健康塾通信

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コレステロールの正体

2008年04月19日 00時22分27秒 | Weblog
今回の特定健康診査で新たに加わった項目にLDLコレステロールの測定がありますが、LDLはご存知のように悪玉コレステロールと呼ばれています。

まずコレステロールというとすべて悪いものと言うイメージがありますが、もともと食べ物からは数分の一でほとんど体の中で合成されています。


*コレステロールのことをわかりやすくまとめました。

①脂質の一種でそのままでは血液に溶けないのでリポ蛋白という粒子に包まれて移動
します。
リポ蛋白とは、脂肪(リポ)と蛋白質が組み合わされたものです。

②血液の中、脳、内臓、筋肉、など全身に分布しています。

③強い細胞膜やたいせつなホルモンを作る為の成分です。

④食べ物の消化や吸収を助ける胆汁の材料になります。

⑤コレステロールは、善玉(HDL)と悪玉(LDL)とにわかれます。


*HDLコレステロールは何を運ぶか?

①全身の細胞であまったコレステロールを回収して肝臓に運びます。

②肝臓に運ばれたものは食物中の脂肪を乳化させる役割の胆汁の原料として利用されます。

③血管の壁に付着して固まったLDL群をはがして動脈内からコレステロール
を運び出してくれます。



HDL・・高密度リポ蛋白群は割合が多いほど心臓病のリスクが減るため
    善玉コレステロールといわれています。


*LDLコレステロールは

LDLは、コレステロールを各細胞に運ぶ役割をもちますが、余分なコレステロールを回収しません。
このため、余分な低密度リポ蛋白群のLDLコレステロールが血液中にたまって酸化することで動脈硬化につながるため悪玉コレステロールといわれているわけです。


LDLコレステロールの日本動脈硬化学会による治療開始基準は・・・(≧140 mg/dL)です。

皆さんも是非、健康診査でご自分のLDL数値を把握してください。


*LDL撃退の対策・・・運動

①有酸素運動と筋トレ(無酸素運動)の組み合わせが大切です。
 有酸素運動はまずウオーキングが一番手軽にはじめられる運動ですが
 そのほか水泳やジョギング、エアロビクス、ダンスなどもあります。

②有酸素運動は善玉コレステロールをふやし、心肺機能をアップさせます。
 また高血糖や高血圧などを調整して生活習慣病の改善になります。

 
③筋トレは基礎代謝をアップさせ、太りにくい身体を作ります。
 冷えは万病の元といわれるように、体の冷えで免疫力も下がります。
 しかし筋力がつくと体温が上がりさまざまな 病気の予防になります。
 そして、老化による筋力の衰えを防ぎ膝や腰などの痛みを和らげます。
 
④ニコニコペースのトレーニングは継続することでストレス解消にもつながります。


*余分なコレステロールの排出のために・・・食物

余分なコレステロールは腎臓で処理されず胆汁にまざって排出されます。
そのための効率をあげる栄養素はビタミンC、レシチン、食物繊維です。


以前の肉や卵は控え、コレステロールをあまりとらないほうが健康に良いという考えはまちがいです。本来、身体は余分なコレステロールを排出する仕組みになっていますのでいかに適正に保つかが大切です。

さあ、コレステロールは悪いだけのものではありません。適正に保つ為の運動と食事を心掛けていきましょう!


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