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ドラマ

2006-07-16 01:20:25 | 映画・TV・エンタメ
日曜朝、寝ぼけ眼でテレビをつけたら、ニュース番組で往年のハリウッド映画スター、タブ・ハンターへのインタビューをしていた。タブ・ハンターなんて知ってる?聞いたことないよね。それとも知らないのって僕だけで実は超有名人?1950年代に一世を風靡したスターらしい。大女優ソフィア・ローレンなんかとも共演していたり、歌手デビューも果たしていて、ロック全盛期にエルビス・プレスリーを1位の座から蹴落として12週連続1位を記録したとか。 1931年生まれってあるから今じゃ75歳。テレビ・インタビューでも、確かに老けていたけど、75歳には思えないくらい若々しかったな。60代くらいにしか見えない。今の彼。

彼がなぜまたテレビ・インタビューを受けることになったのかというと、去年出版した自伝、『タブ・ハンター・コンフィデンシャル』という本が話題をよんでいるから。タイトルに「コンフィデンシャル」っていうだけあって、秘密が暴露されてる。なんかこれだけでソソルよね。50年代ハリウッド全盛期の舞台裏を往年のハンサムなスターが暴露。ちょっとチープなタブロイド紙ネタって感じだけど、「ハンサムな大スターがカミングアウトした」って言ったら、もう僕のブログで取り上げるしかないでしょう。 彼がどれくらいハンサムだったかっていうのは当時の写真で。

ハリウッド大女優の恋の相手役を張ったタブ・ハンターがゲイだったなんて、当時を知らなくてもスキャンダラスでソソル~。

ジェームス・ディーンとも共演。彼とはデートしなかったんでしょうか?このタブ・ハンターの横顔が、水球でチームメートのキャメロンに似てなくもない・・・。ソソル~。

これって何の映画?当時のハリウッド映画って、ある種、今以上にゲイ。

1950年代のハリウッド映画といえば、『紳士はブロンドがお好き』(1953年) っていうマリリン・モンローの代表作があるよね。あれって、ものすごくゲイなのってご存知?プール脇でマッチョな男たちが半裸状態で大また開きしたり、体操するシーンがある。それに一人の女性に紳士が2、30人群がるシーンが至るところに・・・。この機会にオススメ。

このシーンで彼は何を考えていたのか・・・。

テレビ・インタビューでは、今の彼のパートナーも一緒に出演していて、4、50代になってもカワイイ系を維持している人でした。ちゃんとタブ・ハンターの写真や雑誌記事をスクラップブックにキレイに整理していて、「タブは自分の写真や雑誌カバーなんかを保存してないんですよ」とインタビューに答えていた。一方、タブ自身はというと、「僕は仕事が終わると、次!っていうタイプだからこういうのをのけておかないんだ」という男っぷり。 このブログを書くにあたってタブ・ハンターについてグーグル検索してみたら、出るわ出るわ。やっぱり有名人なんだね。しかも、『タブ・ハンター・コンフィデンシャル』の中で、映画『サイコ』で有名なハリウッド・スター、アンソニー・パーキンスと、50年代に付き合ってたって暴露してる。 1950年代に撮影されたアンソニー・パーキンスの写真。 目線が完全にゲイでしょう。

付き合ってた頃、デートで映画に一緒に行くことがあっても、ベースボール・キャップを目深にかぶったり、別々に映画館に入ったりしてゲイでしかも付き合っているっていうことを隠すことに大変だったっていう苦労話を紹介している。だけど映画スターなんだったら、デートで映画館なんて行くなよ!って思うのは手厳しすぎ? 当時、タブ・ハンターは、アンソニー・パーキンスに何度もカミング・アウトするよう説得したらしい。だけど、アンソニー・パーキンスはその後、結婚して息子ももうけていたりする。そして1992年にエイズで他界・・・享年60歳。残された妻ベリー・バーレンソンは、2001年の同時多発テロでボストン発の飛行機に搭乗していてその犠牲に。 もっとアンソニー・パーキンスの写真を見た人はこちらを。 ついでに、50年代ハリウッド・スターで、ロック・ハドソンもゲイという情報を発見。 ロック・ハドソン

今月号のゲイ雑誌『Out』でも、イギリス人役者のイーアン・マケラン(「X-MEN」で悪役、マグニートを演じている)についての非公式の伝記『Ian McKellen』(Virgin Books出版、マーク・バラット著)が紹介されていた。その中で、イーアン・マケランのコメントがちょうどタブ・ハンターのことと重なっていたので紹介します。

 「(1991年のイーアン・マケランのコメントとして)ゲイであるということは、その人が人生の中で秘密にしなければいけない一部となっている。だからゲイはスパイになるのに優れているし、王侯貴族は彼らを雇い入れてきたし、そして多くのゲイが役者になっている。それは我々が真実を隠すことに人生を費やしているからである」。


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