噛噛堂 あと2112冊

遅読、積ん読、併読、乱読。それでも読んどく、70までの2112冊。いよいよカウントダウン。

梅一枝

2010年03月19日 | そのむかし棚

柴田錬三郎    集英社文庫  2008年(文庫版オリジナル編集)

シバレン。
まずは作家というより、よくテレビに出ていたうちのおじいちゃん似のヒトなる認識。
作家としての認識は、まだ中国loveだった頃に「てっとり早く三国志を読破したい」と手に取った「英雄ここにあり 上・下」
続いてこれも中国モノ「毒婦四千年」
いずれも、なんとも血沸き肉躍る読中感!
そのうち全作品を読破してみたい…なんて思いつつも無為に時は過ぎてゆき…
それがなんだかキブン的に、突然今年はシバレンな感じです。
ウォーミングアップとしては短編がよろしかろうというわけで、手にとった剣豪モノ。

9編の中で実はラスト1編だけは、剣豪ではなく、気持ちだけは剣豪にならんとしたある小者の話。
剣豪小説集でありながら、トリをつとめたのが剣豪ではなく、ジブンに重ねられる程度の情けなき小者とは。
なかなか憎い編集です。

new79冊目(全85冊目)

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