いよいよ最後の区間。エイドから霜山まで標高差600m。最後の登りです。またも一人となってしまいました、ゆっくりとでも確実に登っていきます。しかしここでまたも睡魔に襲われます。又も歩きながら寝てしまいます。幸い道が広いため滑落の心配はありませんが、真っすぐ進めません。しかしここで休憩してしまい、動けなくなってしまったら今までの苦労が水の泡です。先ほどのKさん、Nさんとはぐれてしまったことが悔やまれます。でも、ゴール迄もう少しの頑張りです。気が付けば外も明るくなってきました。ふと脇を見ると同じように苦しそうな選手がいます。またここで声をかけます。「すみません、歩きながら寝てしまいます。話をしながら一緒にいきませんか?」すると彼も相当限界が近づいていたようで、一緒に行っていただけるとのこと。新しい仲間をゲットします。話をしながらゆっくりと進んでいきます。彼は初めてのSTY参加とのことですが、当然他のレースも出場していて、私よりも早いタイムで走れる走力を持っているようです。所属しているチームのメンバーがゴールで待っており、なんとしても完走したいが、今回は体調を崩してゴールを諦めかけそうになっていたところを私に声をかけられて、頑張ろうと思ったとのこと。同じような心境の仲間ができ、一気に心強くなります。過去のレースの話や、どんな練習をしているか、彼の苗字が私の奥さんの旧姓と同じで縁があるなぁ等話をしているうちに、ついに霜山の頂上に到着します。ここからは下りのみです。距離は5kmほど標高差では500mもありません。歩けばいつか必ずゴールできる距離まできました。それでも疲れた体に下りは負担となり、ペースは上がりません。でも目標は完走。あせらずに走れるところはゆっくりと走り、徐々にゴールに近づいていきます。そしてついに山を下りおり、残りは平地のみとなりました。

本当にゴールが見えた喜びをこの旅の最後の仲間となった彼と記念に。

河口湖が見えてきました。あの橋を渡ればゴールです。本当に最後の力を振り絞り、ゴールまで走ることにしました。すると橋の手前で彼のチームメイトが待っていました。途中連絡が取れず心配していたようです。わざわざ出迎えに来ていました。そして前を走りここにきて7分/kmスピードで引っ張て言ってくれます。
そしてついにゴール!!残念ながら写真はありませんが、無事にゴールしました。

ゴールの雰囲気だけでも。
100マイルを43時間弱かけて何とか完走。本当に遠かった。ゴールした時に鏑木さんに「旅はどうでしたか?」と聞かれ「もう2度と走りたくないです」と真顔で答えてしまったくらい辛かったです。でも何とか目標としていた完走を達成し憧れの100マイラーになれた喜びと興奮は1週間以上たった今も冷めません。
・・・・・
今回の旅は、主催者の苦労や、運営されているみなさんの思い、ボランティアのすばらしさを改めて感じ、感謝することは言うまでもなく、レースに参加している選手の気持ち、そして助け合うことにより未知なる力が生み出されることを知ることができ、諦めずに進めばいつかゴールにたどり着けると自分の自信となる経験ができた素晴らしい旅でした。またこの大会に出る為に支援、レース中にWeChatで応援してくれた友人、そして何よりも理解を示してくれている奥さんに本当に感謝しています。心の支えがなければ完走することは絶対にありませんでした。目標としていた完走だけではなく、未知の体験もでき、1年半近く準備をしてきた結果が報われ本当に満足です。運営されている皆さまにはこの素晴らしい大会をぜひ来年も開催していただけることを期待し、自分もまた参戦したいと思います。
<今大会の完走率>
UTMF男子 41.9%
UTMF女子 39.9%
UTMF全体 41.5%
STY男子 88.6%
STY女子 83.7%
STY全体 87.7%
ちなみに道中一緒になったNさん、KさんもSTYを無事に完走されていました!
又、今回ブログでは書ききれなかった、最後尾でゴールしたらインタビューされDVDにのる可能性があるため、本気でインタビューの内容を考えていた愚かな時間帯や、レース終了後、奥さんの待つ名古屋に移動するも、道中だれも自分に近寄らなかった事を不思議に思っていたら、相当な悪臭を放っていたことを後程奥さんに指摘された新幹線悪臭事件や、雨の中走った為、体のいたるところが擦れて全身水膨れになっていた事件等はまたいつかの機会に。
最後に100マイルずーっと一緒だった靴。

お疲れ様でした。
おわり

本当にゴールが見えた喜びをこの旅の最後の仲間となった彼と記念に。

河口湖が見えてきました。あの橋を渡ればゴールです。本当に最後の力を振り絞り、ゴールまで走ることにしました。すると橋の手前で彼のチームメイトが待っていました。途中連絡が取れず心配していたようです。わざわざ出迎えに来ていました。そして前を走りここにきて7分/kmスピードで引っ張て言ってくれます。
そしてついにゴール!!残念ながら写真はありませんが、無事にゴールしました。

ゴールの雰囲気だけでも。
100マイルを43時間弱かけて何とか完走。本当に遠かった。ゴールした時に鏑木さんに「旅はどうでしたか?」と聞かれ「もう2度と走りたくないです」と真顔で答えてしまったくらい辛かったです。でも何とか目標としていた完走を達成し憧れの100マイラーになれた喜びと興奮は1週間以上たった今も冷めません。
・・・・・
今回の旅は、主催者の苦労や、運営されているみなさんの思い、ボランティアのすばらしさを改めて感じ、感謝することは言うまでもなく、レースに参加している選手の気持ち、そして助け合うことにより未知なる力が生み出されることを知ることができ、諦めずに進めばいつかゴールにたどり着けると自分の自信となる経験ができた素晴らしい旅でした。またこの大会に出る為に支援、レース中にWeChatで応援してくれた友人、そして何よりも理解を示してくれている奥さんに本当に感謝しています。心の支えがなければ完走することは絶対にありませんでした。目標としていた完走だけではなく、未知の体験もでき、1年半近く準備をしてきた結果が報われ本当に満足です。運営されている皆さまにはこの素晴らしい大会をぜひ来年も開催していただけることを期待し、自分もまた参戦したいと思います。
<今大会の完走率>
UTMF男子 41.9%
UTMF女子 39.9%
UTMF全体 41.5%
STY男子 88.6%
STY女子 83.7%
STY全体 87.7%
ちなみに道中一緒になったNさん、KさんもSTYを無事に完走されていました!
又、今回ブログでは書ききれなかった、最後尾でゴールしたらインタビューされDVDにのる可能性があるため、本気でインタビューの内容を考えていた愚かな時間帯や、レース終了後、奥さんの待つ名古屋に移動するも、道中だれも自分に近寄らなかった事を不思議に思っていたら、相当な悪臭を放っていたことを後程奥さんに指摘された新幹線悪臭事件や、雨の中走った為、体のいたるところが擦れて全身水膨れになっていた事件等はまたいつかの機会に。
最後に100マイルずーっと一緒だった靴。

お疲れ様でした。
おわり
完全に感情移入させて頂きました。
最後に、くだんの曲を送ります。
youtu.be/tM0sTNtWDiI
もう一度、おつかれさまでした。
お疲れ様でした。
僕もいつかはこの舞台に立ちたいです!
今考えてみると何故こんなに走れた(歩けた)のか疑問です。やはり精神的なものが大きかったのでしょうね。
次はもっと楽しく走れるように今後も練習頑張りたいと思います。