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日常の視点

「チェ 28歳の革命(CHE PART 1)」

2009年01月12日 | 映画をみよう


キューバの革命のアイコン、チェ・ゲバラ。
チェはかなり前から、気になる存在。

資本主義が根本から揺らいでしまった昨今に、この革命の話は、あまりにもマッチしていてちょっと考えさせられる作品です。

『読み書きができないものは、騙されやすいから、勉強してから革命に参加しろ』というのがなんだか私にとっては含蓄が深かったなあ。
私には、自ら学ぶ意思の無い者や、知恵が足りない者(考える力の足りない者)は、組織化したときに、責任を持って自分が守ってやることができない(くらい愚かである)もしくは、他の仲間を危険にさらしてしまうくらい恐ろしいものがある、という風に言っているように聞こえたので、なんとなく現代でも通用する群集心理についてちょっとぞわぞわとするものがありました。
まあ、この映画でそこの部分にこんなに深読みする私もどうかと思いますが(笑)、私には「欲しいものを掴み取りたいなら、自己責任でやれ」という風に理解した。
もし、私たちが電気やさんに行って新しいパソコンが欲しいならば、わからないからといって店員さんの言うなりお任せにするのではなく、まずは自らちょっとくらい勉強してから来い、と(笑)。
後で騙されたとか、悪いものを掴まされたとかいうなよ。それが世間の常識だし、騙すやつはいくらでもいるぞ、自分の身は自分で守れ。でも、しっかり学んでいるのならば、もしもの時は無条件で協力するぞ。というようなメッセージに聞こえて、なんだかハッとするもんがありました。
 
実際にチェの愛読書は哲学書だったり、静かながら、はっきりとした正義をもっているところなど、見習うべきところが多く、リーダーシップ(説得する力)があったのだなと思いました。

革命で、血を流さねばならないほどの貧困についてや、少数の資本家の搾取について、アメリカについて、いろいろ考えます。

せっかくの機会なので、チェの著作「ゲリラ戦争」「革命の回想」「ゲバラ日記」の3作、図書館で借りて読んでみようと思います。

監督はスティーブン・ソダーバーグ。
主演のチェはベニチオ・デルトロ。
ソダーバーグらしいなあと思えるドキュメンタリー映画でした。

以前、ロバート・レッドフォード製作総指揮、“ラテンのブラピ”ガエル・ガルシア・ベルナル主演の「モーターサイクルダイアリーズ」で観たチェは、若くて繊細で細くて、私としてはそっちのイメージが強かったので、最初デルトロが28歳のエルネスト(チェ)として登場したときは、ちょっと無理があるやろう!と思ったのにデルトロは観れば観るほど、不思議とチェゲバラに見えてきます。

チェのpart2は、1月31日から。できるだけ続けて見たほうがよさそうです。


CHE公式WEB SITE
http://<WBR>che.gy<WBR>ao.jp/<WBR>



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