アメリカGAYライフ American Gay Life by an expat Japanese

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互いによく知るということは

2005-12-15 15:32:51 | Weblog
付き合い始めて1ヵ月半。だんだん気心知れてきたということもあって、互いに本性をみせはじめました。火曜の夜、Jimmyと初めてデートに行ったギリシャ人経営のハンバーガー屋にまた行ったのだけど、つまらないことで議論に。そのパターンが、またまた過去の別れた某男を彷彿とさせるような展開。

Jimmyの性格の弱点は、「いつも自分が正しい」っていうような一方的な話し方をしがちということ。僕が別の見方を提案してもそれを認めたがらなかったり、僕が単に見聞きしたことを伝えてるだけなのに、なぜか反論してくる。

ストレスの溜まった僕は、Jimmyに、「これまでにもきっと誰かが指摘してると思うんだけど、Jimmyって自分の意見を主張するばっかりで相手の言うこと聞かないよね?」って言っちゃいました。そうすると、Jimmyも開き直って

「僕ってそんなにpleasantな人間じゃないから」。

開きなおる手段に出たJimmyにこっちもムカッ。レストランから出てJimmyの車まで歩くのに、僕はJimmyより2、3歩先を早足で歩いて会話はなし。そして、僕の自宅前まで到着したとき、Jimmyが「木曜夜、また会える?」と少し不安そうに聞いてきた。一応Yesと応えておいたけど、その晩は少なくともJimmyとそれ以上口をきく気にはなれなかった・・・。

水曜はJimmyに会う日じゃないので、火曜日のわだかまりを引きずったまま、Jimmyに連絡を取るつもりは甚だなかった。だけど、会社の昼休み、インターネットで週末の映画を調べていたら、待ちに待っていた話題のゲイ映画、『Brokeback Mountain』が公開されるというのを思い出した。オンラインでチケットの残り具合を調べてみると、金曜夜、7時以降はすべてソールドアウト。かろうじて午後6時からのチケットが残っている。モタモタしているとこれもすぐにソールドアウトになりそうな気配。実は、今週末の土曜日からメキシコ、ベリーズ、ホンデュラス方面にクルーズ旅行に行く僕は、金曜しかこの映画を観るチャンスがなかった。

慌てた僕は、即、Jimmyの仕事先にEメールを送った。

「金曜、6時からBrokeback Mountainの映画チケットがまだ買えるんだけど大丈夫?」

いつもはすぐにJimmyから返事が返ってくるのに、今日は30分たっても返事がない。痺れを切らした僕は、Jimmyの返事を待たないまま、チケットを2枚購入。

「チケット2枚、もう買ったから」

という速報メールを出しておいたら、Jimmyから夕方、「Groovy!」という一言メールが返ってきた。

この映画、全米で議論を巻き起こすほどの話題になってます。監督は、ゲイ映画『Wedding Banquet』や、アカデミー賞受賞作の『Crouching Tiger, Hidden Dragon』、以前ここでも紹介した『Ice Storm』、そしてSF映画の『Hulk』なんかも手がけている今、最も多彩な才能を開花させている監督。彼自身は台湾人で、ストレート。だけど、なぜかゲイ映画を2本撮っている。

今回の『Brokeback Mountain』は、ピューリツァー賞を受賞した短編小説が原作。ワイオミング州で、ひと夏、羊の群れの番をすることになった2人のカウボーイたちの純愛を描いている。映画評論家たちも大絶賛。NY Timesの記事によると、この映画の最後は、涙が止まらなくなるようなエンディングなのだとか。運良く試写会で観たという知人からは、「ティッシュと、隣に手を握れる人を連れて行くように」というアドバイスまであった。

火曜の夜にギクシャクしてしまったJimmyとの関係だけど、旅行前に、感動のゲイ浪漫映画を二人で観ることで仲直りできるか?!(その前に木曜夜にまた会いますが・・・。)