奥田英朗 角川書店 2008年
東大生・島崎国男、スリ常習犯・村田留吉。思想とかそういうことじゃなく、爆破脅迫によって人(?)質にとったのは「東京オリンピック」。日本が成長だけしかない勢いでいた頃にもどん底を舐めている秋田の寒村、王侯貴族の墳墓に駆り出された奴隷ともさして変わりのない五輪会場建築現場、そしてそこだけが「祝福」を受けているかのような首都東京を舞台に、はたして国男と村田は成功するのか、逃げ切るのか?!
『最悪』のようなキョーレツなドライブ感は、なかったなぁ…
となると、上下二段組み524ページは、なかなか辛いものがあったなぁ…
話は変わりますが、次の次の五輪誘致反対派です。
予告のある爆弾よりも怖いですって、地震・竜巻・土砂災害。
nwe26冊目 (全30冊目)