11月10日(日)13:30~科学あそび「光と水とそれから色と…」を行いました。
参加者は小学生20名大人1名でした。
今回は光という身近なものを科学的に見てみよう
ということで、このテーマにしました。
いろいろな装置が取り揃えられていますが、一体どんな実験が行われるのでしょう…?!
皆の目の前にはプリントが置かれています。
その中にはいくつかの質問があります。
どうやら、それに沿って進められるようです。
『光はどんなところにありますか?』
まずは形のないものを意識してもらうための質問。
学校や家など、やや抽象的なものが多く記入されています。
「真っ暗なところには光ってあるかな?」
「うーん、無いかな?」
「うんうん。暗いの反対は?」
「明るい!」
そうなのです。光は明るいところにあるのです。
それが分かると懐中電灯、車のライトやトンネル…
社会化見学で訪れた鋳物工場で見たという子もいました。
少しずつ、光が見えてきました。
『光はどのように進むのかな?』
今度は光の性質についての質問です。
1.明るい方に進む
2.まっすぐ
3.その時の気分で変わる
先ほど光は明るいところにある、という説明が出たので、
3択ですが少し迷っているようです。
実際に懐中電灯を使って見てみましょう。
左手に窓があるため、1が正解ならそちらの方に曲がり
2が正解なら、ただただまっすぐに
3が正解ならその時々で変わるはずです。
こちらの正解は…2でした!
光は【まっすぐ】進みます。
『光の色って何色だと思う?』
これも自由な考えでの予想。
白、オレンジ、青、紫、虹色…
中には「光によって違う」と、周囲をよく観察している子もいました。
この答えは後ほど。
『色の光の色を見るためには?』
さて、さっきの設問をさらに深めていきます。
1.鏡
2.透明な箱
3.水
4.紙
これはかなり分かれました。
いよいよここから本格的な実験に入ります。
光の色を見てみましょう!
光の色を見るための道具を選択肢の1から順番に使用していきます。
鏡、箱、水…
次々と試していきますが、いまいち表れません。
そしていよいよ最後の選択肢である紙を使います。
…ですが、やはり表れません。
そう言えば、予想を立てる際に質問がありました。
「2つ以上選んでも良いですか?」
なるほど。それでは、水を透明な箱に注いで、ライトの角度を調整すると…
先ほどまでとは全く違う、まるで虹のような何色かの光の帯が表れました!
水と透明な箱で簡単な【プリズム】という装置を作って、
まとまっている光を分解することに成功です。
そのまま見ると、白色に見える光ですが、分けると虹のような色になるのですね。
『消えた?見えた!』
水を張った水槽に、中に物が入ったペットボトルを沈めると
中の物はどのように見えるでしょう?
「大きくなる!」
「見えなくなる!!」
「大きくなったり小さくなったりする~!!!」
さてさて、中の物の運命や如何に?
徐々に沈められていくボトルを、ある角度からのぞき込むと
「…?!見えなくなった!」
まるで、周りに銀色の紙を貼ったかのように、
中の物がまったく見えなくなったではありませんか!
しばらく様子を見ていると、今度は、
「下からだんだん見えてきた~。」
同じ位置にあるのにどうしてこのようなことが起こるのでしょう?
それはボトルの中に、空気が入っているか、水が入っているかの違いなのです。
ペットボトルを境に【全反射】という現象が起こって光がはね返り、
中の物が見えたり見えなかったりするのです。
『光の噴水』
名前を聞くからに、きれいな物が見られそうです。
今度は大きめな装置が出てきました。
それを使って全反射というものをもう少し見てみましょう。
水がストローの中を登ってきて、水が流れてきました。
それでは電気を消して、部屋を暗くして。
水は透明ですが、この水には色が付いているように見えます。
その水を手で触れてみると、触れたところが明るくなりました。
光が水の流れの中を(全反射を起こしながら)進んでいるため、
水の流れと同じ道筋を光が通ってきて、このようなことが起こるのです。
「きれい…。」
幻想的な風景に、ついつい見とれてしまいました。
『光の足し算』
絵の具での色の足し算はほとんどの子が体験していると思います。
ではそれを光で行った場合は、なにか違うところがあるのでしょうか?
これまた、白衣を着た人が使いそうな装置が現れました。
装置のライトを1つずつ点けると、その度に
「あか!」
「みどり!」
「あお!」
机に映る色に反応していました。
「全部が合わさるところの色は何色になるかな~?」
いくつか答えが挙がります。
頭を捻る子どもたちの中に、余裕の面持ちの4年生がいます。
「僕分かるよ!だってさっき言ってたもん!!」
おお!話をよく聞いていますね!
実は先程の簡易プリズムを作った時に答えは出ていたのです。
暗い部屋の中に、再びライトが1つずつ点灯していきます。
赤と青が合わさって…紫。
ここに緑が合わさると…?
ぼんやりとはしていますが、他のところより明るく見えますね。
「あっ、白だ。」
正解は白でした!
赤・緑・青の三色のことを【光の三原色】と言います。
テレビ映るものも基本的にはこの三色殆どの色を作り出しているのです。
この三つが合わさると白色になるのです!
おまけ問題
『食紅で着色した、光の三原色の色水を全て混ぜると何色になるでしょう?』
正解は…
黒でした!
中学生レベルの理科のお話でしたが、一生懸命予測を立てて実験に目を向けていました。
用語は分からなくとも、なんとなくでも、
面白いな、不思議だな、と感じられるような活動をしていきたいと思います。
宍倉鉄平(21)
参加者は小学生20名大人1名でした。
今回は光という身近なものを科学的に見てみよう
ということで、このテーマにしました。
いろいろな装置が取り揃えられていますが、一体どんな実験が行われるのでしょう…?!
皆の目の前にはプリントが置かれています。
その中にはいくつかの質問があります。
どうやら、それに沿って進められるようです。
『光はどんなところにありますか?』
まずは形のないものを意識してもらうための質問。
学校や家など、やや抽象的なものが多く記入されています。
「真っ暗なところには光ってあるかな?」
「うーん、無いかな?」
「うんうん。暗いの反対は?」
「明るい!」
そうなのです。光は明るいところにあるのです。
それが分かると懐中電灯、車のライトやトンネル…
社会化見学で訪れた鋳物工場で見たという子もいました。
少しずつ、光が見えてきました。
『光はどのように進むのかな?』
今度は光の性質についての質問です。
1.明るい方に進む
2.まっすぐ
3.その時の気分で変わる
先ほど光は明るいところにある、という説明が出たので、
3択ですが少し迷っているようです。
実際に懐中電灯を使って見てみましょう。
左手に窓があるため、1が正解ならそちらの方に曲がり
2が正解なら、ただただまっすぐに
3が正解ならその時々で変わるはずです。
こちらの正解は…2でした!
光は【まっすぐ】進みます。
『光の色って何色だと思う?』
これも自由な考えでの予想。
白、オレンジ、青、紫、虹色…
中には「光によって違う」と、周囲をよく観察している子もいました。
この答えは後ほど。
『色の光の色を見るためには?』
さて、さっきの設問をさらに深めていきます。
1.鏡
2.透明な箱
3.水
4.紙
これはかなり分かれました。
いよいよここから本格的な実験に入ります。
光の色を見てみましょう!
光の色を見るための道具を選択肢の1から順番に使用していきます。
鏡、箱、水…
次々と試していきますが、いまいち表れません。
そしていよいよ最後の選択肢である紙を使います。
…ですが、やはり表れません。
そう言えば、予想を立てる際に質問がありました。
「2つ以上選んでも良いですか?」
なるほど。それでは、水を透明な箱に注いで、ライトの角度を調整すると…
先ほどまでとは全く違う、まるで虹のような何色かの光の帯が表れました!
水と透明な箱で簡単な【プリズム】という装置を作って、
まとまっている光を分解することに成功です。
そのまま見ると、白色に見える光ですが、分けると虹のような色になるのですね。
『消えた?見えた!』
水を張った水槽に、中に物が入ったペットボトルを沈めると
中の物はどのように見えるでしょう?
「大きくなる!」
「見えなくなる!!」
「大きくなったり小さくなったりする~!!!」
さてさて、中の物の運命や如何に?
徐々に沈められていくボトルを、ある角度からのぞき込むと
「…?!見えなくなった!」
まるで、周りに銀色の紙を貼ったかのように、
中の物がまったく見えなくなったではありませんか!
しばらく様子を見ていると、今度は、
「下からだんだん見えてきた~。」
同じ位置にあるのにどうしてこのようなことが起こるのでしょう?
それはボトルの中に、空気が入っているか、水が入っているかの違いなのです。
ペットボトルを境に【全反射】という現象が起こって光がはね返り、
中の物が見えたり見えなかったりするのです。
『光の噴水』
名前を聞くからに、きれいな物が見られそうです。
今度は大きめな装置が出てきました。
それを使って全反射というものをもう少し見てみましょう。
水がストローの中を登ってきて、水が流れてきました。
それでは電気を消して、部屋を暗くして。
水は透明ですが、この水には色が付いているように見えます。
その水を手で触れてみると、触れたところが明るくなりました。
光が水の流れの中を(全反射を起こしながら)進んでいるため、
水の流れと同じ道筋を光が通ってきて、このようなことが起こるのです。
「きれい…。」
幻想的な風景に、ついつい見とれてしまいました。
『光の足し算』
絵の具での色の足し算はほとんどの子が体験していると思います。
ではそれを光で行った場合は、なにか違うところがあるのでしょうか?
これまた、白衣を着た人が使いそうな装置が現れました。
装置のライトを1つずつ点けると、その度に
「あか!」
「みどり!」
「あお!」
机に映る色に反応していました。
「全部が合わさるところの色は何色になるかな~?」
いくつか答えが挙がります。
頭を捻る子どもたちの中に、余裕の面持ちの4年生がいます。
「僕分かるよ!だってさっき言ってたもん!!」
おお!話をよく聞いていますね!
実は先程の簡易プリズムを作った時に答えは出ていたのです。
暗い部屋の中に、再びライトが1つずつ点灯していきます。
赤と青が合わさって…紫。
ここに緑が合わさると…?
ぼんやりとはしていますが、他のところより明るく見えますね。
「あっ、白だ。」
正解は白でした!
赤・緑・青の三色のことを【光の三原色】と言います。
テレビ映るものも基本的にはこの三色殆どの色を作り出しているのです。
この三つが合わさると白色になるのです!
おまけ問題
『食紅で着色した、光の三原色の色水を全て混ぜると何色になるでしょう?』
正解は…
黒でした!
中学生レベルの理科のお話でしたが、一生懸命予測を立てて実験に目を向けていました。
用語は分からなくとも、なんとなくでも、
面白いな、不思議だな、と感じられるような活動をしていきたいと思います。
宍倉鉄平(21)