この絵は最も有名な『黒船屋』
年に一度しか公開されないこの絵が、9月10日~23日まで竹久夢二記念館で特別公開されます。
その前日に、私は小暮館長による勉強会で目の当たりにする事が出来ました。
今日の鑑賞画は・・・『黒船屋』
スタッフが観音開きに襖を開けた瞬間、強烈なオーラに全身鳥肌が立ち、言葉を失いました。
絵画にこれほどまでのオーラというか・・・、エネルギーを感じたのは生まれて初めてです。
この絵を観て、どんな印象を感じたかを一人づつ発表します。
人それぞれ感じ方は様々、何が大切か・・・、それは今の自身の中で感じたものこそが、この作品です。
時を経て、もう一度観た時は、また違う作品に見えます。その時々で変化する自身の写し鏡のようなものかも知れません。
それにしても、美し過ぎる彦乃さん(絵のモデル)・・・
近くで観れば観るほど妖艶な表情とふっくらした唇が女性である私でも惹かれてしまう。
世界中のあらゆる美人画の中でも一線を画した作品ともいえる。
絵はバランスが大事。
色白の弱々しい曲線美をかたどった女性からは想像以上に大きなガッチリした手と、大き過ぎる黒猫の存在感。
しっかりと女性にしがみついている・・・この黒猫は夢二自身なのかも・・・。
色々な捉え方があり、想像は膨らみます。
とても不思議なエネルギーに満ち溢れたこの作品。
ずっと観ていたい・・・。この空間にずっといたい・・・。
こんな感覚を味わったのは初めてでした。
そして、明日発売予定の村上春樹『恋しくて』のカヴァーに使用されました。このタイトルにピッタリですね。
勉強会の後は参加者全員で各々の感想を語らいながらコーヒーを頂きます。
とっても有意義な時間。
・・・・そしてまた、人の輪?和が出来ました。