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噛噛堂 あと2112冊

遅読、積ん読、併読、乱読。それでも読んどく、70までの2112冊。いよいよカウントダウン。

殉死

2009年10月27日 | 「この人」を見よ棚

司馬遼太郎    文春文庫  1978年(昭和42年初出)

福田和也氏による「乃木稀典」でモノ申されていた、司馬遼太郎による乃木観。
その本文よりもさらにモノ申していたのが巻末、兵頭二十八による解説。

そこまで言うなら、読んでみたや乃木by司馬遼、と手に取るが。
特別けちょんけちょんにしているわけでもなく、
いやむしろ、このダメさかげん を憎めず、と思わせるし、、
陽明学とのからみでは、なるほどなるほどと膝を打たせるし、、、


さても坂の上の雲はもう間近。

new42冊(全47冊目)

花散らしの雨

2009年10月26日 | 食っ棚

お待ちかね! 文庫書き下ろし!

--みをつくし料理帖--    高田郁    ハルキ文庫  2009年
 身を尽くし、心を尽くし、料理に生きる澪。彼女を待ち受ける更なる過酷な運命は--(帯より)

んー。過酷、ってほどでもないけどなあ…(笑)
第一巻では、春夏秋冬で各一話でしたが、
第二巻になって、時計は遅まき。春~夏での全四話。

あいかわらずの、「いーハナシ」づくめですが。
だからって、ケチつけるわけじゃないし、アラさがすわけじゃないのですが。
さして資金もないような料理屋で、しかもこの時代に、そんなにふんだんに「試作」ができるのか?ってとこがね。
ま、オハナシ、オハナシ…っと。

いずれドラマになるに違いないこの設定。
澪は、蒼井優?
つけまゆ毛で。

new41冊目 (全46冊目)

愛の序奏

2009年10月25日 | 聴いて魅て

ケニー・ランキン

雨の日、曇りの日、寒い日、そんな気候の、外出しない日。
音楽でも聴きたくなる日。

雨の日は、ケニー・ランキン。
曇りの日は、ケニー・ランキン。
寒い日は、ケニー・ランキン。

つまり、我が茶の間ダントツ登場率 を誇るのが、ケニー・ランキン「愛の序奏」。

しょっぱな A HOUSE OF GOLD で早やかる~くほぐれ、
後半 WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS にかかるころには全身これ弛緩状態。
名づけて、聴くアロマ。
聴くオンパップ。鼓膜リフレ。中耳ドレナージュ。

はー。
何もしないで、もう眠ってしまひたひ…

かぎ針編みっておもしろい

2009年10月24日 | やってみたいん棚

まるでお山に行けないジジョーの日々。
だけど、年に「一度!」くらいは行きたいじゃないか、しがみついていたいじゃないか、、、
というわけで今年最初で最後の山行きを画策した本日。だがしかし。

見事に体調絶不調~

下田直子    文化出版局  2005年

つーわけで、かぎ針編みだ。
足は動かないが、ま、手は動く。
愛車・大草原の小さな車「赤毛のan・鈴木」号のための座布団マット制作中。

一生のうちにあといくつ編み物できるか、たかが知れているわけだからノウハウ本など買うこともないのだが、つい。
というのも、この本が、いわゆる編み物本とは少々毛色がちがっていたから。

丸く編むとこうなるよー
楕円に編むとこうなって、こんなかんじにできあがるよー
糸をかえるとこんなだよー
色の合わせ方でこんなかんじー

そうそう、編み物の何が好きって、そういう ゆる~い とこなんだわ。
と、改めてそのユルさ&テキトー&いいかげんぶりに感動してしまう 触発本。

冊数外

寝ぼけ署長

2009年10月21日 | やぱミス棚

いつかは読んでみたかった山本周五郎…

山本周五郎    新潮文庫    昭和56年(昭和21年初出)

「ちょっとさー、初めて手をつけるのに、『寝ぼけ…』からってのは、ないんじゃないー?!」
周五郎ファンの友談。
はー。
自分でもそう思ったけどさ、この帯広告だよ。
「日本中で署長のファン急増中!」
「上司にしたい男№1」
これで、心の襞に染み入るような人情話以外の何を想像しろって言うのよー


ま、よくよく見れば、ちーさく「痛快探偵小説」とも書いてはあったがな。


ザラッと黄色く変色したような古本で、昔ながらの新潮活字で読むのがキブンでしょう。
平成21年54刷てな最新版いまどき丸めの大型活字のキレー紙質じゃ、ますますキブンも削がれますって。

金あるところに犯罪あり。
大金持ち絡みのハナシが多く、また、署長自身にあまり感情移入できない中では、
「毛骨屋親分」には、あ、そうかー!と、してやられたり、
「十目十指」には、痛快感全開ざます。

new40冊目 (全45冊目)

長生き競争!

2009年10月18日 | ろうびょうし棚

黒野伸一    小学館文庫  2008年(単行本出版2007年)

 妻を亡くした老境になって故郷に戻った白石聡。再び出会った幼馴染み6人と、掛け金57000000円で始めることになった「長生き競争」。聡の家にころがりこんだ孫のような年のエリまでも加わった長生き競争で掛け金を手にしたのは…


聡の人物像が最後までピンとこないまま南無阿弥陀仏。
それもそのはず、最終ページにずらずらと記載された参考文献、参考サイト、取材協力の数々よ…
はじめに聡ありき、ではなく、このパッチワークを完成させたいがための人物創造。
こなれていませぬ。

ま、ドラマにもなったようで、聡役は宇津井健ですか?
ドラマならば、俳優の引力で見せる仕上がりになったのかどうか。

new39冊目(全44冊目)

父の遺産

2009年10月13日 | ろうびょうし棚

フィリップ・ロス    集英社文庫  2009年(1991年Copyright)

父はいまや、水遊びでもする赤ん坊みたいに、両脚を力強くばたばた上下させていた。でもそのいかめしく固まった横顔には、赤ん坊の喜びを思わせるところはまるでなかった。入浴ということを、父はひどく真剣に捉えているようだった。最近やっているほとんどすべてのことがそうであるように、これもまた揺るがぬ決意で臨まねばならない重大な事態なのだ…(本文より)
 86歳の父の頭に、脳腫瘍がみつかる。父の介護に明け暮れるある日、ユダヤ人として「人生」を闘い取って来た父から、著者が受け取った<遺産>とは…。全米批評家協会受賞のフィリップ・ロスの自伝的家族の記録。または、小説?


今、このときに、この本だよ。
読んでくれと言わんばかりの、平積み。

我が身に重ねるたぁおこがましいが、人生は、哀しみよりも、やっぱりどこか可笑しみに満ちている。そう信じることのできる一冊です。


さて、それにしてもその<遺産>とは何なのか?
それを知る時には、誰しも皆、泣き笑いに違いない。と、信じたい読後です。

new38冊目(全43冊目)

川は静かに流れ

2009年10月07日 | やぱミス棚

いやなことがあるとね、余計なことを考えずにね、
ただただ、ひたすら、「真相」だけを追っていける、ミステリーに手が伸びる…

ジョン・ハート    ハヤカワ文庫  2009年(2007年Copyright)
 物語は、過去に殺人罪に問われた僕(アダム・チェイス)が、事件のおきた故郷に、5年ぶりに帰るところから始まる。大きな利権をめぐって対立の構造を成す故郷の地で、最愛のグレイスが襲われ、親友のダニーも死体で見つかる。
再び疑われるアダム。次第に不穏の輪郭が浮き上がるチェイス家。
はたして「今回」の犯人は誰なのか?
そして、「5年前」の犯人は…?
アメリカ探偵作家クラブ賞 最優秀長編賞受賞


ま、「余計なことを考えずにただひたすら真相を追う」ための一冊としてのお役目は果たした568ページでございました。

でもさー、
すべてはアダムの父親が、後妻のことを信じている(愛している?)ことが前提になけりゃ成立しないわけだけど、
そこに説得力なし。 なんだよなー。

new37冊目 (全42冊目)

乃木希典

2009年10月06日 | 「この人」を見よ棚

何を読むか、っていうときに、とりあえず積んどく本の中から、
薄さ をポイントとして選び出すことがあるわけですが、そんな一冊。169頁。
福田和也    文春文庫  2007年(2004年初出)

伝記ではなく、ドキュメントでもなく、ましてや小説に仕立て上げられたものでもない、
「評伝」というものを読んだのは、恐らくはじめてのこと。
その根底に流れているのは、対象を「評」しつつも、対象への「愛」なのか。
賞賛しているのではない、そう在ってしまった人物への、ただ、「愛」…

この人物に対する司馬遼太郎の捉え方に物申しているということもあり、
11月のドラマ「坂の上の雲」は、そんな視点からも見てみたいもの。

new36冊目 (全41冊目)