重慶でラン&山登り

マラソンと山登りが趣味。
重慶の街を走って見つけた面白いことを記録します。

香格里拉100 その4

2017-05-31 07:05:04 | 香格里拉 梅里100
SP3からは冰湖まで行って折り返してぐるっと回ってまたSP3へ戻ってくるコース。

馬や牛が生活の一部となっています。

チベット仏教も生活の一部。こういう景色の中を走る事に憧れていました。

少し走っていると前方から選手がやってきます。どうやらトップ選手のようです。一部のコースが折り返しになっているので選手とすれ違う事がありますが、流石にトップ選手、いいペースで走っています。


途中水の力で回すマニ車がありました。半永久機関でお祈りができます。


徐々に高度を上げていきます。ようやく冰湖のふもとのキャンプ地に到着。ここで高度3500m位。


さすがにかなり寒くなります。それもそのはず雪山のだいぶ近くに来ています。心なしか雨も降り始めています。レインジャケットを着て先に進みます。


そしてついに最高地点の冰湖に到着。確かに凍っています。写真では伝わらない壮大さがありました。ここにいるチェックポイントの人にゼッケンにハンコを押してもらい折り返します。
道中、後続の選手とすれ違いますが、皆さん後どれくらいかと同じ質問をします。皆さん同じように辛いようです。

同じ道を少し戻りますがその先は少し遠回りをしてSP3まで戻ります。その道中、細い道の先から牛が歩いてきます。このままでは衝突してしまうと思い、思わずカメラを構えます。すると

牛が脇道にそれてくれました。譲り合いの精神がこんなところに・・・。感動です。

しばらくするとチェックポイントの尼塞牧場に到着。

テントで選手を待っていてくれます。こういったボランティアも大変な仕事ですよね。感謝です。でもキャンプみたいで楽しそう。ここでヘッドライトを装着して夜に備えて出発します

その先は氷河か残雪かわかりませんが雪の上を進みます。

スノーブリッジになっている所を通ることもあり、ドキドキしながら進みます。

こういう景色をみると「失われた地平線」ってこういう所をみて思ったのかなぁと想像してしまいます。


その後日も落ちた頃にSP3に戻ってきました。

するとドクターが靴の調子はどうか?と心配してくれます。テーピングの方はボロボロになっていますが、包帯の方はばっちり固定されています。テーピングで包帯を補強し再度出発します。
この時Fさんがドクターストップの為リタイヤを決断したと連絡がありました。残念ですが、Fさんの分も頑張って完走しようと心に決めます。

ここからは少し下ってSP5の下雨崩村まで3km位の距離。
あっという間に到着。ここのエイドは山荘内にあり、温かい食べ物も提供してくれます。

鳥スープに面を添えて・・・バナナは黒くなっていたり、パンはカッチカチだったりで中々エイドで補給できるものがなかったので、貴重なエネルギー補給時間です。何より温かいのがうれしい。

ここから神瀑まで行って帰ってくる往復コース。確か片道5kmで500m以上登るなかなかハードなコースです。
すっかり暗くなり景色は楽しめませんが、川沿いを進んでいきます。ふと脇を見ると、

川の中にケルンがつんでありますが、三途の川にしか見えません。一人で歩いていますが、かなり怖かったです。

3km程歩いていくと、いきなりチェックポイントが。どうやら2km程手前に変更になったようです。
どうしてか?と聞いてみたら、はどうせ暗くて神瀑見えないからいいだろう的な返答で正直???でした、ボランティアの人が面倒臭がってコースを短縮したのでは?と疑ってしまいましたが、後で聞いた話では、どうやら地元の人よりクレームがあったようで(神聖な場所に立ち入り禁止的な話しらしい)急遽短縮になったようでした。

なぜかチェックポイントに羊がいて、みんなで羊の丸焼きを食べよう!とか言って盛り上がりました。どうでもいいけどテンション高かった。

個人的には登りも減り、距離も減ったことで帰りの飛行機までの時間の少し貯金ができたと内心ほくそえんでました。神瀑はいつかの機会に。

ここは町からも離れていて空気もすんでいました。ヘッドライトを消して空を見上げると文字通り満天の星空が。こんな星空はもう何年も見ていません。心も澄んでいきます。

あっという間にSP5に戻ってきて、又スープを飲んで体を温めると力が湧いてきました。ここからゴールまで距離としては後30kmちょっと。15km位ずーっと下って平地を10km位走って最後は7km位の1500mの登りを一気に上がってゴール。最後の登りがしんどいのはわかっているのでその手前の下りと平地は極力走るようにする作戦。

走る気満々でレインジャケットを脱いでシャツ1枚で出発。最初の数キロは調子よかったのですが、途中から胃が痛くなり始めます。走ると吐きたくなるので歩く事しかできません。ここに来て胃のトラブル発生です。また、以前にもあった意味もなく尿意を催すトラブルも併発。ここまで結構楽しんでこれたのですが一気にテンションが下がります。

徐々に気温も下がってきます。歩いているので体も冷えてきます。レインジャケットを防寒具変わりに着込みます。すると胃が温められたせいか、気持ち悪さが収まってきます。ジェルも飲めるようになってきました。
どうやらジャケットを脱いで体が冷えたことが原因のようです。今までのレースを振り返ってみると確かに胃の調子が悪くなったのは薄着の時が多かったような気がします。逆に調子が良かった時のレースは大体上に1枚なにかを着ていたような気がします。これは新発見。このような試練を与えたのはこれを教えるためだったのかとチベットの神々に感謝をします。

相変わらずほとんど走れませんが、進めばいつかはゴールできることを信じ、コースロストをしないようにだけ注意して進みます。
しかしここに来てほとんど1本道なので迷う事はないのですが、今まで長くても50m毎に会ったコースマーカーが500m毎の間隔となり、急に手抜きになります。1本道だけど不安になります。そのような状況でSP6に到着。

そこからさらに少し下り、切り立った崖に作られた道をしばらく通りSP7に到着。時刻は2時30分。
ここから先は10kmのほぼ平坦な道。でも胃の調子がまだ悪く十分にエネルギー補給ができていない為力が出ません。トボトボと歩いていきます。ここで数名に抜かれ、その元気な姿をみて自分の不甲斐なさに嫌気がさします。でもこんなことでくじけていたらUTMBは完走できない。何よりゴールにはFさん夫妻が待っていてくれるはず。恥ずかしい姿は見せられないという気持ちだけで進みます。

しかし、最近寝不足だったこともあり、ここに来て睡魔が襲ってきます。道路が広いこともあり、得意の歩きながら寝る作戦をとりますが、道路が広すぎて真っすぐではなく千鳥足のように行ったり来たりするので全然前に進んでません。30秒位のマイクロスリープを繰り返し、ゆっくりとでも確実に進みます。

実は今まで右足の裏が痛かったのですが、包帯グルグル巻きの靴だったために靴を脱ぐのが億劫でたぶん水膨れだろうとそのままにしていました。しかしあまりにも痛かったので、ついに靴を脱いで足を確認してみました。すると靴下が大きく破けて素足になっていました。これは痛いはず。大きめのバンドエイドを張って補強をすると、なんと足が痛くありません。こんなことならもっと早くやっておけばよかったと思うも後悔先に立たず。
眠ったり歌ったり、何故トレランをやっているのかという自問自答の時間がまたやってきて、それが過ぎると無我となりメコン川源流の川の流れを聞きながら、ヘッドライトの明かりだけを頼りに進んでいきます。

結局この平地の10kmに3時間30分近くかかってしまいました。でもそれでも最終エイドにSP1に到着。10数時間前に来た場所に戻ってきました。

ここでは炭っぽい冷たいおかゆと、バナナと水分を補給。最後の登りに向けて出発します。

最後は登り1500m。もう走れないのでとりあえず1歩ずつ進むことにします。最初に下ってきた道なのでコース感はありますが、あんなに大変な下りを登るのかと思うとかなりゲンナリします。この登りがゴール前ではなく70km位にあったらリタイアしていたかもしれません。でもUTMBでは100km過ぎた地点からこのクラスの山3つ越えるので、こんな山程度お茶の子さいさいで越えていかないといけないと、自分に言い聞かせながら登っていきます。


やっと明るくなってきました。気分も少し盛り上がります。
ゆっくりずつでもいつかはゴールできるもの。結局4時間近くかけて1500mを登りきろうとしたその時、足を怪我してドクターストップがかかったFさんが途中まで迎えにきてくれました。

このサプライズはうれしかったですね。

ゴールへ続く最後の舗装路。一緒に歩きながら色々とお話をしました。
いよいよゴールの瞬間Fさんの奥さんがゴール前で日本の国旗を渡してくれました。そしてFさんと一緒にゴール!


写真は記念に一人で撮ってもらったもの。

結局27時間ちょっとかかってしまいましたが、無事に完走することができました。
靴もボロボロになりましたが、包帯もぎりぎり破れずに持ってくれました。

徳欣から香格里拉まではFさん夫妻ともう一人知り合った方とホテルの車で一緒に移動。車中色々とお話ができてよかったです。
今回観光は全くできませんでしたが、素晴らしい景色の中走れるレースと、いろんな方の温かみい触れることができ、また1年ぶりにF夫妻とお会いでき話ができて、しかも最後のフライトもバッチリ間に合うという完璧なレースでした。

おわり。

香格里拉100 その3

2017-05-30 10:51:09 | 香格里拉 梅里100
参加賞に朝食券もついていて、翌日の朝6時からスタート地点のホテルで朝食を食べます。

レースのリーフレットにも記載されていなかったので、このレースはドロップバッグができないと思っていましたが、SP3地点(2回通る)とゴール地点に荷物を預けることができたようでした。

できないと思っていたので準備してこなかったのですが、これがのちに凶と出ます。
朝食後は昨日は到着した時は真っ暗で何も見えなかった景色を堪能します。

朝焼けの山々

頂上は見えませんが梅里雪山。あそこの近くまで行って帰ってきます。

装備チェックが終り、朝7時、いよいよスタートです。
スタートの方向がスタート1分前に代わり選手が大移動するバタバタの中、写真も撮れずにそのままスタート。

青い空の下、最初はロードを走ります。といってもここは高度3500m。まだ到着してから数時間しかたっていない為、高度順応も全くできていません。すぐ息が上がります。登りと平地は歩き、下りはジョグといった感じで景色を楽しみながら体を慣らしていくことにします。

景色は最高。眼下に街が見えますが、あそこまで下っていきます。

しばらくするとトレイルに入ります。

コースマーカーがタルチョに混ざってわかりにくい・・・

するとトラブルが・・・

何と靴の側面が破れてしまいました。まだ10km位の場所。破れていると足のグリップが全く効かず、走る事が出来ません。先日の雨の武隆で相当靴にダメージが蓄積していたようです。

取り急ぎテーピングで応急処置をしますが、少し走るとすぐに破れてしまいます。しかしドロップバッグを置かなかったため、靴の交換ができません。この先どうなるのか不安がよぎりますが、これもまたレース。ゆっくり進めとの神のお告げでしょうか?

そんな状況ですが何とか1500mを下り標高2000mの最低地点が見えてきます。

雪解け水と土が混ざったこの川はメコン川の源流とのこと。
この橋を渡るとSP1

ここまで18km位を約3時間弱。序盤の下りなので時間を稼ぎたかったのですが、靴のトラブルもあり結構時間がかかりました。

エイドにはチベット特有のバター茶もありました。本大会のエイドでは水分補給はできますが食べ物はフルーツが中心で、一部のエイドでは麺やおかゆもありましたが、全体的には質素な感じ。最近はカップラーメンや食事もあるレースが多かったので、エイドを結構あてにしていて自分でジェルとかの補給食をあまり持っていませんでした。最後までもつでしょうか?心配事がまた1つ増えました。

エイドを出て今度は登りです。少しのぼって振り返ると

メコン川源流と荘厳な山々です。天気は最高。登るとすぐ息切れするため、ゆっくりと1000m以上登っていきます。ペースも遅いため破れた靴は何とか大丈夫。
この途中でFさんに追いつきますが、調子がすぐれないようです。聞くと足をひねったとの事で、相当辛そうですが、トルデジアンを完走したこともある猛者なので、きっと後半立ち直られると信じ、お互いの健闘を祈り先に進ませてもらいます。

そしてSP2の八一茶館に到着。ここで靴を治すためテーピングがないか尋ねますが、ないとのこと。(´・ω・`)ショボーンとして諦めます。

ここは梅里雪山登山への登山口的なところ。

荷物を持ってくれる馬もいたりします。登山者もたくさんいました。

ここで分岐です。

100kmの部は左の15kmの下るコース、その他の部は右の5kmの登るコースです。右のコース行きたい衝動を抑え、15kmの道のりへ進みます。

林の間をコースマークだけを頼りに進みます。獣道のようなところも多く、簡単にロストしてしまいそうなので注意して進みます。

わかりにくいですが、大きなとげのある草。かなり刺さり、擦り傷が絶えません。

途中は草原のような場所も多く、のどかな風景が続きます。
次のSPまで15kmと書いてあり途中の8km位でチェックポイントの予定だったのですが、どうやらコース変更があったようで、4km位であっさりとチェックポイントを通過します。

しばらく進むとまた街が見えてきました。ここは下雨崩村で後ろに見えるのが梅里雪山。その麓の神瀑というところまでこの後行く予定となっています。
そしてしばらく進むとSP3の上雨崩村に到着。結局SP2からは11km位でした。
関門が11時間に設定されていたため、急がないといけないと思っていましたがコース短縮もあり8時間30分位で到着。関門間に合わないかもと思っていましたが、結果は想定より早く到着。そしてここには医療所があり、ドクターにテーピングがないかを聞くと、別室に連れていかれました。

するとテーピングではなく包帯をぐるぐる巻きにされます。そして最後にテーピングで包帯がずれないように固定します。本当かどうかしりませんが、これのほうが強度があるそうです。そして余った包帯とテーピングを渡され、何かあれば自分で巻けよと親指立てて力強く応援してくれました。
またこのエイドでは鳥のスープや面もおいてあり、少しお腹を満たすことができました。

ちなみにこの上雨崩村と少し下った先の下雨崩村はバックパッカーの聖地と呼ばれている場所で、山小屋のような山荘がいくつもあり、ここを拠点に景勝地へのハイキングやトレッキングを楽しみます。そんな場所でトレランのレースに参加できるなんて本当に最高です。

ここからこのレースの最高地点の冰湖3886mをめざします。

つづく

香格里拉100 その2

2017-05-29 08:33:32 | 香格里拉 梅里100
スタート地点に到着後、Fさん奥さんと連絡して無事合流し代理受領してもらったゼッケン等を受け取ります。
レースに参加するFさん旦那さんも無事に到着されており、1年ぶりの再会。なのに久しぶりの感じがしない何とも不思議な感じでした。

話を聞くと、自分の姉としてゼッケン等を代理受領していただいたようで、遠い異国の地で新たな兄と姉ができてしまいました。
さらに装備で必携品となっている酸素缶やサイリウム棒まで購入しプレゼントしてくれました。
更に更にホテルの部屋に入ってゼッケンの袋を見てみるとしるこサンドとカップヌードルシーフード味のサプライズプレゼントまでありました。感動です。

また、自分が参加できなかったブリーフィングのプレゼンの内容を写真に撮ってくれていて共有してくれました。本当に感謝です。

注意点としては

関門時間が変わったこと。


SP3の上雨崩の11時間の関門に間に合えばレース継続か50kmの部を選択できる。間に合わなければ強制的に50kmの部に変更かリタイヤとなるという事だと思います。

そもそもこのレースですが、

徳欣の街から10km位離れた飛来寺付近をスタートし、梅里雪山を眺めながら高度2000mから3800mの間を楽しむというレース。


高低図はこんな感じです。スタート地点で高度3500mあり、そこから一気に1500m下ってから1500登りかえしアップダウンを繰り返した後、最後に最初に下った1500mを登り返します。距離はコース変更もあり104km、D+7000mしかも平均高度は約3000mと中々ハイスペックなレース。制限時間が36時間に延長されたのも納得です。

街は停電となり、自家用発電機で何とか明かりがつく宿で、明日の準備もそこそこに眠りについたのでした。

無事についてよかった。

つづく

香格里拉100 その1

2017-05-28 07:35:41 | 香格里拉 梅里100
「失われた地平線」・・・憧れの場所、香格里拉。丁度3年前に行った場所です。

その憧れの香格里拉で開催されるトレランのレースがあります。これは行かないわけにはいきません。

調べてみると香格里拉までは重慶から飛行機で2時間弱。1日1本だけですが直行便があります。
しかも夕方IN夕方OUTできるというなかなかタイミング良い時間帯のフライトです。
というわけで、金曜日の午後に仕事の休みをいただき、弾丸ツアーでレースに行くことにしました。

金曜 午後 重慶⇒香格里拉
土曜 朝  レース開始
日曜 午前 ゴール予定
    午後 観光
    夕方 香格里拉⇒重慶

エントリーした時のレース概要制限時間26時間、100km、D+4000m位だったと思います。平均標高は約3000m程度で楽しそうです。

レース1週間前、細かい案内はまだありませんでしたが、準備を進めます。
実はこのレース1年前に亜丁のレースで知り合いになったF夫妻も参戦されます。そして重慶のトレラン仲間Y君も50kmの部にエントリーしています。

Y君にレースの概要が届いていないか聞いてみると、すでに案内が届いているようです。
自分には届いていませんでしたが、転送して内容を確認してみると、景色を楽しんでもらうために昨年からコースを大幅に変更し、100kmの部は制限時間36時間、D+7000mに変更となっています。

更に、現地に先入りしていたFさんの奥さんに現地の情報を聞いてみます。
するとスタート地点は香格里拉からバスで5時間弱かかる徳欣という場所とのこと・・・

・・・
・・・
・・・
これ、帰りの飛行機間に合わないんじゃね?・・・

きちんと調べていない自分が悪いんだけど、これかなり遠くない?いや、何とか24時間位で走って、観光しないでタクシーでダッシュすれば間に合うかも・・・いや、休みもう一日もらって月曜日に帰ることにしたら・・・いや、その前にレース受付金曜の21時迄て書いてあるけどそもそもそれに間に合わないじゃん。

取り合えず問題をひとつずつ解決していきます。

レースの受付は主催者に確認したところ代理取得が可能との。Fさんの奥さんに自分のパスポートのコピーを送って代わりに受付してもらう了承を得ます。
香格里拉にはフライトが順調にいけば金曜の17時30分につく予定。そこからタクシーか何かで徳欣まで行くことができれば翌日朝7時スタートには間に合います。Fさんの奥さんが現地で知り合いになったタクシーの運転手に連絡をすると600元で徳欣まで送ってくれるとのこと。これで香格里拉から徳欣のスタート地点までは何とか行けそう。
帰りは、ゴールの時間が未定なので足を確保することができませんが、これは現地に行って考えることにします。最悪月曜日はお休みもらうかもしれないという事を上司に伝えます。

というわけでFさんの奥さんに大変助けていただき、何とかスタート地点に立てる目途が付きました。Y君は残念ながら諸事情がありDNSとなったため、一人で現地に向かうことにしました。

重慶からは予定通り飛行機は飛び送れる事なく香格里拉に到着。



そして予定通りタクシーが空港で待っていてくれました。幸先の良いスタートです。
運転手によるとタクシーだと徳欣までは3時間ちょっととのこと。バスよりは早いようです。

チベット族の運転手、長い道のりとなるため助手席には友達を乗せています。DVDでチベット族の音楽を大音量でかけながら楽しい3時間ちょっとのドライブでした(自分は休みたかったけど・・・)

道中、おなじみ牛の行列渋滞に巻き込まれます。

チベットの方に来た感じがします(ここは雲南省ですが・・・)


6000m級の山が見えます。白馬雪山というようです。
きがつけば高度は4000mを越えていました。


そんなこんなで徳欣に到着。

スタート地点のホテルに無事到着しました。

つづく。

2017Xtrail武隆100 その4

2017-05-17 06:54:40 | 武隆100
後半戦です。
100kmのレースは約120名が参加しているようですが、参加人数が少ないのでレース中は1人になる時間が多くなります。
コースマークは20m毎についているのでコースロストの心配はほとんどありませんが、霧が出てくると視界が悪くなります。


しばらくするとナイトモードになります。


気が付けば仙女山。羊の目が怖いです。

そして
CP7に到着します。ここにもドロップバッグがおいてあり、靴下と靴を交換します。少しだけリフレッシュします。
しかし仮設のテントに椅子が4個位しかなく足場はドロドロの為、着替えに苦労します。

ここからは景色も見えなくなり仙女山のロードを走らせるコース。でも周りが全く見えず雨の中霧も多くコースロストしそうになります。
モチベーションも上がりませんが、前回の北京TNFでリタイヤをしてしまった事もあり、最後まで諦めないないで完走しようと心に何度も言い聞かせ、ゆっくりでもいいから前に進むことにします。側道の木道をゆっくりと歩きながらコースロストしないように進みます。


CP8に到着。


エイドにはほとんど何もありませんでしたが、最後は残り10km弱。ゴールに向かって進みます。残りはほとんど下り。足場の状態は悪いですが、楽しみにながら進みます。

そしてついに

ゴーール!!。

何とか20時間を切る事ができました。

時間は朝の4時。雨が一段と強くなります。前日にホテルはチェックアウトしており、ゴール後、街まで行こうと思っていましたが車もバスも何もありません。
地面はすべて水浸し。床に荷物を置くこともままなりませんが、椅子を何とか見つけ着替えをします。

ボランティアの係員からは時間貸しのホテルがあるからそこに泊まればとアドバイスをもらいホテルを探しますが、そもそもこの時間ホテルに鍵がかかっていたり、受付に人がいなかったりでどうしようもなりません。

仕方なく勝手にホテルのロビーのソファーで仮眠をしながら受付の人が来るのを待ちます。

そんなこんなで3時間位を過ごすと外も明るんできます。そして外にでると雨が止んでいます。

紆余曲折ありましたが最後はバスを拾うことができ、無事に武隆駅に到着。そこからは寝台車しか席が空いていなくて重慶までの2時間、ゆっくりと睡眠をとることができたのでした。

教訓としてゴール後のホテルもちゃんと確保しておこうと思いました。

今回は天候も悪く足を取られることが多かったのですが、天候が良ければ気持ちよく走れるコースだと思います。
また、武隆の観光名所を走ることができ、高度の高い山を走るランもいいですが、山間や谷、新緑の中を走るのもまた爽快です。
急なアップダウンはなく、程よく登ったり降りたりするので初心者向けのコースという印象ですが、ロードも少なく、非常に楽しめたお勧めのコースです。

おわり。