2.3日前の春暖の日、道すがら風に舞う桜吹雪や、公園の地べた一面に
敷き詰められたような桜を見ました。
しかし、そんな光景も昨日からの低気圧による暴風雨で明日の朝には花びらのひとひらも見られないでしょう。
残念ですが今年のお花見も、はや幕を閉じた感じです。
さて、この4月より特定健康診査・特定保健指導がスタートしました。
今日はこの内容をお伝えしてまいります。
この制度は増大する医療費を抑制するために「生活習慣病」の予防に重きを置いて
2005年の医療制度改革大綱で、導入が決められていました。
そして今回、全国の市町村での実施になったわけですが、対象者は40歳から74歳の保険加入者の被保険者とその扶養家族で、健診内容はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目して、腹囲やLDLコレステロールなどの健診項目が追加になります。
●特定健康診査項目
1. 問診(生活習慣、行動習慣)
2. 診察(理学的所見)
3. 身体計測(身長、体重、腹囲、肥満度、BMI)
4. 血圧
5. 血液検査(中性脂肪、HDL・LDLコレステロール、GOT、GPT、γGTP、血糖、HbA1c)
●特徴
*検査内容は腹囲の基準として、男性が85cm以上、女性が90cm以上の場合、
メタボリックシンドロームの基本要件を充たすこととなります。
*血液検査項目ではLDLコレステロール、HbA1c(グリコヘモグロビン)
が必須項目として新たに追加され、総コレステロールが削除されています。
*胸部X線検査や喀痰細胞診が項目削除されています。
*これまでの健診では、医療機関ごとに 基準値や健診判定値の違いがあって
健診機関どうしのデータを比較することが出来ませんでした。
*特定健康診査では、実施した健診機関を問わず保険者はデータを一元管理出来るようになります。
*リスクの高いものから優先的に保健指導を行うことが求められます。
*検査測定値の標準化を行うことが出来るようになっています。
*メタボリックシンドロームの診断基準に沿って複数のリスクを持つ受診者に対しては、
医師、保健師、管理栄養士などによる特定保健指導が行われます。
●特定保健指導の内容・・・食事や運動など
*動機づけ支援(原則1回の指導)・・・対面や電話や電子メールによるもの。
*積極的支援(3ヶ月から6ヶ月の継続的な指導)となっています。
●保健指導対象者の選定方法
(ステップ1)腹囲とBMIで内臓脂肪蓄積のリスクを判定
腹囲:男性は85cm以上、女性は90cm以上 →①
腹囲:男性は85cm未満、女性は90cm未満、かつBMIが25以上 → ②
(ステップ2)
1.血糖…空腹時血糖値が100mg/dl以上またはHbAicが5.2%以上または薬物治療中
2.脂質…中性脂肪が150mg/dl以上またはHDLが40mg/dl未満または薬物治療中
3.血圧…収縮期の値が130mmHg以上または拡張期の値が85mmHg以上または薬物治療中
4.喫煙歴あり
(ステップ3)ステップ1、2から対象者をグループ分けする。
①の場合:1~4のうち、2つ以上該当で「積極的支援」、1つは「動機づけ支援」を行う。
②の場合:1~4のうち、3つ以上該当で「積極的支援」、1~2つは「動機づけ支援」を行う。
(ステップ4)
*65歳以上75歳未満の前期高齢者は、積極的支援の対象となった場合でも動機づけ支援とする。
*血圧降下剤などを服薬中の人は、医療保険者による特定保健指導の対象としない。
繰り返しになりますが、ステップ2で記したように生活習慣病の3つの危険因子といわれるのは、
1.高血糖
2.高脂血症
3.高血圧
です。
このうち2つ以上に該当して、腹囲の基準にあてはまるとメタボ・・内臓脂肪症候群ですから
内臓脂肪による肥満には要注意です。
健診で早期発見して糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、高脂血症などに代表される生活習慣病の
予備軍を減らすよう、ご自身の生活習慣に警鐘を!
敷き詰められたような桜を見ました。
しかし、そんな光景も昨日からの低気圧による暴風雨で明日の朝には花びらのひとひらも見られないでしょう。
残念ですが今年のお花見も、はや幕を閉じた感じです。
さて、この4月より特定健康診査・特定保健指導がスタートしました。
今日はこの内容をお伝えしてまいります。
この制度は増大する医療費を抑制するために「生活習慣病」の予防に重きを置いて
2005年の医療制度改革大綱で、導入が決められていました。
そして今回、全国の市町村での実施になったわけですが、対象者は40歳から74歳の保険加入者の被保険者とその扶養家族で、健診内容はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目して、腹囲やLDLコレステロールなどの健診項目が追加になります。
●特定健康診査項目
1. 問診(生活習慣、行動習慣)
2. 診察(理学的所見)
3. 身体計測(身長、体重、腹囲、肥満度、BMI)
4. 血圧
5. 血液検査(中性脂肪、HDL・LDLコレステロール、GOT、GPT、γGTP、血糖、HbA1c)
●特徴
*検査内容は腹囲の基準として、男性が85cm以上、女性が90cm以上の場合、
メタボリックシンドロームの基本要件を充たすこととなります。
*血液検査項目ではLDLコレステロール、HbA1c(グリコヘモグロビン)
が必須項目として新たに追加され、総コレステロールが削除されています。
*胸部X線検査や喀痰細胞診が項目削除されています。
*これまでの健診では、医療機関ごとに 基準値や健診判定値の違いがあって
健診機関どうしのデータを比較することが出来ませんでした。
*特定健康診査では、実施した健診機関を問わず保険者はデータを一元管理出来るようになります。
*リスクの高いものから優先的に保健指導を行うことが求められます。
*検査測定値の標準化を行うことが出来るようになっています。
*メタボリックシンドロームの診断基準に沿って複数のリスクを持つ受診者に対しては、
医師、保健師、管理栄養士などによる特定保健指導が行われます。
●特定保健指導の内容・・・食事や運動など
*動機づけ支援(原則1回の指導)・・・対面や電話や電子メールによるもの。
*積極的支援(3ヶ月から6ヶ月の継続的な指導)となっています。
●保健指導対象者の選定方法
(ステップ1)腹囲とBMIで内臓脂肪蓄積のリスクを判定
腹囲:男性は85cm以上、女性は90cm以上 →①
腹囲:男性は85cm未満、女性は90cm未満、かつBMIが25以上 → ②
(ステップ2)
1.血糖…空腹時血糖値が100mg/dl以上またはHbAicが5.2%以上または薬物治療中
2.脂質…中性脂肪が150mg/dl以上またはHDLが40mg/dl未満または薬物治療中
3.血圧…収縮期の値が130mmHg以上または拡張期の値が85mmHg以上または薬物治療中
4.喫煙歴あり
(ステップ3)ステップ1、2から対象者をグループ分けする。
①の場合:1~4のうち、2つ以上該当で「積極的支援」、1つは「動機づけ支援」を行う。
②の場合:1~4のうち、3つ以上該当で「積極的支援」、1~2つは「動機づけ支援」を行う。
(ステップ4)
*65歳以上75歳未満の前期高齢者は、積極的支援の対象となった場合でも動機づけ支援とする。
*血圧降下剤などを服薬中の人は、医療保険者による特定保健指導の対象としない。
繰り返しになりますが、ステップ2で記したように生活習慣病の3つの危険因子といわれるのは、
1.高血糖
2.高脂血症
3.高血圧
です。
このうち2つ以上に該当して、腹囲の基準にあてはまるとメタボ・・内臓脂肪症候群ですから
内臓脂肪による肥満には要注意です。
健診で早期発見して糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、高脂血症などに代表される生活習慣病の
予備軍を減らすよう、ご自身の生活習慣に警鐘を!
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