図書館には、メメント・モリ的なジャンルを集めたコーナーがあってね、
前々から気にはなっていたけれど、いよいよ、大いに、気になって…
嵐山光三郎 新潮新書 2003年
宗教を信じて死ぬことができる人は、それは信じる力を持った人です。死後の世界を信じることができる人は、精神力が強く、パワーがある。しかし、無常を説いた兼好ですら、本心から来世を信じていたわけではなく、「信じよう」と努力していただけなのです。…(中略)不治の病を宣告され、「あと一年の寿命」と知れば、自分の死を納得するためには、一定の教養が必要になります。一定の教養とは、「死の意味」を知る作業に他なりません。
実際に死を間近に感じたことをきっかけに、改めて、自分の死を受け入れるための処方箋としての教養を求め始めた著者が、たどった数々の「メメント・モリ」本を、読者に、そして自分自身に向けては「覚悟」として紹介していきます。
古今東西の老若男女(…んー、若はさすがにないか、、)の教養人たちが解きほぐすのは、しかし、「死」というよりは、「生命」やら「宇宙」やら。
「死」を中心に据えた、この教養のオムニバスによって、「死」は強烈に「生」へと舞い戻ることを痛感する一冊です。
new35冊目 (全40冊目)









焼失した天満宮への寄進のためにやっと用立てした銀二貫。大切な銀二貫で寒天商の和助が行きがかり上買ってしまったのは、「仇打ち」… 切り捨てられた彦坂数馬の遺児・鶴之輔は和助に拾われ、寒天問屋「井川屋」の丁稚となる。料理屋「真帆屋」の嘉平の望み「もっとこしの強い寒天があったらなぁ…」…それを嘉平の遺言とも定め、あたらしい寒天づくりへの試行錯誤を繰り返す鶴之輔。大家で火傷を負った嘉平の娘・真帆への恋心を心の底に持ちながら、やがて真帆との再会をへて、究極の寒天が生み出される…

とか。