アメリカGAYライフ American Gay Life by an expat Japanese

新ブログに引越!My new blog http://gayjapaneseexpat.blogspot.com/

忙しさ×男運=∞

2007-08-13 00:56:42 | 仕事
一応、昨日の土曜日に試験を受けてきました。出来はまあまあ。だけど、途中で尿意をもようしたり、最後の1問を見逃して時間切れになったり(無回答があるとペナルティーがかかるというご丁寧なシステム・・・)、不意の事態に見舞われたのでまた1ヵ月後に受けなおす決意が固まりつつあるこの日曜日・・・。

いつからこのブログ、更新してないんだっけ?と前回のを見てみたら、7月15日。ほぼ1ヶ月ぶりですなぁ~。いやはや。ここ1ヶ月何があったんだろう、と自分でもすぐには思い出せないほど色々なことが一度に起きた一月でした。

【お仕事】
まず、接待漬けの一週間が終わったかとおもいきや、翌週はボストン出張。ここで会議の模様を録音したICレコーダーからPCへ音声録音をダウンロードして関係者へ速攻で送るということを頼まれていたのに、僕の新調したVista搭載のPCではICレコーダーからダウンロードできないということが発覚!もーやめてくれー、Vista最悪。ただでさえオフィスのカラープリンターがVista対応してなくて使えないのに、しかも、会社のEメールを出張先から見るためのVPNソフトウェアもVistaに対応してなくて問題ありありだっていうのに、これ以上問題を大きくしないでくれー、とボストンで絶叫した夜。(どうにか、オンラインで数時間検索してVista対応のドライバーを見つけ出し、ダウンロードして問題は回避できました。)

ボストンから戻って、締め切り原稿を徹夜で書き上げたと思ったら、3泊のニューヨーク出張。これも最初は1泊というはずだったのに、ずるずると延びて3泊。しかも、ビジネス提携先の企業へのアポ入れやら、その他コンサルタント等への訪問受け入れのお願いなども全部頼まれてしまい、旅行代理店さながらの下働き役。

久々のニューヨークはそれなりに楽しかったけれど、日本からのお客をガイドしながら通訳、そしてまだアポの取りきれていない先方との最終調整、そして直接面会はできないけど電話ならOKという人たちへの電話インタビュー・・・。こんな安月給でやる仕事か?!という理不尽さに一瞬気付いた意識も、忙しさに蒙昧して霧散。

ちなみに、ニューヨーク滞在中は、日本食レストラン三昧の日々。以下のミッドタウンにあるお店に行ってきました:

炙り屋 錦乃介
213 East 45th Street
New York, NY 10017
TEL.(010-1)212-867-5454
http://www.teshigotoya.net/kin_ny/index.html

これが炭火焼のキッチン↓


Yakitori Torys
248 East 52nd Street, 2nd Fl.
New York, NY 10022
TEL: 2120813-1800
http://events.nytimes.com/2006/12/13/dining/reviews/13unde.html?ref=dining
(ニューヨークタイムス紙にも取り上げられている。炙り屋 錦乃介の姉妹店。Yakitori Tottoという姉妹店もあり、最初はそこに行きたかったのだけど予約が一杯というのでこちらへ。両方、同じような内装で、炭火焼きのオープンキッチンがあるけれど、僕は炙り屋のほうが好き。黒豚の角煮、ギンダラ、抹茶ティラミスと、ゴマプディングが美味かった。)

ギンダラ


抹茶ティラミスとゴマプディング



Elephant & Castle
68 Greenwich Avenue
New York, NY
TEL: 212-243-1400
こちら、ゲイのメッカ、グリニッチビレッジにあるこじんまりとしたお店。ジェームスとジャドと一緒に中日に行ってきた。地元の人だけが知る人ぞ知る、といった感じの隠れ家レストランで、会社帰りに一人で入るお客や、ゲイカップルが多い。メニューは、アメリカの家庭料理っていうレベルだけど、これが意外と美味しい。ウェイターやウェイトレスも親切で、ニューヨークとは思えない、まさに隠れ家のようなレストラン。また行きたいお店。

食べかけの写真ですいません・・・。でも完熟プチトマトがふんだんに乗っかったチキンカツレツは美味だった。


ジェームスが頼んだサーモンも、ソースが濃厚で美味。


マンハッタンを駆け巡った3日間だったけど、こうした夜のレストランめぐりが唯一の休息だった。

一応、夜のお散歩でロックフェラーセンター界隈を散策。


グリニッチビレッジを西へ抜けるとピアに公園が作られて市民の憩いの場に。場所が場所だけにちょっとクルージーな感じ。


泊まったホテルがタイムズスクエア付近で、いつものごとく異様な喧騒。


ワートレ跡地も開発が進む・・・。


そして最終日はニューヨークで起きた洪水のために地下鉄が一部運休になって公共交通機関が麻痺状態。ただでさえ問題ありありの1週間に、追い討ちをかけるようにタクシーが全然つかまらない。日本からの客をJFK空港へ送るにもタクシーがなし、そもそも自分もラガーディア空港に行くのに一苦労という事態に陥った最終日。グランドセントラル駅の上にあるHyattホテルのタクシー乗り場の長蛇の列に突っ立て15分たったころ、このままじゃ、一生タクシーには乗れないってことにようやく気がつき、日本人客を連れてタクシー探しの徘徊を始めた。サードアベニューに差し掛かったところで、信号を右折する無人タクシーを発見!横断歩道の上だったけど、ドアを叩いてタクシー運転手を無理やりつかまえ、日本人客を押し込んで、「JFK Airport!」と投げつけるように叫んでお見送り。

【お医者さん】
こんな感じで僕のスケジュールを縫うようにして毎週入った出張を、さらに縫うようにして新たな事態が。そう、グリーンカードの申請手続きに進展があり、労働局から許可が下りたという連絡が弁護士からあったのが、僕がボストン出張へ出発する数日前。この夏から申請料が倍以上に値上がりすることやら、次のステップのI-140やI-148を同時申請できるとかで、しかも後者の締め切りが8月中だとかで、弁護士も焦り気味。「とにかくできるだけ急いで!」と言われ、その日から書類集めの日々がスタート。第1段階も広告を出さないといけなかったりと厄介だったけど、この第2段階のグリーンカード申請もまた曲者の手続きが盛りだくさん。

まずは出生証明書。アメリカじゃ、Birth Certificateっちゅう書類が出生時に作られてアメリカ国民なら誰もが持ってるもの。だけど日本ってBirth Certificateがないんだよね。何を出せばいいんだろう~って日本大使館のウェブサイトを見ていたら、英語でBirth Certificateを出すってあるじゃないですか!お役所仕事も、たまには気の利いたサービスがあるじゃん!とおもって10ドルを支払い、Birth Certificateの申請手続きに入ろうとしていたとき、弁護士から、「米国内の大使館から発行されたBirth Certificateは『往々にして』不受理になることがある」というお知らせ。

『往々にして』ってどういうこと?たまには受理されるってことなの?日本人みたいにそもそもBirth Certificateがない人は、じゃ、どうすればいいわけ?と、歯切れの悪い弁護士の説明にイラつき度80%で質問を投げ返した。日本の小学校に通ったっていう記録を出せとか、幼児期に日本で通院した記録を出せとか、とにかく沢山書類を出せば、どれかがヒットするから、っていういい加減な回答。そもそもそんな書類ねーよ!とイラつきながら弁護士とやり取りすること数回。

すると、戸籍抄本が日本のBirth Certificateにあたるというのを弁護士が発見。でもそれって日本語なんですけど?そのまま出してOKなわけ?すると、弁護士は、「うちの弁護士事務所で翻訳サービスやってるから、ちなみに300ドル」。めちゃくちゃ高いじゃん。日本大使館でも翻訳証明サービスをしていて、それだと38ドル。自分で翻訳して、それを保証してくれるっていうサービス。でも、そういえば僕の親友Mさんはグリーンカードを取得してるんだったと、彼女に聞いてみることに。すると、彼女は自分で戸籍抄本を翻訳して、それを地元のノータリーサービス(脳タリンじゃありません。文書を公正証書として裏づけしてくれるサービス)に持っていって刻印を押してもらったとか。

「でも、それって、刻印を押すだけで、翻訳の中身は確認できないよね?猫でもできるんじゃない?」とMさんに質問。すると、

「そうなのよー。猫でもできるサービス」

そ、そんなもんでいいんですか?翻訳証明って?こういうところがとってもいい加減なアメリカ。ようするに、よく法廷で「真実を語ることを誓います」っていう宣誓があるのと一緒で、「あんたはこの翻訳内容に間違いが無いことを誓いますね」っていう「誓い」をしていてれば、その内容は疑わないっていう、いい加減っていうか、宗教的っていうか、そういう精神が流れてるみたい。なので、翻訳書類の下に、「この翻訳には間違いが無いことを誓います」っていう一文を入れて署名して出した。一応、猫でも押せるノータリーサービスの刻印ももらって(これは銀行で無料でもらえる)。弁護士からも何も言われず・・・300ドルもする翻訳サービスは営業トークだったのか?!

戸籍抄本の翻訳例は、このサイトを参照に自分でやりました↓
http://www.jat.org/jtt/certifying.html
(結局、在米大使館で英語によるBirth Certificateを出してもらうにも、戸籍抄本の原本の提示が求められるということが後日判明しました。)

だけどグリーンカードの第2段階はこれだけじゃ終わらない。健康診断も、この段階でできるようになったとかで、お医者さんに行くことに。医者嫌いの僕にとっては苦痛なことこの上なし。しかも、診断内容っていうのが、淋病やらエイチ・アイ・ヴィなどなどの性病がほとんど。そして精神疾患がないかとか。行った医者もいい加減で、精神疾患の診断はなく、血液検査と、結核の皮膚検査(いわゆるツベルクリン反応)をして、それから破傷風(Tetanus)とはしか(Measles Mumps Rubella)のワクチン接種を受けている証明を出してもらった。ただ、破傷風のワクチンは10年で切れるらしく、僕は75ドルを払って受けなおすことに・・・。合計で300ドル以上も取られるという羽目に。アメリカの医療、やっぱりべらぼうに高い!それにしてもグリーンカード申請ってホンマに金がかかる~。何のために働いているのかわからなくなってた。

10年もののパスポートも今年切れるっちゅうんで、138ドル払って同時に切り替えたり、なんだかんだと書類攻め・・・。お金も飛ぶように出て行く始末。怒涛の数週間が終わって、弁護士からも無事、書類申請が終わったという連絡が来ると同時に、弁護士料3000ドルを請求する請求書が舞い込んできました・・・。トホホ。

こんなことをしながら、試験のオンラインコースはお構いなしに進み、宿題が毎週2回、与えられるというハードコース。お勉強のために時間が欲しいのに、こういうときに限っていろんなことが舞い込んでくる。神様のいたずらとしか思えない!

ボストン出張から戻ってきてから、ボストン在住で、たまたま出張で僕の街に来ていたジョーと2年ぶりの再会を(結局)果たし、アフガニスタンに派遣された1年間の体験談などを聞き(これが結構、おもしろかった)、だけど心の中では「明日締め切りの宿題がぁ~」と心ここにあらずの状態で会話への集中力が途切れそうになる一晩でした。

ジョーによると、アフガニスタンを始め、中東ではゲイが一般にまかり通っているらしい。彼ら現地人の間では、タチ役はゲイじゃなく、ウケ役だけがゲイなんだって。都合のいい解釈だよねぇ~。だから米兵やアメリカ人と現地人の『交渉』もあるらしく、ジョーの周りでもよく耳目にしたらしい。自分はどうだったの?と突っ込みを入れてみたけど、職場では完全にクローゼットな彼なので、その辺は我慢の1年間だったとか。特に、現地で英語と現地語の通訳をするのが、だいたい若い現地人男性らしく、彼らのほとんどがゲイらしい。しかもアメリカ人男好き。想像できる~。んでもって、ジョーにいつも超至近距離で話してくるグリーンアイズの青年がいたんだとさ。(自慢話。)あと、現地の掟として、たんなるやり逃げ系は許容範囲らしいんだけど、「関係」にまで発展するとNGらしい。ジョーの回りでも、アメリカ人男が現地人男とできちゃって、宿泊先ホテルで同棲を始めたらしいんだけど、やっぱりそういうのは密告があるらしく、アメリカ人男は国外強制退去になったとか。悲しいお話です。

こんな興味深い戦場の裏話をジョーから聞きながら、ジョーから「この2年間、ボーイフレンドはいなかったの?」っていう単刀直入な質問が。(これは前回のブログでも書いた通り。)逆に、僕からも「ボーイフレンドはいるんだっけ?」と質問をしてみたら、いるっていうじゃないですかぁ。しかも、1年間、アフガニスタンに行ってる間、ずっとボストンで待ってくれてたというチャイニーズ系の彼氏が。なんか、この時点で、かなり僕の「やる気度」が萎えてました。もう、ジョーってどういうつもり?勉強の時間を削って再開したジョーでしたが、なんか、心の葛藤を感じることが多い夜になってしまった。しかも、翌日の夜もジョーは電話してくるし・・・もうお前なんか知らない!と心の中で罵声を浴びせかけながらも、優しくされると弱い僕。「また出張でちょくちょく来るから」と言われると、二度と会わないとも言えず・・・。

キスできないデーブからも、このくそ忙しいときにメールが。しかも、この夏、フランス旅行に一緒に行かないかというお誘いメール。まともにデートもしたことないのに、次はいきなりおフランス旅行ですか?この飛躍には僕もついていけず、「この夏は先約があるから」と軽くかわして逃げ切る算段に。そしたら、「じゃ、来年の夏は?」っていう、意外としつこいラブコール。どういう気の変わりようなわけ?余命が短いのか?そんな先の約束なんてできるわもなく、これが去年だったら行っていたのにとタイミングの悪さを恨んだり。

さてさて、この先4週間もお勉強が継続しそう。忙しいときほど、男運っていうのは逆に上がるみたいなので、しばらくはあえて忙しい生活を選択してみるつもりっす。

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3 コメント

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夏休み! (砂漠の民)
2007-08-16 15:21:40
今頃日本はお盆休みだっていうのに、アメリカは極日常ですよねー。夏休み欲しいーー! でも、夏ってなんだか開放的になれて大好きなんです、こないだ、ふと思い立ってテレテレのショートパンツに色落ちしたHanesのT-シャツってう気の抜けた格好でカフェにいったんです、そしたら「xxGymにいってるでしょ?前に見かけたよ、よろしく」って知らない人に声掛けられたんです。40-50代のパリっとした感じのビジネスマンタイプ。これって自分のストライクゾーンに真っ向から勝負掛けられた感じ!当分Gynに行くモチベーションが保てそうです。Tyさんも大変お忙しそうで。グリーンの申請スムーズに行くと良いですね。
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夏休み! (砂漠の民)
2007-08-16 15:21:40
今頃日本はお盆休みだっていうのに、アメリカは極日常ですよねー。夏休み欲しいーー! でも、夏ってなんだか開放的になれて大好きなんです、こないだ、ふと思い立ってテレテレのショートパンツに色落ちしたHanesのT-シャツってう気の抜けた格好でカフェにいったんです、そしたら「xxGymにいってるでしょ?前に見かけたよ、よろしく」って知らない人に声掛けられたんです。40-50代のパリっとした感じのビジネスマンタイプ。これって自分のストライクゾーンに真っ向から勝負掛けられた感じ!当分Gynに行くモチベーションが保てそうです。Tyさんも大変お忙しそうで。グリーンの申請スムーズに行くと良いですね。
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wow (Ty)
2007-08-18 13:33:06
おー、そのとき、連絡先とかは交換しなかったの?そんなモロタイプの人に声かけられるなんて、すごいじゃないっすかー。僕なんて、基本的に、興味ない人からしか声かけられないっていう不幸な星の下に生まれてるみたい。もう、モルモンでもなんでも、とにかくイケテル、ストライクゾーンの人との出会いがっ○◆☆×と思い続けてここ数年。

とにかく、日常のルーティーンを打ち破って、普通の自分じゃしないことをしてると、意外な出会いが転がってたりするよねぇ~。最近、そのことに殊に感じるようになりました。特に忙しいと、出会いの機会も増えるみたいだし。敢えて忙しい生活を送ることを皆さんにもオススメ。

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