
角田光代 新潮文庫 2010年(2007年単行本)
「めでたいですかねえ」思わずそんなことをつぶやいた…
そんな脱力妊婦のマキ。
「少しはうれしいよね」かすれた声で夫はおそるおそる訊く。「ちっとも」「ちっとも?」「ちーっとも」…
まったくこの状態にノれないマキ。
いっしょになってどんよりしているその空気は、
後半になってあれよあれよと、前半のマキをユルく感じれば感じるほど、
間違いなく涙腺を攻撃してきます。
未経験世界をこれだけ書き切る力量にゃ、感服です。
new115冊目(全121冊目)

ヨコハマ伊勢佐木町復活への道
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