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道はひとつなり・・・・・BY 中央花卉

波崎の松

2012-11-13 | 茨城県

年末商材本命
松の製品作業が急ピッチで進む茨城県波崎。
お忙しい合間、お伺いさせていただきました・・

まず波崎町は何処・・

千葉県
チーバ君の耳の先端に位置する、
銚子市と川を挟み隣接する神栖市の先端の町です。



年間平均気温 15℃前後の温暖な気候と砂質土壌のため
松、千両に適した土地である事で有名ですね
他には、年間通して出荷される輪菊などもあります。



大きな利根川に沿って走り
向かった先は・・・

畑尾さんの作業場


総勢60数名の方々が黙々と作業されておりました。



まずは畑から刈り取ってきた松の原体

ここから綺麗に掃除する脱葉作業にて粗選されます。




そしてそれぞれのサイズに振り分けられます。




等階級別に分けられた松を集めて、ひとまとめ。
役割分担の元、一つも無駄のない作業が繰り返されます・・・



そうして出来上がった物を水槽に入れ、松市の時期まで大切に管理保管されます。



畑尾社長は、御年70歳。
今年は暑すぎて下位ものがうまくねぇな・・と
千両が始まると忙しさがピークとの事

お元気で笑顔が素敵な方でした・・・
お忙しい中、ありがとうございました。




松は種蒔きをして3年から4年目に若松やカラゲ松・門松等、
いわゆる「スジ物」が出荷できる体制になります。

もちろんその年の天候に左右される為、例年同じようには行きません・・・





波崎周辺はあちらこちら畑が点在してます・・


続いて訪れた先は・・・

皆さんよく御存じの岡野農園さんです。


規模と質の高さが定評の岡野さん
セリでは常にアタマで競られます。

トップに君臨する作業とはどれほどのものか・・・どれだけハイテクなのか・・
お伺いしてみると・・・



すべてが手作業

まさかの人海戦術に驚きました・・・


岡野社長にお話をお伺いすると・・

8万本ほど切ってきても、製品に出来るのは6万本ほど
25%は廃棄されるものなんだよ・・と

最近は焚火での処分もできないから
肥料などにリサイクルしてるとの事です。



何故、岡野さんの松はキチッと揃い選別が良いのか・・・

それは、機械に頼らず人の目と手で仕分けされる
2回ほど選別された松を
最後に熟練された方による選別&まとめ作業が行われている

製品になるまでの審査工程が多いことが質の証なのだとわかりました。


この質を保つためにも、25%の廃棄も仕方ないことだとか・・



皆さんの動きも無駄がないのですが・・
掃除をしたり、原体を置いたり世話をする方々の動きも絶妙・・
強力なシステムが出来上がっていることを実感しました。


一昔前は、外国人労働者多かった印象ですが
現在は、地元での雇用確保がメイン。

しかも高齢な方が多いので、技術の継承など課題は多いと岡野社長。
人を多く雇えばそれなりに苦労はつきもの・・と





最終工程の作業は・・・
さすが熟練。
あっという間に束ねられていきます・・

圧巻。







最後に大型カッターにて裁断され完成です。



岡野社長
お忙しい中、ほんとうにありがとうございました。

今年もよろしくお願いいたします。




さて今年の松の状況は・・・

この夏の長引いた猛暑と水不足により
下位等級の松の立ち枯れが多かったそうです。

従いまして・・
カラゲ松の全体量が少ないとの事です。

葉の色は昨年よりいいように思います。

全体の作業が終わるころ
またこの場で最終のご報告させていただきます。





nakaya

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