健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

導引とは

2004年08月02日 18時19分39秒 | Weblog
健康塾で行っている健康法のひとつに導引があります。

導引(どういん)とは中国中央の平原を中心に起こった健康法のひとつです。
中国では東西南北を中心として、いろいろな医学が発達しました。それは、まさに人々がその土地の気候風土によって経験や工夫から生まれたものです。

たとえば、西の山岳地方では獣が出没することにより、人々の
食生活も肉食中心となります。すると内臓病が起こりそれを癒すために、山岳に生育している植物を煎じて飲んだところ、動物の脂を流したり胃腸の働きが良くなったことから、後に漢方薬の起こりになりました。

また南の地方は高温多湿で、果物の栽培が盛んであり、人々は果物や酸味の過食のため筋の麻痺などの病にかかりやすくなりました。そこで深い病の治療に鍼が用いられるようになり、東洋医学の鍼治療がおこりました。

このように中央の地方では平地で気温も適当であり、食べ物は周辺から集まりやすく、また産出もされることから、肥満や手足に力のなくなる病気になる。これを導引按蹻(どういんあんきょう)で、治療したということです。

ここでやっと導引が登場するわけですが、これは身体の節々を
伸ばしたり、曲げたり、皮膚を摩擦したり、叩いたり、押したり
する健康法であり、体術なのです。

導引の中には、頭の導引といって、頭皮を軽く叩いたり、
はちまきをしめるように指で押したり、しごいたりすることにより、髪の毛を活き活きとふさふさに・・という効果があるものもあります。

導引は地味な動きではありますが、ひとりでも場所をとらず
簡単に行うことの出来る活気的な健康法だと思います。

ちなみに歯槽膿漏予防には、五本の指を猫の手のように指の関節を曲げ、口の回りをトントンと2・30回叩くのを毎日お試し下さい。そして、唾液がたまってきましたらごくりと飲み込みます。

この口の導引は、その昔ひとつひとつの動きが終わるごとに100回口の周りを叩き、たまった唾液を神津といって大事に3回に分けて飲み込んだと聞きます。唾液はとても大切にされていたということです。

それは、今でも唾液の中にプチアリンという酵素が含まれ、
消化を助け美容にもよいといわれているゆえんです。

さあ、歯磨きあとの口たたき今日から始めてみましょう!!