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重慶でラン&山登り

マラソンと山登りが趣味。
重慶の街を走って見つけた面白いことを記録します。

亜丁その4(番外編)

2016-05-05 19:40:24 | 亜丁
レース翌日、亜丁の街を散策。

「香格里拉(シャングリラ)」と記載されている。この方がネームバリューがあるからだろう。


街からすぐ見える山。


Y君と登ってみた。絶景。

その後、稲城の街へ移動。

稲城までの乗り合いバス。50元/人。どこで聞いても同じ値段。ぼったくりなしなのはうれしい。けど、運転手入れて大人10人。狭い・・・。

稲城に到着し早速を散策。

街の生活市場。野菜はどこから来ているのだろう。


温泉。個室です。30元/人。想像以上にきれい。こんな温泉が24箇所あるらしい。
ちなみにこの場所は街から3km程でタクシーでの送迎は50元。これも定額。


温泉街を見下ろす。最後の楽園的な景色。


夜はチベット風なべ。松茸と鳥肉なべ。疲れた体に塩分がしみこみます。お酒も解禁。チベットの地酒の青ke酒を頂く。

翌日。
街中にある寺に。

朝日が昇る前。きれいにライトアップ。

周囲にあるマニ車を回しながらお祈りを。

その後近場の丘に登頂。

ご来光を拝む。

飛行機の時間までもう少しあり、近場の乗馬センターへ。

朝9時30分。まだ開いていない感じだったが、タクシーの運転手が乗馬センターの人に交渉して馬に乗れる事に。


雄大な高原の草原を闊歩。自分で自由に乗れる。大満足。180元/人/時間。

亜丁、稲城は飛行機の遅れが日常的ではあるものの、重慶から飛行機で1時間、空港から1~2時間でいける近場の楽園。
観光地化を進めておりいたるところが工事中ではあるものの、景色は最高。人も親切な人が多く、ぼったくりも無く良心的。

秋には紅葉もあるらしいので、いつかまた来て見たい場所。

レースの筋肉痛より乗馬での内腿と臀部のダメージの方が大きかった。

番外編おわり。


亜丁その3

2016-05-04 19:27:44 | 亜丁
CP4からは木道の階段をしばらく登ります。

ここは観光地の為観光客が多く、当然のことながら「加油!」から始まり、「よくこんなとこ走るようね」とか「わしにはできん、すごい」と色んな声をかけられます。

「仙乃日」に向かい走って行きます。そして木道を登りきるとトレイルに入る道におります。

右手には何やらタルチョがはためいていて綺麗です。最後の登りを頑張ります。

どんどん山が大きくなっていきますが、この「仙乃日」を左手にしながらトレイルを登っていきます。途中では最高点に達し折り返してきたトップランナー達がものすごい勢いで下ってきます。

そして急遽設置されたのCP6が見えてきます。

CP4から約2.5km。この先にある折り返し地点のCP5が本来のCPですが、ここでも補給は可能です。

残り2.5kmの登り道で最高地点に着けば後ば下るだけ。4000mを超えた登りは呼吸が辛いですが、「登り切った後の下りは酸素がどんどん濃くなるので楽しく走れるはず」と自分に言い聞かせ、登り続けます。

レースではありますが、周りにほとんど人はおらず、4000m以上の高地を一人でゆっくりと走ります。稜線に出ると心地よい風が体を冷やしてくれます。呼吸が辛いのは変わらないのですが、山に守られているような不思議な感覚に包まれます。

ふと振り返ると自然の雄大さに心を奪われ、こんな景色を見るためにトレランを始めた事を思いだし、今この地を走っていられることに感謝します。

先を見るとまだ登りがあります。ですが最高地点までもう少しです。

最後の登りの手前にミニエイドがありました。左上部に小さく見えるタルチョがあるところが最高地点です。もうひと踏ん張りです。

そしてついに

本レースの最高地点に到着。


2800mから4664mまで自分の足で登ってきました。何とも言えない達成感があります。

ここからは標高差600m、距離5kmの下りを残すのみです。頂上でストックをザックにしまい、下りモードに入ります。
酸素もどんどん濃くなるはずですし、足はほとんど使っていないので残っています。

そして今までで最高の「ご褒美」の下りが始まりました。

人もほとんどおらず、地面は柔らかく、ほぼ直線で降りることができ、4000mの中にいるという高揚感の中、「下る」というよりは「飛んでいる」ような感覚で駆け下りていきます。アドレナリンかドーパミンかはわかりませんが何かが分泌されたようで、いつも以上の力がでていました。

そして木道にたどり着く少し手前で、軽い酸欠とハンガーノックの状態となりフワフワした感覚になり真っすぐ走れない状態になります。残り1km位ですが、きちんとジェルと炎熱サプリを取り、疲労回復に努めます。無理は禁物。自分も成長しました。


体調が回復するまで自撮りをして待っていると頭から山が生えてました。

体調も少し回復し最後の木道を下ります。

左手に冲古寺が見えたらゴールは目の前。ラストスパートの応援をしてくれます。

最後の川を越えて

ゴール!!

距離は29kmと短かいのですが、天候に恵まれ、景色をずっと楽しめ、酸素は薄いけど内容は非常に濃い大会でした。

完走記念メダル。


一緒に参加したY君。色々とあったようですが無事にゴール。他の日本から参加されたみなさんも皆さんゴールされました。

その後ゴール地点も雪がちらついたり天候は崩れ始めました。今回持っていた装備はほとんど使いませんでしたが、それは運が良かっただけで、山の天気の変わりやすさと何かあった時の為の装備の重要さを改めて感じた瞬間でした。

今回のレースを総括すると、
・直行便もこれから増えると思うのでアクセスもしやすくなるので一度は経験してほしいお勧めのレース。
・とにかく空気が薄いので無理は禁物。
・高山病はなる人はなる、ならない人はならないらしい。自分は運よくならなかった。
・景色は最高。トレイルも最高。コース案内もほぼバッチリで、運営も事前連絡がなかったこと以外はとてもよかった。
・そうはいっても4000m以上の高地。装備は滞りなく準備する必要あり。

といった感じです。観光で行くとトレイルにはなかなか行けないので、レースに参加されるのがお勧めです。
登りより下りが好きなのですが、こんな景色の中を走れるスカイラン、ハマりそう・・・

おわり

亜丁その2

2016-05-03 23:04:55 | 亜丁
いよいよレース当日。天気は快晴。高山病の予兆もなし。

テーピングをして寒さ対策に今回あはロングスパッツを穿きます。
できれば使用したくないのですが、必携のヘッドライトとサバイバルブランケットの他、高い山に入るので、ダウンと冬山でも使えるゴアテックスの雨具、ホッカイロ、エイドキットも装備します。そしてここぞというときに飲む為のレッドブル2本を忍ばせます。

今回のコースを確認すべく前日配られた地図を見てみます。

早速距離が間違っています。CP1からCp2は実際は6km。World Seriesもあてになりません。

但し高度は略正しいようです。

エイドもきっちりとあるようなので、天気が保ち、高山病にならなければ楽しめそうです。

準備も完了し会場へ移動。ゴール地点に運んでもらえる荷物を預けてスタートまで待ちます。

朝8時。いよいよスタートです。

ちなみに主催者発表によると参加者は400人弱いるとのことですが、元々エントリーした人が少なかったらしく、地元のお店から各店1名ずつエントリーすることが義務付けられた模様。現地のチベット民族風の選手もたくさんいましたが、結局29kmを走っていたのは100人位の様子。渋滞もなくスムーズなスタートとなりました。

最初500m位はホテルの前の舗装された道を走ります。

朝日が気持ち良いです。

すぐに砂利の道になります。

この時は下りということもあり5km/分位でしたが空気が薄く辛い感じがしましたが、この後に待っている登りではおそらく歩く事しかできないので、とりあえず走れるところは走ろうと頑張ります。

そしてあっという間に4km地点のCP1に到着。

チベット民族のみなさんがお出迎え。みなさん笑顔で応援してくれます。本当に感動的です。
町を上げて盛り上げていますね。そういえば地元ランナーもたくさん参加しているので、それで盛り上がっているのかもしれません。

CP1では補給はせずにそのままCP2へ向かいます。ここから登りが始まります。

早速川沿いのトレイルに入り、登りは歩き、たまにある下りと平地は小走りという状況がしばらく続きます。
基本シングルトレイルなので後ろから来る選手が良いプレッシャーとなりペースはそこそこキープされます。


真横に水が飛び出ていてびっくりしました。用水路の出口だったようですが、水量が多くビックリです。

川沿いの道をしばらく走ります。

上高地の槍ヶ岳へ向かう梓川沿いの道を思い出します。気持ちがいいトレイルです。

走っているとこんなものが沢山落ちていました。

超でっかい松ぼっくり。こぶし2個以上あります。

トレイルには浮石が多くよけながら走りますが、このレースでは浮石以外にもよけなくてはいけないものがあります。

そう、動物のフンです。牛だか馬だかヤクだかのフンが所せましと落ちており、ある意味高度なステップ技術が必要となります。

川沿いのトレイルを登って行き高度を稼いでいきます。ほとんど歩きですが、それでも空気が薄い為、簡単に息が上がります。

ふと下をみると結構な崖となっている場所もあります。酸素が薄く意識が朦朧として間違って落ちないように気を付けながら走ります。

そしてCP1から6km程でCP2に到着。

川を越え

広場につくと

CP2です。CPでは水、スポドリ、レッドブル、パン、バナナ、酸素、ダイアモックス等があり至れり尽くせりです。
わざわざザックに忍ばせたレッドブルですがエイドに置いてあり、少しがっかりしますが、非常事態の時に残しておくことにして、エイドに置いてあったレッドブルを1缶一気に飲み干して出発です。

CP3までは7km位。基本登りのトレイルが続きます。

急な斜面もでてきました。ストックを使いながら登っていきます。道はそれほどガレてはいない為、早歩きのペースで登れます。時々ある平地と下りは息が切れない程度のスピードで走るようにします。

3000m以上の高度で自然の中を走れる喜びの時間が続きます。

しばらくすると雪山が見えてきました。これが霊峰の一つ「仙乃日」チェンレースイのようです。テンションが上がります。


そしてトレイルを登り道路に出るとCP3。その前にチベット人のみなさんが応援してくれていました。

笑顔で「加油!」と手を振ってくれます。

思わず子供をアップで撮ってしまいました。

そしてCP3に到着。

ここでは「酸素あるよ!」と無理やり勧められます。折角なので吸ってみましたが、あまり効いた気がしません。

次のCPまで2.5km程ということもあり、ここでも補給はせずにCP4に向かいます。

観光用の舗装された道を歩きとジョギングの交互で登って行きます。

そして日本人ならついついやってしまうこの瞬間を迎えます。

3776m。日本最高峰の富士山の標高に到着。でも目の前にはもっと高い山があります。
レースも更に900mの登りが待っています。ワクワクが止まりません。


そしてすぐに道路からトレイルに入る道になります。

急な斜面が少し続いた後は

緩やかな登りのトレイルが続きます。至福の時間が続きます。


しばらく登ると観光者向けの木道に突き当たり、しばらくは観光用の木道を走ります。目の前にの山に向かって走っていきます。

そしてCP4に到着。

残りは高度660mを登って最高点に到達してから戻ってくる往復10kmの道を残すのみ。

幸せな時間はまだまだ続きます。

つづく。

亜丁その1

2016-05-02 23:05:55 | 亜丁
自分の中での春の3連戦第2弾。2016年4月30日に亜丁スカイラン(Yading Skyrun)に参加してきました。

このレースはSkyrunner World Seriesの初戦で、ついに自分もWorld Seriesのレースに参加してしまいました(参加要件はないですが)。

ちなみにこのレース、エントリーしてから開催の1週間前迄、主催者から全くの連絡がなく開催されるかどうかも危ぶまれていましたが、ふたを開けてみると流石のWorld Seriesだけあり、素晴らしい運営でした。

そして標高4000mを超えるトレイルを走る何とも言えない爽快感、景色、天気、トレイルのすべてが今まで自分が走った中で最高級。大満足のレースでした。

詳細は追って記述するとして、まずは会場に着くまでが大変でした。

まずは体調管理。
今回のレースは高度3000m~4000m以上の場所。高山病が心配です。高山病に効く薬として当地では有名な「紅景天」があります。

これを数日前から服用し、高山病対策をとります。

続いて交通。
亜丁には数年前にできた稲城亜丁空港から入るのが通常ですが、この空港へは現在成都、重慶、西安、ラサ、昆明、沪州しか直行便がありません。
今後は北京、上海、広州からも直行便ができるようですがいつかは未定です。

今回もY君と一緒に参加ですが、フライトのチケットを取る際に重慶からの直行便がなかった為、成都からのフライトを抑えていました。
ただこのフライト朝の6時30分成都発です。従い、前日に重慶から成都へ高鉄で移動し、成都空港前で一泊。
朝4時30分にホテルを出発します。そして無事空港につきますが、到着地の天候不良の為フライトが遅れます。

結局待つこと6時間。なんとか飛び立ちました。この時点でかなりぐったりです。
フライト自体は1時間位で稲城亜丁空港に着きます。

既に標高4400m。民間空港では世界最高地にあります。空港に到着した時は晴れでした。現地の天候不順といってディレイしたのが嘘のようです。

空港に到着すると大会主催者が出口で待っていて、到着を確認され、主催者が手配したバスに乗り込みます。

バスに乗った瞬間、雪が降り始めます。

天候不順とは本当のようです。


道路わきにヤクが歩いて道をふさぎます。高地ならではの光景です。


少し行くと高原と青い空、白い雲が。美しい景色が広がります。

基本的には土が多いのですが、たまたま見つけた景色。

緑があるとよりきれいに見えますね。

景色を楽しみながら移動すること2時間。距離にして120kmほどで亜丁の町中に到着。
五つ星のホテルもあります。

ここのロビーで受付を行います。

身分証を確認し、ゼッケン等を受け取ります。
また、ここで日本から参加されている方にもお会いしました。遠路はるばるよく来られたなぁと感心します。

我々が止まるホテルはそこから徒歩5分位。

2つ星のホテルです。お湯がきちんとでますし、Wifiの入りはばっちりです。でもベッドが板のように硬かった。

明日のレースに向けて高地順応をしようと思っていましたが、フライトが遅れた為、亜丁の街に着いたのが16時頃。街の中を観光するにとどめます。
そんな中街のすぐそばに山があり、Y君と軽く登ってみることにしました。

少し登ったところから、街を見下ろします。小さな町です。ここで世界選手権を開催するなんて誰が考えたのでしょうか?

亜丁の高度は2950m位ですがすぐに息が切れます。明日は最高4600m迄のぼります。かなり不安ですが、何とかなるでしょう。

夜は先ほどお会いした日本から参加されている方々と夕食をご一緒させていただき、明日の検討を祈り眠りについたのでした。

つづく。

2016 CHINA SKYRUNNER NATIONAL SERIES

2016-02-03 19:51:10 | 亜丁
友人のY君より中国にもスカイランナーシリーズがあるとの情報をゲットしました。

調べてみると全13レースからなるようです。どれも興味を引くものばかり。

Race 1 Feb 20 MSIG Sai Kung 50 Hong Kong (Ultra)
Race 2 Apr 23-24 Dalian 50 Dalian (Ultra)
Race 3 Apr 30 Yading  Sichuan- (Sky) (World Series Event)
Race 4 May 21 Tianmu-7 50 Zhejiang (Ultra)
Race 5 Sept 3/4 WUGONG SHAN TRAIL 38k Jiangxi (Sky)
Race 6 Oct 2 Lantau 2 Peaks - Hong Kong (Sky)
Race 7 Oct 8/9 Yunnan- Yunnan - (VK / Sky / Ultra)
Race 8 Oct 15/16 Dali 50 Yunnan (Ultra)
Race 9 Oct 22 Peak of Jiangnan Ultra Trail Zhejiang
Race 10 Oct 23 Hong Kong 50 Hong Kong (Ultra)
Race 11 Nov 5 Ultra tour Mt. Siguniang Sichuan Sichuan (Sky / Ultra)
Race 12 Nov 12 Taiwan 50 - Taiwan - (Ultra)
Race 13 Dec 3/4 Lantau 50 - Hong Kong- (VK / Sky / Ultra)


その中でも中国内陸部の重慶に近いのは四川省と雲南省のレース。香港は日本からでも行こうと思えば行けるので、中国にいるうちに内陸部のレースに出れると良い記念になると思います。

早速調べてみるとYading(亜丁)のレースが4月30日に開催されます。

亜丁は稲城とセットの観光地。四川省の香格里拉ともいわれている場所。
成都の南西に位置していますが、バスだと成都から18時間位かかります。それが近年空港ができ、成都空港より約1時間でいけるようになりました。香格里拉好きの自分は元々行きたいと思っていた場所。ましてやそこでスカイランができるなんて夢のようです。

レースの概要をみてみると、スカイランだけあって高度もすごい。
スタート地点(亜丁香格里拉村)がすでに2946m。最高標高到達点は4664m。富士山頂上+900mです。ゴール(冲古寺)で4008m。距離は28km。朝7時にスタートして11時間の制限時間。亜丁保護区内を走るようですが、その保護区にあるチェーンレスィ(Mt. Chenrezig)、チャナ・ドルジェ(Mt.Chenadorje)、ジャンぺーヤン(Mt.Jampayang)の3つの霊峰に囲まれた聖地を走ります。一体どんな景色が待っているのでしょうか?

エントリー要件は特に無いようです(「こんなところまで走りに来るもの好きは、それ相応の準備が必要なのわかっているよね」的な事がHPには書いてありました)

というわけで早速エントリー。

エントリーは香港ランタオ70でエントリーしたのと同じRacemtix。相変わらず当地からはこのHPにつながりずらく、VPN経由で何とかエントリー。
エントリー費用はHKD936(約15000円)。

しかし問題はその前週に大連100、その翌週に北京TNF100にエントリーしていること。3週連続です。

まぁ、その時になったら考えましょう。