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噛噛堂 あと2112冊

遅読、積ん読、併読、乱読。それでも読んどく、70までの2112冊。いよいよカウントダウン。

素晴らしきラジオ体操

2010年02月11日 | ワハハもしくはクスリ棚

いやー、何がすごいって、「面白いー」と読み進めて、
「そういや前にもなんかラジオ体操の本って読んだよなぁ、そんなに好きかよラジオ体操ーあははー」



笑い事じゃないっての。
アマゾンぐぐったら、まさにこの本の単行本版が見覚えのある表紙…

高橋秀実    小学館文庫  2002年(1998年単行本)

なぜですか? 「なぜって、あんた、ラジオ体操ですから」 ラジオ体操人に何を訊いても、たいてい答えは「ラジオ体操ですから」ということになる。「ラジオ体操はなぜ面白いのですか」との問いには「面白いとか楽しいとかじゃない」と怒り口調になり、「では、なぜ毎日やるんですか「と問い詰めると、「ラジオ体操は毎日だからだ」と答える。問いと答えが同じになるのがラジオ体操の妙で、これをある老人は「無の境地」という…(本文より)

日本の朝6時30分。
日本のあちらでこちらで、お寝坊さんにはたまげるほどのラジオ体操世界が繰り広げられている。
まずは各所に潜入し、ラジオ体操人を取材していく著者。
そこまでラジオ体操人を熱くさせるものを、その成り立ちから探るべく時代は大正まで遡るのだが…

この歴史を辿る部分、高橋秀実にしてはずいぶんとフツーに真面目な筆致。
なのに可笑しすぎ。
小説なんかがとうてい追いつかないほどの、この事実の可笑しさときたら…
高橋節がさく裂せずとも、ただ淡々とそれを追うのみでも、なさけないほど可笑しい。。。

この可笑しさ、なさけなさっぷり。
おっ。これって、こないだの「日本辺境論」にリンクするんじゃないか?! 期せずして…
これはラジオ体操論ではなく、日本人論なのでした。

new68冊目(全74冊目)
途中一度たりともデジャブに襲われることがなかった事を考えると… やっぱ、「re」じゃなくて「new」に分類するしかないかと、、

よいこの君主論

2009年12月22日 | ワハハもしくはクスリ棚

架神恭介+辰巳一世    ちくま文庫  2009年(2006年「完全覇道マニュアル・はじめてのマキャベリズム」改め)
 「さあ、みんな!だれが5年3組を制圧するかな~?!」
クラス替え直後の新学期、来る覇権争いに向けて虎視耽々と野望をめぐらせているひろしくん、りょうこちゃん、まなぶくん、まあやちゃん、その他大勢。
時に妙計を凝らし、時に極悪非道をつくし、時に籠城し、時に傭兵・援軍を頼み、時に分断工作をし、同盟し、中立し、、、、
最終学期にはたして3組専制君主として君臨するのは、誰か?
この覇権争いを我が参考にすべく観戦するたろうくんとはなこちゃんに、ふくろう先生がやさしく『君主論』を解説しつつ、君主たるものの在り方を説く、抱腹絶倒のマキャベリズム!


いやー、笑えたー。
ビジネス書への応用ばかりの君主論、これじゃイマイチ笑えないからと「小学生」をそこに充てはめた著者の発想に喝采。

よいこたちの、あまりの群雄割拠ぶりは、常識的なPTA様にはエグすぎるお味付けかもしれませんが。
上記、妙計・極悪非道・同盟・分断工作等々のネタが、
遠足のおやつ、駄菓子屋、夏休みの宿題、給食のプリン、ドッジボール大会レベルだってとこで、
(ま、それでも、ちっとも微笑ましくはないのだが)
お許しあれ。

new51冊目(全57冊目)

ときどき意味もなくずんずん歩く

2009年09月18日 | ワハハもしくはクスリ棚

宮田珠己    幻冬舎文庫  2007年(2003年単行本)

「わたしの旅…」から3年。
ウマくなってます、って気がしますな。
その上、「ウケを狙ってるんですか?」というレベルを超えて、
「ヘタしたら命かかってますよね?」ってところでサラリとアハハ度やクスッ率を稼いできてるとこなんざ、プロ。
あ、もうとうにプロか。
プロの仕事には素直に感服です。素直にあはは、と。


ところで高野秀行氏による解説もなかなか。
ところが、このタマキング本、実は重大な欠陥がある。何が面白いのか、なかなか言葉では説明できないのだ…
説明できない。
もはや解説を投げているとしか思えないようなオコトバですが、いや、わかります。
説明できない。
ですよね、コレ。

ま、あんまり説明しないで、「とりあえず読んでみてよー(笑)」ってことにしときましょう。

new32冊目 (全37冊目)

日本人の知らない日本語

2009年08月08日 | ワハハもしくはクスリ棚

海野凪子・原案/蛇蔵・構成、漫画    メディアファクトリー  2009年
 日本の、日本語学校で、日本語の教師をしているなぎこ先生が遭遇した、世界各国留学生たちとの「日本語」バトル。

いやー。
笑った。
けど、
笑ってる場合じゃありません。

「しゃもじ」にのけぞり、
便器を数えるときの助数詞にうなり、
「ピカイチ」に感嘆し、
「鮪」にボーゼンとし、
「~です」のルーツに唖然とし、

いったいアタシャ、日本語の何を知ってるというのか。とほほ。ってな読後。
日本語に対して、謙虚になれます。

new22冊目(全25冊目)

わたしの旅に何をする。

2009年07月27日 | ワハハもしくはクスリ棚

美容院で読んでた雑誌の「笑える本紹介コーナー」で紹介されていた、旅エッセイ「ときどき意味もなくずんずん歩く」。
タイトルに惹かれて有隣堂に行ったら(案の定)なくて、
ジュンク堂に行ったら、それより先に出ているこの「わたし…」と2冊並べて売っていた。
「ときどき…」よりも更に惹かれるこのタイトルにより、2冊お買い上ゲット。

宮田珠己    幻冬舎文庫  2007年(2000年に旅行人より刊行)

女の人だと思ったら、男の人だった。
著書をみたら「ふしぎ盆栽ホンノンボ」の著者だった。
まあ、ホンノンボは、着眼の面白さに借りたはいいが、同時に借りたもっと面白い本の方に集中してしまったため、あっさりと期日で返してしまった一冊だったんだが。

作風。と、というよりは、この 芸風。
哲学教授の土屋賢二に似ているような。
そう、芸風もだけど、雑誌の連載時にちらっと読む分時にはめっちゃ面白いのに、
まとまって本になって、集中攻撃的に読むとちょっとうっとうしいとこなんざ、ソックリ。

それでも ちょっとずそずわしますが はヤバかった!
10行目でメガトン級の笑発作が、のどちんこの上までこみあげてしまい、それをこらえたら鼻の方からブホッと漏れてしまった。鼻くそがたまっていなくて幸い。

そう、電車の中。

必死でカンジーザイボーサツギョージンハンニャーハーラーミッタージーと心中となえてシキソクゼクウの境地にわが身を追いやったが、危なかった。まったく。


家にたどりつき、さてさてじゃあメガトンに笑わしてもらいましょうかねっ!
と、続きを読み出したら。
あれ。
メガトンていうか、線香花火級?
いつもながら不思議だよね、電車車中魔力。
泣きも笑いも10倍濃縮の磁場だよね。

ま、線香花火でも、それはそれですべての話にちりばめられているし、時には不発もあるが、時には10本束になって暴発もあり、ってことで、あははと楽しんだのでした。

new19冊目(全22冊目)