猫のCOCOとヒゲじいさんのなっからさくい生活

なっからさくいは「めっちゃ気軽な」って感じ、ちっとんばいデブなシャム系猫といい歳こいたじいさんの自楽な生活記録です

Qの広場跡に「まえばしガレリア」がプレオープン、変化への予感、「市民の活力が街を変えます」という田中仁さんの言葉を思い出していました

2023-05-08 07:37:23 | なっからさくい生活

まえばしガレリアがプレオープンし、内覧会が開かれました。こういう言い方が正しいかどうかはおいて、前橋ビジョン「めぶく。」がまた一つ形となって現れたんだなって感じながら見ていました。


まえばしガレリアの1階には、「タカ・イシイギャラリー」と「小山登美夫ギャラリーなどの四つのギャラリーが運営するギャラリー」の二つのギャラリー、そして、株式会社GRAPESが運営するフランス料理店がオープンします。2階から4階はレジデンス(住戸)、詳しくはプレスリリースされた「前橋のあらたなアートスポット誕生」がコチラでご覧になれます

 
「僕たちは通常とは違う風変わりな依頼を受けた。前橋の人々が有志で共同出資し、この広場に何かを作って、街を盛り上げたいので、建築的に何ができるか提案して欲しい、と。つまり依頼の本質は、その実駐車場になってしまっていたこの広場を別な存在へと高めることであった。日本における広場というものに大抵僕はリアリティーを感じない。しかし訪れたその広場は、西洋の広場というよりも縄文の円形集落のようなスケールであった。住むことと広場とを一体化させること。広場は縄文のように閉じたものでなく、住人以外にも開かれたものでなくてはならない。経済的にも成立するスキームでなくてはならない。
そこで輪をなす住宅群を空中に浮かべ、その下に店舗と中庭が一体化した広場を作る案が浮上した。……」、設計者の平田晃久さんの言葉、内覧会で配られた刷り物から引用しました。

 
「この場所は映画館「ヒカリ座」などのあった場所、その後商業施設となり、近年は市が管理する『Qの広場』へと用途が変わりました。繫栄した輝かしい時代の後、衰退した街と長年言われてきた中心街、その中でもとくに夜の繁華街の中心と言われ、誰もが手をこまねいてきたこの場所での事業は難しいのではと、誰もが首を傾げてきました。ここに完成を迎えるまえばしガレリアは、決してあきらめない挑戦心と、共感によるコラボレーションの結晶です」、事業主の『まちの開発舎』代表の橋本薫さんの言葉です。


「私たちは、この場所が『めぶく。』新たな拠点の一つとして多くの人に愛され、前橋の活性化に大きく貢献できるよう、より一層精進してまいります」。橋本薫さんは不退転の決意でこのプロジェクトに取り組んでいます、笑顔で。

 
すごい落ち着いた雰囲気のレストラン、オープンは今月末みたいです。この街になかったものが誕生したんだなって感じていました。今までこの街を訪ねたことのない人たちが訪れてくれる予感がします。


雨が降っていたんです。橋本薫さんにも、田中仁さんにもお会いすることができました。2016年の秋に、前橋工科大学の公開講座に田中仁さんをお招きして前橋ビジョン「めぶく。」をテーマにお話しをしていただいた時のことを思い出していました。

 田中さんはビジョンとは何かってことについて、「存在しているさまざまな活動が、ある目標に向かって集約されて行く、その目標がビジョンです」と話されました。そして、「自分に何ができるのかを考えて実行に移すことが大切です」、「市民の活力がまちを変えます。その活力を支え、その活動に目標を与えるのが前橋ビジョンです」と、締めくくられました。街は変わるのでなく、変えるんでしたね。
田中仁さん特別講義『前橋ビジョンについて』のあらまし前編 はこちらから
田中仁さん特別講義『前橋ビジョンについて』のあらまし後編 はこちらから

 

 家に戻ると、COCOに前橋ガレリアの話をして聞かせていました。<これで、前橋は変わるの?>、「確かなことは、風景は変わるよ」、<眺めだけじゃ仕方なかんべぇ~>、<あ~ね、でもさ、まえばしガレリアができたことで、今までこの街と縁のなかった人がこの街と縁を持つようになるよ、きっと>

 <それがどうだってぇの?>、「変革(イノベーション)ってのはさ、物だけで伝わることもあるけど、人と物の両方の交流を通して伝わることの方が多いんだよ」、<ふ~ん…>、「街を変えることのなかで一番大事なことはさ、人を変えることなのさ」、<人を変えてもいいけど、猫は変えるなよ!>。

 


まえばしガレリアの内覧会の後は、広瀬河畔のリバティーで休息をとらせてもらいました。広瀬川の岸の緑がきれいでした。いただいた紅茶は中国産のラプサンスーチョンでした。

 
雨の帰り道、今にも咲きそうなアジサイに出会ったと思ったら、もうちゃっかりと咲いているのにも出会いました。雨の外出は久しぶりでした。

 

 家へ戻って、亡き父の故郷の料理「味噌カンプラ」を作りました。福島では、ジャガイモの小芋のことを「カンプラ」と呼びます。それを油で柔らかに煮て、別に作った山椒の若葉を刻み込んだ甘味噌で和えた季節の食べ物です。

 父は1942年に勢多農林専門学校へ招かれた畜産技術の専門家でした。豚や鶏などの中小家畜飼育の技術革新のために群馬に招かれたんです。まえばしガレリアを見て、もう一つ思い出したのは父のことでした。80年前の父はイノベーションの伝播者だったんです。

 
ユキ子さんの両親へも味噌カンプラを届けました。手前は豚のヒレ肉の竜田揚げです。雨の中を配達を終えて庭を覗いたらユキノシタが濡れながら花盛りになっていました。ちびちびの花盛りです。

 

 
わが家の夕食です。豚のヒレ肉の竜田揚げです。やわらかくて食べやすいです。そして、味噌カンプラです。皮付きのままのじゃが芋、文句なくおいしいです。亡くなった二代目吉駒も喜んでくれた芋料理です。

 
サラダは、レタス、新タマネギ、サヤエンドウ、アチャール、マリネした黒千石大豆、そしてオリーブの実です。汁はほうれん草でした。

前橋ビジョン「めぶく。」がつくられたのは2016年の夏のことでした。緩やかで優しい変化がこの街で起き始めています。街を変えるのは市民の力…

 

 ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。           

1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会、毎年春に公演会を開催しまいりまして本年4月の公演で79回目を迎えることができました。そして、7月24日には浴衣ざらい(会場:昌賢学園前橋ホール)を開催いたします。また、来春4月7日には第80回美登利会公演を予定しております。会員一同これからも精進を重ねてまいりますので、あい変わりませず宜しくお願い申し上げます。
4日と5日は、石川県小松市からご招待をいただき、「第24回日本こども歌舞伎まつり」の舞台で美登利会の子どもたち6人が「雨の五郎」と「手習子」の歌舞伎舞踊二題をご披露させていただきました。5日には美登利会が舞台の時に地震に見舞われましたが、出演者は落ち着いて踊り続け、お客さまから温かなお褒めをいただきました。楽しく舞って元気に帰ってまいりましたことをご報告申し上げます。お世話になった小松市の皆さま、ありがとうございました。ご支援いただきました前橋市及び前橋市文化協会には心から御礼申し上げます。

《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第79回美登利会と第4回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください

第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい