重慶でラン&山登り

マラソンと山登りが趣味。
重慶の街を走って見つけた面白いことを記録します。

大連100その5

2016-04-29 04:51:46 | 大連100
欲なのか、向上心なのか、それとも他の何なのかはわかりませんがCP6を出たところであることに気が付きます。

ここまで64kmを約11時間30分できました。想定では14時間30分。約3時間弱早く来ています。
残り36km。もともと9時間を想定しています。後1時間30分縮めて7時間30分で走れたら、20時間切れるんじゃないか?

実は今回のレース
16時間以内完走すると金のトロフィー
20時間以内完走すると銀のトロフィー
26時間以内完走すると銅のトロフィー
がもらえます。

自分、銀のトロフィー狙えるんじゃない?

走っている間、基本的に走るのと景色と足元を見ること以外やることがないので、頭で色々と妄想や計算をしてしまいます。

頭の中での計算します。
CP6→CP7 10km 高度840m 想定3時間 
CP7→CP8 10km 高度332m 想定2時間 
CP8→CP9 6km 高度103m 想定1時間 
CP9→ゴール 10km 高度638m 想定3時間 

合計9時間

1時間30分短縮すればいいので、

CP6→CP7 10km 高度840m 想定3時間 2時間30分 
CP7→CP8 10km 高度332m 想定2時間 1時間30分 
CP8→CP9 6km 高度103m 想定1時間 変わらず1時間
CP9→ゴール 10km 高度638m 想定3時間 2時間30分 

合計7時間30分

これで20時間が切れるはず。

前置きが長くなりましたが、ここからペースアップを決意します。とはいっても平地と下りでは歩かずにゆっくりでも走る事が目標です。


心にスイッチが入るとトレイルもかっ飛ばします。前半戦抑えていたのでここに来て気持ちよく走り前の選手も抜いていけます。

丘の上から。夕暮れが近くなってきました。ここから街に下ります。

さっきまで汚い街だったのが、急に石畳の雰囲気がヨーロッパの都市みたいに見えてきました。行ったことないですが、ここはクールマイユールだと自分に言い聞かせます。

また丘を登るとすっかり夕暮れに。

そしてナイトランの始まりです。ヘッドライトも電池を変えたばかりで、天気も良いため視界は良好。遥か先のコースマークも反射して見えます。

そしてGPS時計では予定より1km短かったのですがCP7に到着。

暗くて良く見えません。ここまで2時間20分。1km短かったのが気になりますが、予定の2時間30分を少し上回ることができました。


休憩もそこそこにCP8い向けて出発です。ここは10km、累積高度332mなので1時間30分で頑張りたいと思います。
海岸沿いに戻り海の調べを聞きながら走ります。

満月が海に浮かんでいました。思わず1枚。

そしてCP8に到着。ここは予定より1km長かったです。どうやらCP7 の位置が1km変更になっていたようです。

ここまで1時間30分できたかったのですが結局2時間かかってしまいました。

いそいでCP9に向かいます。6kmを1時間目標ですが、少しでも縮めたい。

工事現場のわきを通るときは緊張しましたが慎重に通過。

そしてCP9に到着。

タイムはぴったり1時間。短縮できませんでした。
後は20時間を切るためにはゴールまでの10kmをどれだけ頑張れるかにかかっています。
時計をみると22時50分。20時間となる翌午前2時までには後3時間10分あります・・・・。

あれ?なんかおかしい。全然タイム縮めてないのに余裕がある。

よくよく考えてみるとCP6を出たときに計算をしましたが

+++
ここまで64kmを約11時間30分できました。想定では14時間30分。約3時間弱早く来ています。
残り36kmもともと9時間を想定しています。後1時間30分縮めて7時間30分で走れたら、20時間切れるんじゃないか?
+++

11時間30分+7時間30分=19時間です。

そもそも計算間違って、無駄(とはいいませんが)に頑張っていました。

というわけで最後の10kmは気持ち的に一気に楽になりました。

そこでCP9のエイドのボランティアの方の写真をとります。

ゴール地点にはないからといってビールをザックに詰めてもらいました。結局ゴール地点にもビールはあり、無駄に重いだけでしたが・・・。

ゴールまでの10km。最後まで走れるところは走ります。

そしてついに見えてきました。

浜辺にひときわ目立つ明かりがゴールです。


フィニッシャーズゲートが近づいてきます。ボランティアの司会2名とゴールテープを持っている2名の4名がお出迎え。ちょっと寂しい。

そしてついに

ゴール!!

後半戦あれだけこだわったタイムでしたが結果は19時間30分を少し切ることができ、結果として大満足。


銀色じゃないけど銀賞のトロフィーもゲットしました。



今回のレースを振り返ってみると
・トレランではなく街中ラン。
・コース案内も間違えようがないくらい沢山あり親切。逆に1個でもないと絶対ロストする自信があるほどコースが複雑。
・山が低く小さなアップダウンの繰り返しで、使う筋肉が交互となるため、初心者には走りやすいコースだと思う。
・ストックをうまく使うことができた。登りも単調であったり階段が多く、段差も低い。ストックは非常に役立つ。
・個人的にはトレランは自然の中の非日常を感じたい為、このコース事態は日常に近すぎて気分的にあまり盛り上がらなかったのは残念。
・エイドはすごく充実。ボランティアの方々も最高。違う道に行きそうになると大声で教えてくれる。
・最初に体調を崩しそうになったのを抑えて回復することができたのは自分も少し成長した証。
・100km走った後もダメージがほとんど残っておらずお利口さんに走れた。100マイルももう少し頑張れる気がする。

レースの様子を少しでも味わいたい方はこのサイトが参考になるかと。



今週末は春の3連戦の第2弾、亜丁スカイランが待っています。どんなレースになるか楽しみです。


おわり。

大連100その4

2016-04-28 08:16:58 | 大連100
いよいよ後半戦。
CP5からCP6までは13km、累積高度は916mと本レースで最も長く難関です。ここはゆっくり3時間30分の時間を予定しています。

CP5を出ると早速山道に入ります。しかしこれも100m位です。ですがトレイルがしばらく続きます。胃の調子も良くなってきており、少しペースを上げて気持ち良く走ることができました。町中に降りてもすぐまた山に入ります。

犬が放し飼いにされていました。ずーっと吠えていています。ちなみに昨年は4名犬にかまれたと前夜祭で話をしていました。

その後しばらく進んでいくと50kmのレースとの分岐点がに到着。

右に行くとスタート地点のあった海岸へ行きます。後2km位で50kmの部の人はゴールできます。
まだまだ走り足りない(笑)自分はもちろん左へ。すると木道に出ます。

昨日発見したギネスに登録されている世界一長い木道桟橋です。しばしはしると、ボランティアのおばちゃんが満面の笑みで待っていました。

コースはこの狭い間を抜けてトレイルに入るようです。
背中のザックが引っ掛かり間が抜けれないほど狭いです。おばちゃんはさらに大爆笑しています。

ちなみにこの木の桟道は海岸に平行して斜面の上方にあるのですが、コース海岸と桟道の間の斜面を登ったり降りたりするトレイルを走らされます。
走っていると左上方に見える木道を走ったら数kmの距離をなぜか斜面を登ったり降りたりしながらジグザグ進んでその数倍の距離を走る不条理さ。でも仕方ありません。ズルはいくらでもできますが、別にズルをしたいが為に走っているのではなく、自分の価値観との闘いです。そしてなによりこの不条理さが溜まりません。


そんな海岸沿いのトレイルをしばらく走ってから振り返るときれいな海岸線が広がっていました。

そしてついに大連100名物の海岸越えにやってきました。

この柵を越えて海岸に降ります。前方に赤い矢印がありますが、これがコースです。
拡大すると、

ここを通って行きます。

今年は引き潮の時間だったので良いのですが、昨年は満潮の時間帯があったらしく一部選手は海の中を渡ることになったようです。
無事に通りすぎました。

振り返るとこういうところを通ったようです。歩いている選手(青い服)が見えます。

そんな名物コースも過ぎるとまた階段です。

もうこりごりと思っていて回りを見渡していると、

なんとバラの花束をもってプロポーズをしている(と思われる)カップルを発見。
男は膝をついて一生懸命のようです。結果がきになりますがレース中なので先を急ぎます。

そんなカップルの聖地のある公園を下り、川沿いに出て海洋公園に出ます。

その広場を抜けていきます。先にボランティアが待っていてコースを教えてくれます。オレンジの服が非常にわかりやすい。
そしてまた住宅街を走ります。

階段をおります。こんな場所ばっかりです。そしてまた住宅街を進んでいくとその裏から山に入っていきます。

壁に道標のペイントしてしまっています。もはやなんでもありですね。

そしてついに最大の難関も終わりを迎えCP6に到着!と思いきや

ヤギが道をふさいでいます。

山に帰る途中だったようです。邪魔してごめんね。

というわけでようやくCP6に到着。

この区間は2時間50分。更に40分の貯金ができました。体調を崩したりしましたが予定より2時間50分早く来ています。
ここまで64km。距離としてはレースのほぼ2/3が終了しましたが、夜でのペースダウンや残りの高度を考えると、ここが実質中間地点みたいなもの。
気合を入れなおします。

このエイドでは例の4菜1湯が食べられる場所。

出来立てのアツアツです。これはうれしい。

流石に魚とかは食べられず、トマト卵と豆腐と鳥のから揚げ的なものとおかゆを頂きました。かなりパワー回復です。

すっかり元気になりCP7へ向けて出発します。
CP7までは10kmで累積高度は840m。3時間を予定していました。

が、ここからは時間と欲との闘いとなるのでした。


つづく。

大連100その3

2016-04-27 08:14:56 | 大連100
CP2からCP3までは10km。累積高度は731mです。目標は2時間30分です。

まずは星海広場の海沿いの広場を走ります。

こんな広場ではマーカーがつけれない為、ボランティアがいて道案内をしてくれます。

海のにおいが少しして気持ちがいいです。

そして近くにはお城が見えます。

大連の華生園(重慶にあるパン屋さんの工場)でしょうか?

トレイルがなかなかなく、町中を走ります。

道路は車に気を付けて自分のタイミングで横断します。

ようやくトレイルに入ります。

正直パッと見てこれがトレイルへの入り口とは気が付きません。ボランティアがいないと絶対見落としてしまいます。

そこからトレイルを登って行くのですが、ここで体調の異変を感じます。
まだ20kmちょっとしか走っていませんが、胃に異変を感じます。気持ち悪くなりそうな予兆を感じます。
丁度去年のランタオでDNFとなったレースの時と感覚が似ています。ここで気持ち悪くなると後の80kmは全く楽しめません。

考えられる原因を全て取り除くべく、できることすべてを試します。
・胃薬(百草丸)を飲む
・炎熱サプリを飲む
・鎮痛剤を飲む
・ジェルを補給
・水分補給
・胃を揺らさないようにゆっくりと走る

とりあえず、ペースを落として回復するのを待ちながらゆっくりと進むことにします。
序盤なので周りの選手も元気なため、道をどんどん譲ります。そうすると自分のテンションも下がってしまいますが、回復した後半に抜き返してやるんだと思い、我慢の時間を過ごします。

ゆっくりと丘を登って行くとまた整備された道に出ます。

本当にどっかの公園みたいです。

そこから更に丘の頂上を目指します。

たぶんここが今回のレースの最高地点。約250m。頂上についてナンバーをチェックされたら来た道を折り返します。

そして10kmをゆっくりと走ること2時間10分。

CP3に到着。


CP3のご当地食料は水餃子4個です。気持ち悪くなった胃ですが、エネルギー補給が必要なため、ゆっくりと噛んで食べます。
またカップラーメンもあり、塩分をとるためにシーフードを注文。するとボランティアの方がお湯を注ぐと既に出来上がっています。よくよく見てみると一度お湯で麺を戻し、スープを捨てた状態でスタンバイしているようです。すぐに食べられて良いのですが、あの体に悪そうな塩味の聞いたスープが飲みたかったのに、全く味がしないヌードルになっていました。
これは残念すぎました。

それでも胃に食料が入ると気分は回復してくるもの。引き続きゆっくりとしたペースを心がけながら次のCP4へ向かいます。

CP4までは9km。累積高度は561mとそれほど辛くはない区間。2時間を目標に設定していました。
早速トレイルに入ります。

タルチョがはためいています。チベット仏教が関係しているのでしょか?

それにしても大連の町中を所狭しと走ることになります。
ここは重慶か?と思うど、

階段を下り

階段をのぼります。しかも住宅地の中です。ボランティアが要所で立って案内してくれていますが、逆にボランティアがいないと絶対わかりません。ようやく選手よりボランティアが多い理由がわかってきました。

そしてついにCP4に到着。

予定通り2時間ぴったりです。
胃の調子はまだ回復までは至っていませんが、悪くもなっていません。回復することを祈りながら次のCP5に向かいます。

CP5 までは11km。累積高度は716mと正に前半最大の山場。予定では3時間をかけることにしています。

早速出発すると道端に空き缶が。

ビールの缶でした。そういえばCP3以降、エイドでビールがふるまわれています。飲んだ強者がいたようです。
でもポイ捨てはいただけませんね。

その後町中を走っているとかわいいボランティアが。

「おじさん、階段を下りて真っすぐです」と丁寧に案内してくれます。
思わず写真を撮らせてもらいました。そうしたら「完走を祈っています!」と笑顔で応援してくれました。かなりテンションアップです。
そして進んでいくと今度は道標が。

これ、動くんじゃない?的な。いたずらされそうです。

それにしてもこのレース、町中を走ったかと思うと里山に入り、里山が終って町中に戻るかと思うと大抵は瓦礫のやまというかゴミ捨て場みたいなところを通らされます。

近隣に住んでいる人の生活路になっているのでしょうが、トレイルというには程遠い・・・テンション下がります。
そして住宅街の庭的な場所を抜けます。

小学生の時近所の団地で縄跳びをしていた場所にそっくりですが、ここもきちんとしたコースです。

そんな町中を堪能しトレイルランとは少し趣のことなるレースもいよいよ中間地点のCP5に到着です。

2時間15分で到着。予定より45分早く、貯金が少し溜まりました。
ここではドロップバッグを受け取ることができます。

シャツを着替え、ヘッドライトを予備のものから本格的なものへ変更しジェルとレッドブルを補給して出発します。
胃もだいぶ回復してきました。足は全然残っています。これは後半戦が楽しみです。

つづく。

大連100その2

2016-04-26 21:36:02 | 大連100
朝3時に起きる予定が、2時に目が覚めます。やはり少し興奮しているようです。
ドロップバッグの預け入れが開始する4時にはまだ時間があるため、シャワーを浴び、朝食をとり、テーピングを巻き、装備の最終チェックを行い時間をつぶします。

4時30分。会場に到着しドロップバッグと手荷物を預けます。
幸いホテルのロビーのソファーで座ってゆっくりと待つことが出来ました。

5時30分。。

スタート地点へ移動。

新疆から双子が参加。TVにインタビューされていました。


会場ではスタート前の盛り上がりを見せています。
参加者は100km、50km合わせて400名程に対しボランティアは500名程いるとのこと。
海外からは日本、アメリカ、スウェーデン等から参加者がいるようです。また、香港、台湾等からも参加しているようです。
日本人の参加者は20名程度でしょうか?結構見かけました。

そしていよいよ6時。

スタートです。


今回のタイムの目標は24時間をきること。自身のタイムスケジュールでは23時間30分に一応設定しています。

最初のCP1までは10kmを1時間15分を設定しています。関門が1時間30分の為、あまりゆっくりは出来ませんが、橋を渡るだけの基本フラットな道のりの為、渋滞さえなければ問題ないはず。

そして快調に走ること1時間弱でCP1に到着。

予定より15分早く到着。少し貯金ができました。

ここでは肉まんが提供されます。

中の餡は肉の味がしっかりしていて非常に美味しかったです。今後のエイドでの食料も期待が出来そう。

補給もそこそこにCP2へ向かいます。ここは11kmの距離で累積標高は450m程。2時間15分を目標に走ります。

トレイルもありますが、裏山といった感じです。小学生のときこんなところ探検したなぁと思い出します。そしてその先にはお決まりの整備された階段が続きます。
また山も低く高くても250m位である為、「ひと山」というか「ひと丘」越える感じです。

道中は先ほど走った橋が見えます。

「ひと丘」越えると公道に出ます。

街中を過ぎるともう「ひと丘」のぼります。

丘の上から市内が見渡せますが、頂上の高さがビルの高さとあまり変わりません。


そしてCP2の星海広場へ続く広場を走りぬけ


CP2に到着。CP1からの11kmを2時間20分かけてほぼ予定通りに到着。

このエイドにも食料はたっぷりあり、安心できます。ポカリを補給して5分も休まずに次のCP3へと向かうことにします。
この時はまだまだ元気でした。


つづく。

大連100その1

2016-04-25 23:57:17 | 大連100
遂にやってきました春の3連戦。

その第1弾は大連100。

南に香港100あれば、北に大連100ありといわれているレースです。

とはいっても大連市内を走るこのレース、ご存じのとおり大連は港街であり、市内に山といってもせいぜい標高は250m位が最高。市内も狭く100km走ると市内をはみ出てしまいます。

というわけで、どのようなコースになるかというと・・・

市内をひたすら行ったり来たりします。


そして高度はというと・・・

200m位の丘をひたすら登ったり降りたりします。

今までに経験したことがないレースになりそうです。

というわけで4月23日、大会前日に重慶から大連に飛び立ちました。

直行便がないため、無錫経由で大連に到着したのは昼も過ぎたころ。もともとは会場近くにテントで泊まろうと考えていましたが、数日前に風邪をひいた事と携帯等を充電するための電源確保のために、会場近くの格安ホテルをとっておきました。

そして着いたのがこのホテル。。。。

廃墟の校舎みたいです・・・

でも中は意外と綺麗。

シャワーからはきちんとお湯もでました。

オーシャンビューのこのお部屋、ベッドは少し硬かったけど180元/日でお得でした。

さて、レースは翌日朝6時スタート。前日にゼッケン等の受け取りができるので早速レース会場に行ってみました。
その途中にギネスに認定されている木道を発見。

世界で一番長い木の桟道で20.99kmもあるらしいです。きっと明日走るんだろうなぁ。

歩くこと5分程で受付のあるホテルへ到着。

選手は熱烈歓迎されています。

早速受付をします。
事前にメールで送られてきた誓約書にサインをしたものを渡し、パスポートを提示して本人確認をすると紙を渡されます。その紙に健康診断の証明や、装備品チェックやGPSの受け渡し等をする毎にハンコをおされ、最後までたどり着くとゼッケンをもらえます。

なんか会社の健康診断みたいです。ここまでしっかり運営がしているのはUTMF以来です。ちょっとびっくりです。

そして自分は装備をホテルに置いてきているのですが、受付に行くと「そのまま行けばいいよ」といわれ、進んでいくとおじさんは「装備もってるよね?」といってハンコを押してくれました。やっぱり中国でした。

但し今年のビブラム香港100で最後連絡が取れなかった選手が出たこともあってか、GPSを渡されます(時間の測定器と合わせてデポジット600元)。レース中はこれを必ず携帯しなくてはならず、これでコースアウトしたりロストしたりすると運営がわかるという算段らしいです。ちょっと重かったですが、これはいい制度ですね。

無事に受付も完了し、折角なので大会のスタート地点まで行ってみました。

海岸からスタート。丁度4/20よりエントリーが開始されたTJAR(Trans Japan Alps Race)みたいですね。

近場にはテントを張っている人も。

なんか楽しそうだなぁ。

夜も暇だったのでレースの事前説明会に参加。

レースの前夜祭に参加したのは初めての経験でしたが、これが大変参考になりました。

まずはエイドでの食料の内容。

基本的に必要なものはそろっています。ポカリも粉ではなくペットボトルで準備するとのこと。
これは飲み物や食料の携帯を少なくすることができそうです。GPSが多少重くても問題ありません。そして、なんとCP3以降ビールがあります。

ちなみに各エイドは約10kmごとにあります。

そのほかにも各CPで出される特別メニューが発表されます。

その度に歓声が上がります。なんとCP6ではバイキング的に4つのメニューとスープがあるとのこと。選手のみなさん大歓声です。

そして何より丁寧だったのがコースの説明。昨年と変更となった場所を細かく説明し、またコースマークは少なくとも100mに1個はあるとのことで、なければロストしているとのこと。但し悪い人が取り除いたりしているので、レース当日もレース開始1時間前にボランティアが選手の前を走りコースマークが無くなっていないかチェックする念を入れよう。ここまでするのはすごいと思いましたが、後になってなるほどとなるわけですがその理由は後程。


今回のレースの目標は以下に設定。

・楽しく走って完走すること。
・目標は23時間30分以内(制限時間は26時間)。
・ストックを使う練習をすること。

とにかく3連戦の緒戦なので抑えて行こうと思います。


前夜祭が終ったあと、隣の定食屋でおかゆと貝柱の卵炒めを食べ、

ホテルに戻り、少し固いベッドで22時には眠りについたのでした。

つづく。