この店がオープンした時に、中華料理店の社長からいただいた金券を握りしめて食べに行って以来の訪問。 当初はランチサービスをやっていなかったのだが、やはり近隣で働く人たちを取り込むため、こんなメニューが始まっていた。 握り寿司は(竹)が840円、(華)が1050円だ。 ばくだん丼(630円)、ばらちらし丼(840円)というのもある。 それぞれサラダと味噌汁が付く。 この日食べたのは「ばくだん丼」。 中央の黄色いものはウニではなくひき割り納豆だ。その周囲を固めるのは、マグロ・イカ・エビ・トビコ・オクラ・生姜・沢庵といった面々。 海鮮とネバネバ系のものが並べられており、食べるときはワサビ醤油をかけまわしてから、これらを混ぜ合わせて口中に放り込むのが“ツウ”の流儀らしい。 630円なんだから仕方ないのかもしれないが、ご飯と具のバランスがどうも…… 最後は味噌汁の中に残ったエビの頭をチューチュー吸いながら、ご飯を食べることに。 中華に飽きたから今度はこれを食べに行ってみようと思っている方は、最後の一口までバランスよく計画的に食べることをお勧めする。 ところで、この海鮮+ネバネバ系がのったドンブリを、なぜ「ばくだん丼」というのだろか。 このネーミングは「すしざんまい」だけのものではなく、一般的に使われているのだが、その由来がよく分からない。 調べてみるといろいろな説があるようだ。 上にのせた生卵を潰すと、黄身がドロ~リと流れ出てくるのが爆弾の炸裂に似ているという説。でも、これって生卵がのってないのもあるし、どうなのかな。 オデン種の「ばくだん」に由来するという説もある。油揚げの中に刻んださまざまな具を入れて、それをカンピョウで結んだ巾着とか袋と呼ばれているやつだ。少量多種の海鮮+ネバネバ系が、オデンの「ばくだん」に似ているからということらしい。 でも、袋物と丼物ではちょっと違うんじゃないかな。これが稲荷寿司なら分かるのだが…。 他に、これらの具をごちゃ混ぜにして食べるところが、爆弾でメチャメチャにされた姿を連想させるという説もある。 どれも嘘っぽくてよく分からないが、爆風で粉々にされた感じがその由来になったと考えるのが一般的なようだ。 と書いていて思い出したのが、若いころ酒場でよく呑んでいたバクダンという飲み物。 いろいろなバージョンがあって、ゲンバクとかスイバクとか不謹慎な名前が付いていたが、あとから酔いが回ってくるかなり強い酒だった。 その酒は、大ジョッキに生ビールがなみなみと注がれていて、底に小さなグラスが逆さになって沈んでいる。それは単なるグラスというわけではなく、内部に25度くらいの焼酎が入っているのだ。 あるいは生ビールの代わりに焼酎を入れ、小さなグラスの中はウイスキーやウオッカなんていうのもあった。 これらのネーミングは、おそらくその構造によるものと思われる。大きなジョッキを傾けて口に当てたとき、中の小さなグラスから強烈な酒が炸裂するからだろう。 こうして考えてみると、甘い稲荷寿司の中にワサビの効いた一切れの海苔巻を仕込んでおき、かぶりついた瞬間にお客が悲鳴をあげる、そんなバクダン稲荷なんていうのがあっても面白い。 「すしざんまい」ではマグロの解体ショーなんかやっているのだから、こんな遊び心満点の寿司があってもいいんじゃない。 さて、こちらは期間限定のメニュー。 かさごの煮付け(税込504円)、づけ5貫にぎり(税込609円)… そんな中で注目したいのは、税込500円の「極上鮪づけ丼」だ! で、さっそく食べに行ってきた。 こちらは「ばくだん丼」と違ってマグロが余裕の10枚。しかも、この値段にしてはなかなか美味しいではないか。 これで味噌汁がついて500円なら、ときどき食べに来てもいいかな… と思ったら…… やっぱり新店舗オープンの記念価格だった。 今回は11月30日まで。 こうなったら次々と新しい支店をオープンさせていってくれぇ! さて、500円で寿司ランチをいただけるお店としては、こちらがおすすめ。 JR石川町駅の高架下にある「喜久寿し」だ。 昼どきにはランチサービスとして「ちらし寿司」が500円で食べられる。 そして、これは「にぎり定食」(550円)。 見た目がどうも…と思われるかもしれないが、ヘタな回転寿司よりよっぽどいい。 この価格に惹かれてという気持ちもあるのかもしれないが、昼も夜もお客さんで賑わっている。 「喜久寿司」の向かい側にあるタバコ屋の「山城家」。 お爺さんが一人で店をやっていたのだが、とうとう閉店したようだ。 右奥にはなんとも懐かしい、昭和30年代風の古い建物が残っている。 駅前の一等地なので、いずれ解体されてしまうんだろうなぁ…… と、ここで再び中華街の寿司屋ネタ。 これは「清川寿司」のランチで食べたにぎり寿司。1000円。 なかなか美味しかったよ。 そして、今はランチをやっていないが、長安道にある酒場「屯(たむろ)」で食べた鮪丼と稲荷寿司。 こちらは、「喜久寿し」のちらし寿司。 上海路にある「辰すし」は現在建て替え中なので、リニューアルオープンが楽しみである。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
もとよりやっているのかいないのか良く分からない形態でしたが。
あの三角地帯は良い値がしそうですね。
高架下の焼鳥屋「ぶっちょ」が閉店し、
しばらくシャッターが下りていたのですが、
最近、なんか改修工事が始まっています。
新しい店ができるようです。
ほんとに満腹になりますもんね。
「喜久寿し」をご利用でしたか。
チャキチャキのおかみさんもいい感じです、ここは。
そしてあの薄暗い雰囲気も…
残ったボトルを混ぜたウイスキー。。。
そうなんですか。
ホームレスの人がやっているのを見たことがあります。