![]() | 時の光のなかで 劇団四季主宰者の戦後史(浅利慶太著)文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
小澤征爾がNHK交響楽団から演奏会をボイコットされた1962年の事件も載っていると。
この話は、ずっと昔から気になっていて、天才を理解しないだけでなく、排斥してしまう「伝統的」日本社会の縮図にも思えます。実につまらないことで、1990年代まで30年以上、世界のOzawaと訣別してしまったNHK交響楽団。逆説的に言えば、NHK交響楽団が小澤を世界に「送り出した」とも言えますが、「世界のNHK交響楽団」になるチャンスを自ら失ったということでもあります。
ここのところのブログの文脈に置き換えれば、日本の医療制度は、小澤征爾のように世界に誇れるものでした。それを捨てて、どこへ行くのでしょうか? 自分の掌の中を、素直な目でもう一度よく見た方が良いと思います。(米国の医療は悲惨ですよ。)