ROUTE1100

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道はひとつなり・・・・・BY 中央花卉

沖縄へ

2012-11-29 | 沖縄県

先週末は沖縄に行ってまいりました。

今回は、店頭でお世話になっております
葉ものの生産者を訪ね、これまで販売結果報告等をさせていただきました。

太陽の花、仲宗根さんの車に同乗し
まずは・・伊江島へ




晴れているけど時化た海・・
ジェットコースターフェリーで危うく酔うところでした・・・





まずは・・
ドラセナでお世話になっています。友寄さんの圃場




先の夏の台風で沖縄諸島は甚大な被害を受けました
伊江島も風と塩による被害で、直後はどの圃場も痛々しい状況だったとの事。

時間の経過とともに、新芽が立ち上がり徐々に回復してきてます。

これをまず掃除をし選別
この作業を切り返す日々・・大変です。





新芽は実に力強く芽吹いておりますので、
サイズや規格を変え新たな商品の提案をさせていただく事となりました。

こうご期待です!!





続いて島内北部の谷渡り生産者の山城さんを訪ねました。

山城さんは
谷渡りを主力に出荷される生産者で、その作りにも定評のある御方。

弊社には装飾系の花屋さんに評価の高い
唯一の「幅広谷渡り」を出荷されております。


海が目の前にある山城さんの圃場は・・
経過年数の高かったハウスが一棟、倒壊する被害にあったそうです・・


また倒壊せず残ったハウス内も、風による被害が拡大

新芽時に擦れたものなどで廃棄率が実に7割・・・
通常ですと2割程度の廃棄らしいので、
恐ろしい数の谷渡りが出荷されずにいるのです・・

ドラセナの様に枯れた葉が無いことをお聞きすると・・
谷渡りは、塩に強いとか
逆に塩分ミネラルを含んで、見た事のないものもや大型のものなど出てきているとか

こちらも、何とか副産物ふくめ、店頭販売できる、お客様につながる商材はないものか・・
畑での作戦会議







うまく点と点がつながり
皆さんの努力が結ばれるよう提案していきたいと思います。

間もなく新規格品入荷予定です!





そして・・
伊江島を離れ中部に移動



こちらも店頭にて販売中
1切れ、2切れの少ない切り込みのモンステラをいただいております。
山城さんをお邪魔したしました。



一見何もないように見えますが・・・


痛々しい状況

吹あげあられた塩分が付着し、
先端に集まり濃度が上昇したためこのような状態に・・

3番目に立ち上がってくるものまで、塩害の影響を受け
その後の新芽からようやく出荷出来る品物になります。





選抜メンバーのモンス達。
凛々しく見えてしまいます。



モンスは輸入に押されている商材

ぶつからず存在感ある商材は何か・・・
今後も一緒に考えていきたいと思います!


そして最後に・・
北中城(きたなかぐすく)の禰覇(ねは)さんのところへ移動。
就農5年目の禰覇さんはとても研究熱心な方





さまざまなドラセナにトライしては工夫する
その蓄積されたデータがあるとき、面白い商材に繋がって行くようです。



ここも塩害の被害は例外ではありません・・

地道な作業の末、きれいな圃場に戻りつつあります。






ベニヒカリの小型を先駆けてお送りいただきました。
今後も新たな需要を掘り起こしてまいります。






駆け足でしたが・・
4件お邪魔させていただきました。

ようやく回復の兆しがあるものの
まだまだ例年の様にはいかない現状。

農家さんみんな、この台風の後処理を必死に行われている

気の遠くなる作業のはずですが・・
「笑顔」



その笑顔の中に
沖縄の方々の力強さを垣間見た気がします・・
「なんくるないさぁ」は経験値から生まれた言葉なのですね・・


皆様、仲宗根様
ありがとうございました!



ドラセナ  友寄さん



谷渡り 山城さんご家族



モンステラ  山城さん



ドラセナ各種 禰覇(ねは)さん



















nakaya


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波崎の松

2012-11-13 | 茨城県

年末商材本命
松の製品作業が急ピッチで進む茨城県波崎。
お忙しい合間、お伺いさせていただきました・・

まず波崎町は何処・・

千葉県
チーバ君の耳の先端に位置する、
銚子市と川を挟み隣接する神栖市の先端の町です。



年間平均気温 15℃前後の温暖な気候と砂質土壌のため
松、千両に適した土地である事で有名ですね
他には、年間通して出荷される輪菊などもあります。



大きな利根川に沿って走り
向かった先は・・・

畑尾さんの作業場


総勢60数名の方々が黙々と作業されておりました。



まずは畑から刈り取ってきた松の原体

ここから綺麗に掃除する脱葉作業にて粗選されます。




そしてそれぞれのサイズに振り分けられます。




等階級別に分けられた松を集めて、ひとまとめ。
役割分担の元、一つも無駄のない作業が繰り返されます・・・



そうして出来上がった物を水槽に入れ、松市の時期まで大切に管理保管されます。



畑尾社長は、御年70歳。
今年は暑すぎて下位ものがうまくねぇな・・と
千両が始まると忙しさがピークとの事

お元気で笑顔が素敵な方でした・・・
お忙しい中、ありがとうございました。




松は種蒔きをして3年から4年目に若松やカラゲ松・門松等、
いわゆる「スジ物」が出荷できる体制になります。

もちろんその年の天候に左右される為、例年同じようには行きません・・・





波崎周辺はあちらこちら畑が点在してます・・


続いて訪れた先は・・・

皆さんよく御存じの岡野農園さんです。


規模と質の高さが定評の岡野さん
セリでは常にアタマで競られます。

トップに君臨する作業とはどれほどのものか・・・どれだけハイテクなのか・・
お伺いしてみると・・・



すべてが手作業

まさかの人海戦術に驚きました・・・


岡野社長にお話をお伺いすると・・

8万本ほど切ってきても、製品に出来るのは6万本ほど
25%は廃棄されるものなんだよ・・と

最近は焚火での処分もできないから
肥料などにリサイクルしてるとの事です。



何故、岡野さんの松はキチッと揃い選別が良いのか・・・

それは、機械に頼らず人の目と手で仕分けされる
2回ほど選別された松を
最後に熟練された方による選別&まとめ作業が行われている

製品になるまでの審査工程が多いことが質の証なのだとわかりました。


この質を保つためにも、25%の廃棄も仕方ないことだとか・・



皆さんの動きも無駄がないのですが・・
掃除をしたり、原体を置いたり世話をする方々の動きも絶妙・・
強力なシステムが出来上がっていることを実感しました。


一昔前は、外国人労働者多かった印象ですが
現在は、地元での雇用確保がメイン。

しかも高齢な方が多いので、技術の継承など課題は多いと岡野社長。
人を多く雇えばそれなりに苦労はつきもの・・と





最終工程の作業は・・・
さすが熟練。
あっという間に束ねられていきます・・

圧巻。







最後に大型カッターにて裁断され完成です。



岡野社長
お忙しい中、ほんとうにありがとうございました。

今年もよろしくお願いいたします。




さて今年の松の状況は・・・

この夏の長引いた猛暑と水不足により
下位等級の松の立ち枯れが多かったそうです。

従いまして・・
カラゲ松の全体量が少ないとの事です。

葉の色は昨年よりいいように思います。

全体の作業が終わるころ
またこの場で最終のご報告させていただきます。





nakaya


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