気がありそう。
後期三部作。
「彼岸過迄」
「行人」
「こころ」
これになると、追い詰められ逃げ場のない精神状態の描写。
漱石の晩年の心の悩みが反映されているよう。
漱石の小説は、自分の体験や、付き合いのあった人たちをモデルにして
設定を変えながら書いていくスタイル。
その意味では、創造的とは言えません。
でも、その描写力は素晴らしい。
今では、誰も口にしない語彙が極めて豊富。
また、漱石については書こうと思います。
できれば、代表作は読むことを進めます。
明治の時代の人の考え方、生き方など、勉強になります。
今では、全くなくなった感覚もあります。