
うすごおりの張った池の上を歩くカモたちを見ました。
朝方は0度の気温からわずか2度上がったばかりですが
甲府盆地の寒さに耐えてたくましく見えました。
鳥や多くの動物たちも長い経験から
季節に合わせた生き方を通して、食べ物や住まいまで
選びながら生存しています。
私たち人間も生きていく中で、如何に身体を健康に保つかを
模索して経験の中から多くの養生法や、医術を作り上げてきました。
日本独自に体系化した医学である漢方医学(かんぽういがく)とは
あのヒポクラテスの時代がそうであったように
まさに大陸から時代を経て、伝来された経験医学がもとになっています。
その中身は、生薬方(漢方薬)・鍼灸・按摩・食養生のことをいいます。
ヒポクラテスが食事をメインとした養生法を唱えたように
「食養生」は自分自身で管理できる
大切な自分のからだづくりのバックボーンです。

今から2500年前にギリシアで生まれたヒポクラテスは
ギリシア従来の医術を批判し、養生術に関する
基礎理論を展開し、「人間の医術」とは自然療法を原理とした
食餌法の理論的体系を唱えました。
それは、季節・年齢と性・体格や体質を考えて、
温・冷・乾・湿の4つの基本性質による養生法です。
春夏秋冬の養生は、ギリシアの土地、気候風土から
生まれたもので、ギリシアのシーズンは、春と秋が短く
冬と夏の長い季節の移行期として特徴があります。
気候風土や食物は、我が国には適さないかもしれませんが・・・
季節が体に与える影響として
「季節の変わり目は特に病気をおこしやすい。
また同じ季節でも寒さや暑さの大きな変化が病気を起こす。」
と言われています。
これは今の私たちにもおおいに共感するところです。
医聖と呼ばれたヒポクラテスが唱えた養生法は
また時々お伝え致します。
今日の1枚 九ふんの街角から

元旦につづき、輝かしい太陽の恩恵をうけた穏やかなお正月です。
お正月というとおせち料理ですが・・
ご存知のようにお料理には色々な意味がこめられています。
海老・・腰が曲がるまで共に長生きをという長寿の象徴
数の子・・子孫繁栄
黒豆・・豆に(元気に)暮らすように
紅白かまぼこ・・紅白でお祝いの意味
紅白なます・・紅白でお祝いの意味
昆布巻き・・よろこぶという語呂合わせ・子生婦(こんぶ)という当て字で一家の幸せと子孫繁栄
里芋・・土の中に子芋をたくさんつけるので子だくさんで子孫繁栄
田作り・・ごまめとも言い、この魚を肥料として使ったので豊作を願う意味
伊達巻・・繁栄の願いや巻物として文化的な繁栄を願う
錦玉子・・黄色と白は金銀を表して財宝や富を得るようにと
れんこん・・穴があいているので、将来を見通せるようにと

我が家は本来の重箱づめではありませんが
略式我が家流です。

新年明けましておめでとうございます。
本年は「巳年(みどし)」ですが、この字は胎児の形を表した象形文字だそうです。
また、まるで蛇が冬眠から覚めて地上に這い出すような姿を現しているよう
とも言われ、「起こる・始まる・定まる」という意味が有り、
蛇は脱皮するので「復活と再生」を連想させるそうです。
さらに、巳の特徴は探究心と情熱、執念深いとも言われますが、
恩を忘れず助けてくれた人には恩返しをすると言われています。
私も子供の頃、ご長老から聞かされたことを思い出します。
さあ、今年は日本の「再生」はもちろん、
地球レベルで平和な、明るい年になりますように・・と願っています。
そして、還暦を迎える私は、再び赤ん坊に戻った気持ちで、出発したいと
決意しています。
これから、故郷の山梨に向かいますが車窓から、
晴れやかな富士山が見えることを期待しています。
どうか皆様も、明るい笑顔に満ちた年になりますように・・・
ご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
2013年 元旦 健康塾 古賀公子