猫のCOCOとヒゲじいさんのなっからさくい生活

なっからさくいは「めっちゃ気軽な」って感じ、ちっとんばいデブなシャム系猫といい歳こいたじいさんの自楽な生活記録です

平出浮足豊さんの彫刻展、「飛翔 放擲 Anarchia」という大作を前に懐かしさと新しさが交錯して…

2023-05-18 07:26:32 | なっからさくい生活

昨日は、暑くならないうちにと昼前に、平出浮足豊さんの彫刻展へ出かけてきました。『飛翔 放擲 Anarchia』と名付けられた大作が会場の真ん中に突っ立っていました。Anarchiaってのはイタリア語かな、「無秩序」とか「無政府」とか訳される言葉です。作品の素材が表示されていました。「ステンレス鋼・楪・椋・楠・Brass・銅」。楪はユズリハ、祝い事に枝や葉が使われてきた木です。椋はムクノキ、硬質の用材として使われます。楠はクスノキ、あちこちで目にしますよね。Brassは金属の真ちゅうです。


「柱はステンですね」、「そうなんです、あれの溶接から制作が始まりました」、「たいへん…」。平出さんとの会話です。「それにしてもデカいですね…」、柱の下の顔が、なんとなくCOCOに似ている気がしましたけど、言いませんでした。


「ユズリハの材を使ってるみたいだけど、何処で手に入れたんですか?」、「うちの庭です」、「庭の木?」、「大きくなって枝も伸びて、かみさんが邪魔だから切れっていうもんですから、切り倒したのを使ったんです」、「庭の木でしたか、材として見たことがないですよね」


「解説していいですか、獅子みたいな被り物してうつむいているんです、覗くとアゴが見えるでしょう、手袋して、靴下も履いているんです…」、「これもユズリハですか」、「ええ、薪にしようと割ったのなんですが、この子の顔が見えたんで…」。「へぇ~!」、解説抜きでは全く分かりませんでした。でも、いいな、これ…

 

 平出さんとは一緒に仕事をしたことがあるのです。桐生市にある県立あさひ特別支援学校の校舎を1996年から97年にかけて全面的に建て替えた工事の時でした。出来上がった設計を見ると明り採りの中庭がありました。「植栽するの?」、「予定していません」、「じゃあ、彫刻入れようか…」てなことで、以前から気になっていた平出さんを安中のアトリエに訪ねたんです。写真があさひ特別支援学校の中庭の『ひびき』という作品です。

 
平出さんが制作したモニュメントはあちこちにあります。高崎市高松町にあるNTT東日本群馬支店前にも『絆』があります。近くを通るといつも寄って、トンボの目玉に向けて指をとんガラかせてぐるぐると回し続けています。もしかすると、トンボが目を回して落っこって来るかもしれないって楽しみにしているのですが…、もしかはもしかのままなのです。

 

 
平出さんは県立近代美術館の第5回群馬青年美術展(1980年)で大賞を受賞しています。近代美術館に『炎穀』、『あやとり』の2作品が収蔵されています。個展も開き続けています。毎回の新作を楽しみにしてたら、今回の個展で40回目を迎えたのだそうです。すごいな~、です。

 この開いたばかりの新芽のモチーフ、私が平出さんと付き合い始めたときからずっとあった気がします。懐かしさと、新しさが一緒になった楽しいひと時でした。


平出浮足豊彫刻展の案内です。会場は元総社町のノイエス朝日(027-255-3434)で、5月21日(日)までです。

 


家に戻って一休みして、理容たけうちで散髪してもらい、丸幸クリーニングへシャツの洗濯を頼みました。どちらもご近所、城東町の路地もずんずん気温があがって真夏日となっていました。


旧前橋二中跡地から眺めた前橋駅まえで建設中の高層マンションです。熱気に包まれて霞んでいました。


街の方角も一緒です。結局昨日の前橋の最高気温は34.4℃で予報の36℃には届かなかったですが、クソ暑かったいね。


広瀬川の風景見て少し涼んでくださいな。これが、ちょうど最高気温を記録した午後3時過ぎの風景です。

 


家に戻って愛称「ここちゃん」の弘子さんにもらったワラビを料理しました。茹でてあく抜きしてくれてあるので。楽ちんです。すりこ木を持ち出してのがすごいでしょう、山形の郷土料理、駅近くの飲み屋『くる味』のおかみさんに教えてもらったワラビの味噌叩きを作りました。この料理を知った時の話は2010/6/⒔の「いし蔵のお料理、くる味のワラビのたたき、風゛の冷やしラーメン…  山形紀行 その2」をご覧ください。

 
COCOは2階の窓からまだむんむんと暑い外を眺めていました。あまりに暑いので、お届けの夕食もそうめんにしました。ゴマダレとおかずを用意して。小豆島そうめんを一袋、ご自分で食べられるだけ茹でて召し上がってもらうことにしました。

 
ワラビの味噌叩きはマナティーさんにもらった宇和島麦味噌に山椒の葉を刻み込んで作りました。おいしいです。標準的調理法は日本国農林水産省が推奨するものがあります。そうめんのおかずは、錦糸卵、小松菜の唐辛子炒め、トマト、ゆで豚、茹でキャベツです。汁はゴマダレ、薬味はおろし生姜です。

今日も猛暑が続くのだそうです。どうしよう…

 

 ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。           

1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会、毎年春に公演会を開催しまいりまして本年4月の公演で79回目を迎えることができました。そして、7月24日には浴衣ざらい(会場:昌賢学園前橋ホール)を開催いたします。また、来春4月7日には第80回美登利会公演を予定しております。会員一同これからも精進を重ねてまいりますので、あい変わりませず宜しくお願い申し上げます。
4日と5日は、石川県小松市からご招待をいただき、「第24回日本こども歌舞伎まつり」の舞台で美登利会の子どもたち6人が「雨の五郎」と「手習子」の歌舞伎舞踊二題をご披露させていただきました。5日には美登利会が舞台の時に地震に見舞われましたが、出演者は落ち着いて踊り続け、お客さまから温かなお褒めをいただきました。楽しく舞って元気に帰ってまいりましたことをご報告申し上げます。お世話になった小松市の皆さま、ありがとうございました。ご支援いただきました前橋市及び前橋市文化協会には心から御礼申し上げます。

《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第79回美登利会と第4回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください

第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい