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重慶でラン&山登り

マラソンと山登りが趣味。
重慶の街を走って見つけた面白いことを記録します。

金仏山

2014-11-22 13:59:04 | 山登り
かなり前のことですが2014年4月5日~6日、清明節のお休みを利用し重慶の南東部にある金仏山(標高2238m)に行ってきました。
重慶は山に囲まれた町。きっと素敵な山登りができると期待半分、見知らぬ土地へ旅立つ不安半分と複雑な心境。

会社のスタッフに行き方を聞いたところ、南坪のバスターミナルより高速バスに乗って2時間ほどで南川へいき、そこからタクシーかバスで行けるとのこと。
今回はせっかくなのでキャンプをする予定です。会社の先輩よりテントを借りています。

5日の午前10時。南坪のバスターミナルに着きました。
中国では数少ない連休です。写真はないですが、ものすごい行列です。バスのチケットを買わなくてはいけないのですが、どこで買えばいいのかわかりません。
行列に並ぶ勇気がなく、ダフ屋からチケットを購入しました。本物かどうか不安です。次にバス乗り場がわかりません。正確には建物の外にあるどの行列にならべばいいのかわかりません。一度並んでみたものの、どうやら違うところに行く列の様です。建物の中に入って要約概要を理解しました。
正しくはチケットを買う列に並びチケットを購入した後、別途行先別に列ができており、その列を探して辛抱強く並ぶというものです。
ここで30分ロスします。外にでて南川行の列を探し改めて並びなおします。結局1時間位ならびバスに乗ることができました。こういう場合はきちんとみんな並ぶんですね。ダフ屋で買ったチケットも無事使用できました。

バスに揺られること約2時間。南川高速バスターミナルへ到着しました。



ここから金仏山に向かいますが、事前に調べたところバスがあるようですが、バス停が見つかりません。時刻は13時過ぎ。早くしないと夕方になります。結局タクシーで行くことにしました。
金仏山には西門に到着。

天気はあいにくのくもりから小雨です。
金仏山は景観地で入場するのにチケットが必要です。ここは5つ星の景観地です。トイレは町中よりきれいです。


地図はこんな感じ。基本は専用バスとロープウェーでの移動で、ほぼ山頂まで行けてしまいます。





時間も遅く、天気も悪いため遠慮なくロープウェーで山頂付近まで行きます。
そこからやっと散策です。が舗装されている道ばかりです。舗装といっても階段であったり、断崖絶壁に道を作ったりですが。



それにしてもよくこんな絶壁に道を作りますね。ある意味感動です。

夜も近づいてきましたが、キャンプできそうな場所が見つかりません。
仕方なく空地に勝手にテントを張ります。

晩御飯はカップラーメン。


夜は意外と寒く、持ってきた寝袋では凍えて目が覚めてしまいました。雨具等を着込んで夜を過ごします。
誰もいない場所ではありますが、夜な夜な足音や草村がガサガサという聞こえてきます。無断でキャンプしているのでドキドキしますが、怖くて外をみにいく勇気がありません。
強盗に襲われてもいいように貴重品は隠して眠りにつきました。

翌日になり強盗の正体と思われるものが判明。それは鳥でした。結構見かけます。夜行性ではないと思いますが鳥が移動する音だったと思います。

朝からテントを片付け散策です。
頂上付近にホテルのような山荘とかあるのですが、日帰りで十分楽しめるので宿泊している人はほとんどいないようで、拠点間はバスで移動するのが基本であり、歩いている人はほとんどいません。
すれ違うのは工事をしている人とかくらいですが、朝からザックを背負っている私を興味津々で見られます。

ここは冬はスキーもできると有名です。
スキー場に到着。

今はただの草原


スノボを持った置物も。
スキー場と言っても全長100m位の子供だましです。でも馴染みのない現地の人には大人気のようです。

さて、今回の目的である登山ですが、登山道がどこにもありません。すべて整備されている道です。情緒が全くありません。
まぁ、観光地なので整備されているのは当然なのかもしれませんし、登山道だと整備も大変ですし一般の観光客には危険かもしれません。だからと言って道なき道を藪漕ぎすることもできないため、舗装された道をひたすら歩くことにしました。が、その道も整備されておらず、通行禁止的な看板があります。

中国語は良くわかりませんが、なんかあったら自己責任というような内容と思われます。当然Goです。

昨日ロープウェーで登ってきた道をひたすら歩いて下るというルートとなります。

こんな階段がひたすら続きます。

久しぶりの下りでテント泊の装備。結構腿にダメージがたまります。
しかも靴はトレイルラン用の靴。グリップはそこそこ効くはずなのですが、階段に苔が付着しており、相当滑ります。この階段で滑ったらかなりの重傷間違いなしです。しかも自己責任って言われていますので、クレームできません。本来走って降りて体を鍛えるつもりでしたが、慎重に降りなくてはならず、ペースも上がりません。というわけで景色を優先することに。


滝です。


苔蒸した道です。そりゃ滑るわ。


川からの滝。マイナスイオンです。水は怖くて飲めません。


奥多摩あたりを思い出します。


ゴルジュのように岩に挟まれており、水が落ちてきます。雰囲気はありますが、足元は舗装されています。そして滑ります。

下山開始から1時間30分くらい、このゴルジュを出たあたりで下から登ってきた人にであい道を聞かれます。
「师傅,到山顶还要多久?」
中国語は良くわかりませんが、頂上までどのくらいか聞かれたようです。
っていうか「师傅」と呼ばれたこと、生まれて初めてです。「师傅」とは職業を持った人の呼称です。たとえば運転手さんとか、空手の師匠だったり。自分は山のプロと思われたのでしょうか?悪い気しません。
でも、あなたたちは頂上まで行くのは大変だよ、しかもツルッツルッだし・・。と思い。
「だいたい3時間くらいかな」と教えてあげました。どうやら諦めたようです。

その後ロープウェーの乗り場付近に到着。
ここからはさらに整備された道が、景勝地の入り口付近まで続きます。

いい滝です。

いい感じです。


同じような写真が多いですね。きっとこういうのが自分は好きなんですね。


新緑です。


パノラマです。

この後、無事に門までたどりつきましたが、合計約4時間くらいの歩きとなりました。

思った通りの山道は全くなかったですが、ちょっとした自然を楽しめるいい場所でした。

帰りもタクシーで長距離バス乗り場まで行き、重慶市内まで高速バスで移動。無事に戻ってくることができました。










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